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どうして俺ばっかり!!

今回の作品は

夜桜様が書いてくれた作品です。

マイページを貼っておきます

http://mypage.syosetu.com/440896/


この圧倒的な割合の夜桜様に感謝です(;´・ω・)


総合日間ランキング178位

コメディー日間ランキング3位

コメディー週間ランキング25位

(`・ω・´)キリッ

「あ〜〜〜れぇ〜〜〜!」


ラサース君が旅立って数日。今日も愉快な魔王城は空から何かが聞こえますね。


「ひでぶっ!?」


おやおや、声の正体は魔王ネル様でしたか。相変わらず奇行に走りますね。


「ちゃうんや!わいは落とされたんや!」


下手な関西弁は本場の人に怒られますよ。


「ごめ〜ん、魔王様落としたww」


空から華麗に舞い降りて来たのは神々しい白炎に身を包んだ不死鳥帝(エンペラーフェニックス)のスオウさん。魔王城一のドSの彼の事です、何をしたかは察しはつきますね。


「こいつ俺を乗せて空を飛んでやるとか言った癖に落としやがった!」


「いやー、テンション上がってうっかり蒼炎出しちゃた♪まぁ魔王様だしいいかなと思ったけど」


相変わらず笑顔の裏に真っ黒なものを背負ってますね。心なしか綺麗なはずの白炎も何処か黒く澱んでいます。


「にしても、魔王城の付近は相変わらず寂しいですね。あちこちに魔物が跋扈してますが、まともな環境がありません」


次いで降りて来たのは此方も不死鳥帝の姿を象った万能な原初鏡影(オリジン・ゲンガー)のサクラさん。魔王あるところに彼女ありなので、いる事自体は何もおかしくありませんが、その口に咥えているものはおかしいですね。


「ギャーギャー!」


「うるさいですよ、モグモグ……ウマー!」


今見た事を話すぜ。サクラさんが空から降りて来た時彼女は何かを咥えていた、それはプテラノドンのような見た目をした10メートル近い魔物だったんだ。それがサクラさんが口を動かすとバキバキと音を立てて一瞬でサクラさんに飲み込まれた。何を言ってるか分からないだろうが、俺にも何が(ry


サクラさんが扮した不死鳥帝は20メートル程度の大きさなのにどうやって自身の半分もある10メートル近い魔物を一瞬で飲み込んだのだろうか。因みにスオウさんは30メートルの巨大鳥です。魔王様?彼は160センチあるかないかですね。可愛らしいです。


「魔王城周辺に半径1キロは毒沼の湿地帯で、その先は先の見えない荒野。更にその先は魔王城レベルのサイズの木々が乱立する深い森に背後は「竜/龍」種が無数に生息する魔の山脈。見栄えが無いですねー」


10メートルサイズの魔物をあっさり飲み込んだサクラさんは周囲を見渡しながら言った。

魔王城の地理は魔王城を中心に周囲が毒沼に囲まれており、その先には広い荒野が存在する。そしてその荒野より先、向かって背後に竜やら龍が生息するやば気な山が、右には巨大な地下迷宮へと繋がる洞窟、左にはなんかヤバそうな雰囲気のする半径500キロを超える広い湖、正面には数百メートルサイズの木々が乱立する深い森。いかにも魔王城っぽいですね。


「いいんじゃね?魔王城っぽくて」


魔王様はさり気なくサクラさんをスオウさんへの盾にし、その背に登って辺りを見回しています。サクラさんは……


(ハァハァ、魔王様が私の上に///)


はい、大変喜んでいます。安定のサクラさんでしたね。


「魔王様、もう落とさないんでもう一回行きましょう」


「やだ!もう俺はサクラの上から動かないもんね!」


(ひょおおお!魔王様の告白!?)


〜ホワンホワンホワンホワン♪〜


『魔王様、ご飯の準備が出来ましたよ!今日は私お手製です!』


『おお!美味そうだ!いや、サクラが作ったものなら何でも美味いよな!』


『やだ、魔王様ったら!』


『あははは』


『うふふふ』


〜〜〜〜〜

〜〜〜


「なんちゃってなんちゃってーーーー!!」


「どぅおえぇぇえ!?」


勝手に妄想して勝手に照れたサクラさんにより、背中に登っていた魔王様は毒沼へぶっ飛ぶ!


「ぶっ!あばばばば!!」


不死鳥帝形態のサクラさんの膂力は尋常じゃありません。魔王様は毒沼へ叩き込まれ、そのまま毒沼の毒をガボガボと飲みながら荒野へ飛び出し、そのまま地下迷宮へと続く洞窟まで吹き飛んで行く。距離にしてざっと100キロちょっと!

世界最強種の一角である不死鳥(フェニックス)種の中でも特に強力な不死鳥帝(エンペラーフェニックス)の膂力は半端無いです!


「wwwwwww!!」


そしてスオウさん大爆笑!


ズドォォン!!


鈍い音を立てて洞窟へと突撃したネル様の頭は綺麗に洞窟の壁へと突き刺さっています。地面にほぼ水平に突き刺さるネル様の姿はある意味芸術的ですが、やられている本人にそんな余裕はありません。


「んー!んー!」


必死に抜こうとするが、中々抜け無い魔王様。傍から見ると物凄く滑稽です。


「うわーなんか凄い音が聞こえたと思ったら何してんスか魔王様」


そこへパタパタやって来たのは50cmくらいはある小さな蝙蝠。彼は魔王軍の四天王が一人ナニワさんの配下である強欲吸血蝙蝠(グリード・ヴァンピィ)のクロさんです。犬みたいな名前ですが種族は吸血鬼に極めて近い蝙蝠です。


「んー!んー!(抜いてくれー)」


「えーっと……抜け無いんスか?」


「ん!ん!(そう!そう!)」


何とか言葉が通じたのか、クロさんは姿を人型のものに変えて、ネル様を引っ張り出しました。


「かなり深く入ってるっスね!」


奮闘する事数分、スポンッと小気味の良い音を立ててネル様の頭が壁から抜けました。見た目は完璧にあの有名なカブのお話ですね。一人だけですけど。


「ふぅ、助かったよクロ」


「いいんスよ。それよりはい」


クロは笑顔で答え、両手をネル様の前に差し出します。


「ん?なに?」


「助けてあげたんスからお金くださいッス」


「Why!?」


強欲吸血蝙蝠のクロさんはその名の通り金に非常にがめついのである。まさか自分達の上司にまで請求するとは恐るべしクロさん。


「毎度ありー♪」


「とほほ……」


なんやかんやあってネル様はクロさんにポケットマネーから1000ジュエル(日本円で1万円くらい)払いました。ネル様は魔王のくせにお小遣い制なのでこの出費は痛いです。

因みに財産の管理をしているのは宰相達なのですが、彼等は一時期ギャンブルに嵌っていました。まさか魔王軍のお金にまで手を出すとは恐るべしギャンブラー。

余談だが、金の出入りが少しおかしいと気付いたサクラさん問い詰められ、全てゲロった彼等は笑顔でキレるサクラさんに怖い怖〜い罰を与えられたのであった。それ以来不正は起きていないが、代わりに何時の間にか宰相達が変態になっていたということがある。一体ナニがあったのだろうか。まぁ、元々変態だったため変態を超えた変態になったという程度だが。


「魔王様〜ご無事でしたか〜?」


「生きてる?トドメ刺していい?」


暫くすると、二羽の不死鳥帝が現れた。スオウさんとサクラさんですね。


「お前たちの所為で金無駄にしただろ!俺の一月分のお小遣いが!!」


「「あーあ、やられてら」」


それを聞いた二人は口を揃えてネル様に憐れみの瞳を送ります。あのスオウさんですらなるのですから大概ですね。


「いや、二人のせいだろ!」


「「なのことやら」」


息ぴったりですね。魔王軍の結束はこうして生まれていくのでしょうか。


「えぇっ……」


魔王様涙目!見た目ショタなので非常に可愛らしいですが、そこはかとなくいじめたくなりますね。デコピンしてやろ。


「痛っ!?物理的ダメージあるの!?」


「おーいどうしたー?遂にボケたか魔王様」


「スオウ、魔王様は偶にこうなりますが、そっとしておいてあげてください」


神(作者)による物理的干渉は良くあることです。気にしたらいけません。それより魔王様のボケた疑惑が浮き上がってますが、魔王様を筆頭に魔王軍の人達の年齢平均は四桁はいってるのであながち間違ってはいません。その中でも特にミュウちゃんは……うわ、何をするやめt……


「余計な事は言っちゃダメですの♪」


何処から美しい空耳が聞こえましたね。ミュウ様マジ天使。可愛い!……はっ、私は一体何を!?


「もういいわ!城に帰る!」


「あっ、送って行きます」


「やだよ!」


「なら俺がww」


「もっとやだよ!」


おやおや、ネル様はヘソを曲げてしまいましたね。クロさんどうにかしてください。


「むふふ、これでまた貯蓄が増える」


あ、ダメですね。目が¥になってしまっています。これは暫く帰って来ませんね。


このままでは埒が明かないし、ここから魔王城までは100キロ以上あるので時間がかかります。なので取り敢えずネル様は紐状の姿になったサクラさんが捕獲し、何故か纏う炎を白炎から蒼炎に変えたやる気満々のスオウさんに縛り付けました。


「熱い熱い!お前、蒼炎はやめろ!幾ら俺でも蒼炎は熱いから!」


「魔王様お静かにお願いします」


チリチリと焼ける魔王様とちゃっかり強力耐炎加工を自分にかけるサクラさん。相変わらず万能です。


「いっくぞー」


ネル様の悲鳴などお構い無し。スオウさんは大空へと飛び立ちました。蒼炎を纏う30メートルの巨鳥が飛び立つ風圧はとてつも無いです。目を¥にしていたクロさんは堪らず風圧により吹き飛ばされ、その追い討ちにネル様が激突した時に剥がれた拳大の岩のが眉間に突き刺さります。頭から岩が生えてるみたいで面白いですね。スオウさんはクロさんのその姿に対する爆笑とネル様の悲鳴を残し、大空へと飛び去って行く。


***


「いてて、相変わらずだなあの人ら」


「クロ様」


ネル様達が去った大空を見つめながらクロさんは一人ごちってる。その背後から執事風の老人が音も無く現れた。クロさんの執事であるアスクさんです。


「よぅ、全くあの人達は騒がしかったな」


クロさんがアスクさんに問いながら振り返ると、そこにいたのは確かにアスクであったが、その顔面は蒼白に染まっており、心なしか少し震えている。


「どうした?」


訝しく思ったクロさんがそう聞くと、アスクさんは無言で一枚の紙をクロさんへと手渡します。


「なんだ?これは……ーーっ!?」


そしてクロさんもそれを見て凍り付きます。


『クロさんへ


クロさんは相変わらずでしたね。貴方から新しいエルフの匂いがします。

別に我々魔族以外の他種族などどうでも良いのであまり言いませんが、ほどほどにして下さいね?

そして、もし仮に魔王様へ良からぬ事を考えているのなら、直ぐにお止め下さい。さもないと……お仕置きですよ?』


クロは即座に動いた。取り敢えずは贔屓にしている奴隷商へと連絡を取り、暫くの間の取り引きは無しだと告げる。

クロは知っていた、サクラによるお仕置きが普通のものでは無い事だと。以前、ギャンブルに嵌った宰相達がサクラによるお仕置きを受けた。そしたらいつの間にか変態に変わっていた。一体ナニをされたのか?マグラに聞いても何も言わない。つまりはそういうこと(・・・・・・)だろう。だからクロは動く。彼は強欲だ、しかし馬鹿では無い。


「アスク、暫くは行動を自重だな」


「畏まりました」


***


「熱い熱い!俺、もう絶対お前に乗らないからな!」


「ごめんごめーんwww」


一風変わってここは魔王城。サクラさんの勝手な妄想による照れによってぶっ飛ばされたネル様は、迎えに来たスオウさんとサクラさんと一緒に魔王城へと帰還していました。時速1000キロなど軽く出す不死鳥帝なので魔王城まではたった10分足らずで帰って来ました。しかしその10分で魔王様の背面はズタボロです。可愛いお尻が見えてしまってますね。


(ハァハァ……魔王様の可愛らしいお尻)


サクラさん、自重して下さい。


「んじゃ、俺はドラゴン達と遊んで来るわーwww」


「もう帰ってくんなー!」


スオウさんはプンスカ怒るネル様に爆笑しながら、空中へと飛び立ち、クリンと一回転して魔王城背後に聳える「竜/龍」達の住処である山へ向かって飛んで行きました。あの山にはスオウさんより強い龍もいるのでネル様はスオウさんの飛んで行った方向を見て「あいつ殺られねーかなー」と顔に闇を纏って呟きます。その一方でサクラはと言うと……


(ふふ、クロさんはきちんとメッセージを理解出来たようですね。例え貴方と言えど魔王様に害を為すのならば、この世に細胞一つ存在する事を許しておけませんからね)


もしかしたら彼女が魔王軍の黒幕なのかもしれません。


「あの、すみませんサクラさん、俺の事踏んでます……てか、あっつ!?」


よく見ると不死鳥帝の姿のままのサクラさんの足元にはエックスさんが燃えていますね。思いっきり踏まれているのに気付かれ無いとはある意味凄いです。


「超あっつい!?てか俺こんなんばっかり!」


今日も魔王軍は平和です。


今回、魔王が岩に突き刺さっている部分にて。


「んー!んー!(抜いてくれー)」

「えーっと……抜け無いんスか?」

「ん!ん!(そう!そう!)」


何とか言葉が通じたのか、クロさんは姿を人型のものに変えて、ネル様を引っ張り出しました。


「かなり深く入ってるっスね!」


が、もし通りかかったのがクロさんじゃなかったら。

を私が許可なく後書きに書いてみた。


ラーサス君の場合


「んー!んー!(抜いてくれー)」

「魔王様のお尻【で】抜けばいいですね!!」

「ん?ん!ん!(ん?そう!そう!)」


何とか言葉が通じたのか、ラーサス君は姿を人型のものに変えて、ネル様を・・・\アッー/。


「かなり深く入ってる(意味深)っスね!」


その後やってきたスオウさんは大爆笑。

そしてサクラさんも加わり...(ry



四天王で最も影が薄い人の場合


ほぼ省略

「抜いてくれー!!」

「魔王様?どうしたんですか?」

「なんだ!!だれもいないのか!!だれか!!」

「え、いや、私がここに」

「ええい!!スオウ!!サクラ!!助けろ!!」

「いや。だから、私がいまs」

「ふん!!お。抜けた。さて帰るか」

「(´・ω・`)ショボーン。」

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