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J-Guns!  作者: オタリックス
突然の訪問者
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路肩の悪魔

『通信、接続します。あとはご自由にどうぞ』

モニターの向こうにいるオペレーターがそう言うと画面が切り替わった。

「容態はどうだ?柊」

モニターに柊の姿が映る。

『うん、大丈夫。まだすこしだけ痛むけど…』

「今どこにいるんだ?タジキスタン(ここ)じゃないみたいだが」

『すでに日本の自衛隊中央病院に移動したの』

「そうか…そうだ、一班の皆がいるから替わるよ」

後ろに控えていた四人と交替する。

「久しぶりー!優樹菜!」

「よう、柊どうだ?」

皆モニター越しだが再会を喜んでいた。

「優樹菜、なんだか明るくなったわね。やっぱり恋は人を変えるのね」

『ちょっ…それどこで?!』

「♪~」

口笛を吹きながら退室しようとする。だが、雅人に肩を掴まれ退室することは出来なくなってしまった。モニターの前に引きずられていく。

「すまん、柊。口を滑らしちゃった」

謝罪をする。

『もー、なんで言っちゃうの』

「それは…イデデデデ」

涼香が脇腹をつねってきた。そう、涼香に話をのせられ、つい口を滑らせてしまった。

ピピピピッ、ピピピピッ、ピピピピッ

腕時計が鳴り出す。

「あー、すまん柊、任務の時間だ、また今度な」

『うん、じゃあね』

モニターから柊が消える。

「さあ任務と行きましょうか」

今日の任務は道端に設置されているIED(即席爆弾)を発見と解体のために来ている施設科の隊員達の護衛になっている。

「装備は大丈夫か?」

「大丈夫、行ける」

乗車するMRAPに移動する。

「はじめまして、本日任務をご一緒させていただく施設科第一分遣隊所属、原田佑(はらだたすく)です。宜しくお願いします」

「こちらこそ宜しくお願いします、佑さん」

挨拶を終えたあと、解体のための装備をMRAPに積み込み、乗り込む。

「佑さんのIEDの解体実績はどうなんです?」

「実は本物を解体するのは始めてなんです。ここに来る前は米国で即席爆弾処理を学んでいました」

「それはすごいですね。ところで処理をするのは一人だけなんですか?」

今回護衛するのは原田佑ただ一人だ。

「即席爆弾の報告が多くて一人ずつに分けないと手が回らない状況なんです。一応一人でも解体はできますが」

戦いの相手が中国に変わってからIEDによる被害は一端少なくなったが、ここ最近急に増加しているようだった。

「もうすぐ被害が集中している地域に入るので佑さんは助手席に座って、IEDがありそうな場所を見つけてください」

「はい、わかりました」

そう言うと助手席に移動する。

数分後、IEDがありそうな場所に検討をつけたらしく、MRAPを停車させた。

「この先の交差点にありそうです。見に行きたいのですが…」

「わかりました。じゃあ俺と雅人と佑さんで行きましょうか」

MRAPから降り、交差点へと向かう。

「あそこにあるみたいです。確認のために処理ロボットを出します」

一旦MRAPに戻り、処理ロボットを準備する。出されたロボットはゲームなどに出てくるようなものだった。

「行きますよ」

コントローラーでロボットを遠隔操作する。

「なあ雅人、昔やったゲームであんなロボット出てきたよな」

「そうだな」

そして、ロボットは即席爆弾があるとみられる地点にたどり着いた。ロボットのアームで地面を掘りはじめた。

「ありますね。1,000£爆弾をつかったものみたいです。爆破処理をします」

ロボットを呼び戻し、爆破処理用の爆薬を積み込ませる。そして、送り出す。しかし、数十メートル進んだところで突然ロボットが停止した。

「あれ?動かない。応答もない」

どうやら故障したようだった。

「仕方ない、すみませんが防爆衣の準備をお願いします」

対爆スーツを着せるため、MRAPに乗り込む。

防水加工されたスーツを着させ、最後にヘルメットを被せる。

「あー、あー、聞こえますか?」

『はい、よく聞こえます』

そしてIEDの元へと歩いて行く。俺達はMRAPのところから周辺を警戒する。

「なにかの映画で観たような気がする」

「だな。冒頭の部分で携帯を持った人が出てきて爆破されちまうと」

M110に装着しているスコープの視界に民間人らしき姿が映った。

「佑さん、民間人らしき姿を確認しました。不審だと思ったらすぐに戻ってください」

『わかりました』

そして佑さんはIEDの元に到着した。

スコープの倍率を上げ、民間人の手元を見る。

「ヤバイ、携帯電話を持ってる!佑さん、中止してすぐに戻って来てください!はやく!」

『はっ、はい!』

対爆スーツが180度回転、こちらに走り出した。

ドン!

「クソ、やられた!司令部、こちら群一一班、IED処理中に起爆された!」

『了解、攻撃ヘリを送る』

「佑さんのところまで進んでくれ!」

MRAPに乗り込み、運転している宮崎に言う。

「了解、すぐ行く」

倒れている佑さんをMRAPに収容し、対爆スーツを剥がす。

「こりゃひでぇ…」

全身に小さな矢が大量に刺さっていた。中には貫通しかけているものも。

「撤退だ!」

MRAPを反転させ、基地へと向かう。


基地に撤退、しかし、佑さんは到着する前に事切れた。

「任務は失敗だ…GM6も持って行けば…」

「瑞生、そんなに落ち込むことじゃない。いろんなことが折り重なった結果だ。お前が悪いと決まった訳じゃない」

佑さんの入った遺体袋を安置所へ移動させ、その日の任務は終了した。

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