実際にやってみなけりゃわからねぇ
水中スクーターとリブリーザーを使い、水中から海賊に乗っ取られた船舶を奪還する訓練が開始された。
「二キロ先に停泊中の民間貨物船に海賊が占拠。乗船後、ブリッジの奪還と船員の捜索に別れる。船員は12、海賊はおよそ14~15いる模様。主目標、貨物船の奪還および海賊の排除、以上」
「了解」
レギュレーターをくわえ、海面下に潜る。
沈めてあった水中スクーターのスイッチを操作、後続に手信号で命令を出す。
スコー、スコー
リブリーザーから酸素を送り出す音が微かに感じ取られた。
魚雷のような形をした水中スクーターのグリップを捻り、推進力を生み出させる。
前方にはなにも見えない。見渡す限りの青。リブリーザーは排気を殆ど出さないために泡の色は出ていない。
船に到着、スクーターが流されないようにマグネットで船の側面に固定する。
ハンドサインで海面に出次第船に乗り込むように指示をする。
鉤の付いたロープを船に投げ込み、縁に引っ掛ける。そのロープで船の甲板に上がる。
「こちら第一一強襲隊、甲板に到着」
『了解、安全を確認し次第連絡せよ』
海賊を排除する為に隊を二つに分ける。
自分、宮崎、柊の3人と落合、野上、片木の3人ずつで船を捜索する。
甲板に並べられたコンテナに沿って進み、船橋に向かう。
───コツコツコツ
歩く音が聞こえる。見つからないように壁に貼り付く指示をする。
あと少しで横を通りすぎる。




