首都奪還、交代
無事に回収車列を修理待機所まで送り届け、責任者に報告をした。
「ごくろうさん、車ならちょうど修理が終わったやつがあるからそいつで帰還してくれ。場所は…小松!案内してやれ」
「はい!」
「わかりました。それでは失礼します」
「こちらに乗って基地に帰還してほしいそうです」
そこにはM2重機関銃を載せた軽装甲機動車が2台あった。
「M2載ってるじゃないか。でも従来の銃架とは違うし防盾も大きいな…」
「ああ、以前のやつだと全周射撃ができなかったんですが、銃架を改良して全周射撃ができるようになりました。防盾は生存性向上のためです」
「よし、俺と雅人がそれぞれ運転しよう。片木と宮崎が銃座に座って、残りの涼香と柊は助手席に座ってくれ」
ウィー、ドロンドロンドロンドロンドロン!
エンジンを始動し、無線機を使う。
「2号車、聞こえるか」
『こちら2号車、よく聞こえる』
無線機の周波数を変更。
「こちら群一・一班、基地に連絡。これより帰還する」
しばらくしたあと、
『バグラム基地了解』
と返ってきた
「片木、全周警戒をしてくれ。涼香は基地までナビゲートしてくれ」
「了解、任せろ!」
「えーと、この先のロシアロードを通ってカブール・バグラムエアポートロードに入って。で、しばらく走るとバグラム基地の近くにでるわ」
「どのぐらいかかるんだ、野上?」
「だいたい60㎞ぐらいだから一時間ちょっと。なにもなければだけど」
数十分走行したところに何台か各国の軽装甲車とトラックが停まっていた。
「なにがあったのかしら…片木、ちょっと聞きなさい」
「おーい、なにやってんだ?」
「あっ、どうも。カブールまで補給車列を護衛していたんですが、途中でゲリラの攻撃を受けました。戦闘は数分前に終わったのですが、東側から敵狙撃手による小規模な攻撃がまだ続いています」
「ありがとう、気をつけて」
「そちらも気をつけて」
「高山、どうする?東側を重点的に警戒するか?」
「大丈夫だとは思うが…」
スパーン!カカンッ!
「おわっ!あっぶねーなぁ」
「大丈夫か?!よし、全員車から降りて戦闘準備。雅人、スポッターをやってくれ」
『了解』
「優樹菜、あんたのスポッターは私に任せなさい」
『…了解』
軽装甲機動車からM110SASSを取り出して弾を装填する。
『瑞生、俺は運転席から監視する』
「わかった」
地面に寝そべる。
「こちら01、敵はどこだ」
『400メートル先、建物から。右の窓に確認。風は右から左に吹いている』
ターン!
建物の壁から土煙が上がる。
『左下1メートルに着弾』
照準をずらす。
『こんどは左側の窓から』
タン!
鮮血が飛び散る。
『命中』
「次」
『建物から右に20メートルの場所。寝そべっている』
「了解」
タン!
『手前に着弾。敵移動』
また照準をずらす。
タタン!
敵が倒れる。
『命中。まだ意識がある』
タン!
敵にトドメを刺す。
『…こちら05、敵二名発見。攻撃する』
タタン!
『…二名命中』
この狙撃以降、敵からの反撃は一切なくなった。
数分後、改めて軽装甲機動車に乗り込んだ。
「出発するぞ」
『2号車了解』




