議事を止めるな
通話ボタンを押し、電話に出る。
『もしもし、高山か?』
宮崎からだった。
「あぁ、宮崎か。ちょっとまっててくれ。柊、相手は涼香か?」
マイクの部分を指でおさえ、柊の電話の相手を聞く。すると柊は頷く。
「すまんな、用件は?」
『治安出動待機命令がでた。警察の特殊部隊もすでに出動しているらしい』
「わかった。すぐ戻る」
駐車場にとめたパジェロを発進させ、基地へと戻る。
「カーナビにテレビを映して」
柊が操作するとテレビ画面が映し出される。
『国会前から中継です、現場の鈴木さん』
『はい、先程入った情報によりますと、タジキスタンへの自衛隊派遣を審議しているところへ武装した集団が参議院議場を占拠したとのことです。現在、警察による… 』
「なにが起こったんだ…」
「わからない…」
基地に到着、装備を整えて待機する。
「宮崎」
「あぁ、来たか。事態はなかなか深刻だ」
『独立作戦群第一一強襲隊、第一二強襲隊、第二一強襲隊と第二二強襲隊は回転翼機駐機場にてUH-60Jに搭乗せよ』
待機所のスピーカーから命令がくだされる。
「強襲隊、出動!」
号令をかけ、準備を開始する。
係から89式小銃と9㎜拳銃の実包入り弾倉を手に入れ、UH-60Jに搭乗、そのまま東京へ移動する。
UH-60Jに搭乗してから数十分、東京の国会議事堂近くに到着する。
『あと数十秒で皇居前広場に到着する!ラペリング降下で降りてくれ』
ヘリのパイロットから降下方法の指示がくる。
『強襲隊、こちら司令部だ。命令を伝える。皇居前広場へ降下後、近くの警視庁庁舎へ移動、その後現場指揮官の指示を受けること』
司令部の命令が無線でくる。
「強襲隊全てに連絡、司令部の命令にそって行動する。以上だ」
日本国内での対テロ戦が始まる。




