状況開始、了解
飛来したオスプレイ四機に分乗し、ウズベキスタンのカルシ・ハナバード空軍基地に到着した。
「やっぱりイギリス空軍のマークって的に見えるよな」
SASもまた、俺達と同じようにC-17グローブマスターⅢで来ていた。
「ナイストゥーミートゥ、エブリワンオブインディペンデンツストレテジーグループアンドキャプテンタカヤマ(はじめまして、独立作戦群の皆さんと高山隊長)」
「ナイストゥーミーチュートゥ」
「あっ、日本語で大丈夫ですよ~」
ズダダタッ!数人が肩透かしをくらった。
「なら最初から日本語で話して欲しいわ」
「いや~やっぱりイギリス人なら英語で話しかけないといけないかな~と思いましてね」
「まあ、独立作戦群隊員のほとんどは英語を話すことができますんで」
「そうですか。あっ、申し遅れました。A中隊山岳小隊隊長のアレックス・マクダネルです。レックスと呼んでください」
「で、場所は?」
「マザリ・シャリフ近郊にある別荘です。そこにアル・カハードの側近が潜伏しているようです」
「側近なのに随分と遠いところに潜伏しているわね」
「MI6によるとどうやら休暇を与えられたようです」
「そこを襲撃するわけね!腕が鳴るわ!」
「それと、お願いなのですが…」
「なんですか?」
「できるだけ小編成で行きたいので私達と合わせて15人程にできませんか?」
「そうですね…分かりました。群司令部に連絡しておきます」
「ありがとうございます!」
レックスはにこりと笑い、頭を下げた。
そして、群司令部直通連絡を行った。
「こちら第一小隊隊長の高山です。SASとの合同作戦のため、部隊切り離しの許可を求めます」
『おお、高山君。話は駐日イギリス大使から聞いているよ。勿論、許可しよう。SASとの合同作戦を行うのは君が班長をしている1班のみだ。のこりの9班はそこにのこって、後からくる独立作戦群の本隊と合流してもらおう』
「わかりました。以上です」
『では、健闘を祈る』
深夜
カルシ・ハナバード空軍基地からステルスヘリに乗り込みマザリ・シャリフ近郊にある側近の別荘から一キロほど離れたところから徒歩機動に切り替えた。
「こちらスナイパーワン。電気はついているが人影が見えない」
M110SASSにつけた熱線映像装置の画面から状況を読み取る。
『…スナイパーツー、右に同じく』
『了解しました。周囲は安全ですか?』
「回りに敵らしき人影は無い」
『了解しました。オールチーム、ザクロスザビルディング、ワイトラッシュパーパレイション(全隊、建物に近づき、突入準備をしろ)』
突入部隊が移動する。
『チャージセット!ゲットバック!ゲットバック!(チャージをセットした。さがれ!さがれ!)』
ズン!パパパン!
扉が開けられた。それと同時に建物への電線をライフルで撃ち、切り落とした。
『クリア!』
『シット!イッツルックライクアフターイットハズエスケープドゥ!(クソ!逃げられた後のようだ!)』
『ラジャー、オールクリア!ノーバディインディスビルディング(了解、すべての部屋はクリア!この建物には誰もいない)』




