狭き船に敵多し
──コツコツコツ
足音を響かせながら歩いて来たのはAK47を持つ海賊役だった。
すぐさま後ろから口を抑え、引き倒し、手首と足首にタイラップで拘束する。
「1名逮捕」
周囲の安全を確認しながら89式騎銃に消音器がしっかりと装着されているか確認してから空砲を装填、バトラーシステムを起動する。
「A隊、ブリッジの確保を開始」
『B隊、船倉の確保を開始』
見つからないようにしながらブリッジに向けて進む。
時折甲板上にできる陰を確認しながら前進、ブリッジに入るための扉に取り付く。
「ブリッジに進入」
ハンドルを回し、扉を開けて中に入る。
「進入にせいこ…」
ちょうど中にいた海賊役と目があった。
「敵だ!」
海賊役が叫ぶ。すかさず引き金を引く。
キシュキシュ!
騎銃の発振器から放たれたレーザーは海賊役の身体に吸い込まれ、命中と戦死判定を叩き出す。
「こちらA隊、海賊一名とブリッジ内で接触、排除した。これより上層へ移動する」
『こちらB隊、船倉の内一つに船員がいる模様、安全を確認し次第解放をする』
ブリッジ上部に繋がる階段をお互いに確認しながら登る。
上の階段に人の気配を感じ、止まるようにハンドサインを出す。
カツン、カツン、カツン
海賊役が下に降りてきていた。踊り場で、こちらを向いた瞬間に引き金を引く。
キシュキシュ!
命中、戦死判定を叩き出す。
階段を登り、操舵室まで辿り着く。
『こちらB隊、船倉の船員を解放、操舵室に船長が人質として居るとの情報』
「こちらA隊、操舵室前に到着。突入の許可を」
『こちらいかづち艦長、突入を開始せよ』
フラッシュバンの安全ピンを抜き、ハンドサインで突入指示を出す。
「フラッシュバン!」
ダン!
後ろの二人がフラッシュバンの炸裂と同時に突入する。
キシュキシュ、キシュキシュキシュキシュ!
「レフトサイドクリア!」
「ライトサイドクリア!オールクリア!」
オールクリアを聞き、操舵室内部の状態を確かめるために中に入る。
「船長を確保」
海賊役の戦死判定を確認し、状況を報告する。
「こちらA隊、操舵室内部の海賊を排除、人質の船長を解放した」
『こちらいかづち艦長、応援を送る。周囲の警戒を怠らないように』
その後、応援の分隊が到着。その分隊と交代、いかづちの艦長に報告しようした矢先だった。
「上空のP-3Cより入電!民間貨物船からの救難信号をキャッチした模様!」




