水底より
戦で父親を失った嘩椰(かや)姫は戦火の中を二人の家臣に守られ、父親が死の間際に仲を認めてくれた恋人の元を目指して逃げるが家臣に騙され裏切りが判り、裏切った家臣に襲われた嘩椰は自らの舌を噛み切り自害する。
襲った家臣は嘩椰の遺体を蹴って滝に落とした。
嘩椰の身体と魂は悲しみと共に滝壺深く深く沈み二度と浮かぶことはなかった。
それから何百年が経ち、嘩椰姫が落ちた滝は事実とは異なる言い伝えが出来た。
滝の近くの神社に彼女を連れて御朱印を頂きにきた尊仁(たかひと)は、嘩椰姫が落ちた事実は消え滝の水が銘水と言い伝えられていたので水を飲もうと滝まで彼女と行くが、滝から落ちる水はほとんど渇れていた。
水を飲む場所もなく、帰ろうと滝に背を向けたが尊仁の彼女咲希(さき)が不自然に滝壺に落ちてしまった。
やがて咲希は水から出たが、咲希の中には嘩椰姫の魂が入り込んでいた。
襲った家臣は嘩椰の遺体を蹴って滝に落とした。
嘩椰の身体と魂は悲しみと共に滝壺深く深く沈み二度と浮かぶことはなかった。
それから何百年が経ち、嘩椰姫が落ちた滝は事実とは異なる言い伝えが出来た。
滝の近くの神社に彼女を連れて御朱印を頂きにきた尊仁(たかひと)は、嘩椰姫が落ちた事実は消え滝の水が銘水と言い伝えられていたので水を飲もうと滝まで彼女と行くが、滝から落ちる水はほとんど渇れていた。
水を飲む場所もなく、帰ろうと滝に背を向けたが尊仁の彼女咲希(さき)が不自然に滝壺に落ちてしまった。
やがて咲希は水から出たが、咲希の中には嘩椰姫の魂が入り込んでいた。
戦火
2025/08/28 22:09