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勇者、冒険者登録をしに行く!俺、巻き添えを食らう!

この世界は生まれた時からユニークスキル、魔法、剣技等の神から与えられたギフトが()()()()ファンタジー世界ギフト=ルミナス。しかし、生まれたときにギフトがないもの達は一生ギフトが無いために、()()()()()と呼ばれ虐げられていた。


その日は、ギフト無しが多い冒険初心者の町ルーキーヴィレの貧しいただの村人、マキゾ・エイジャー(9才)がいつものように山菜採りをしていた。ギフト無しは、まともな食い物にありつけず野草を食べたり、山菜採りに行ったり、その際に取れたわずかな薬草を売るしかないのだ。


エイジャー:「今日は山菜日和だな!晴れ渡っていて遠くの山菜まで良く見える!」


ガリガリなエイジャーは空腹で泣きそうな気持ちをこらえながら強がってそう言った。


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一方その頃、冒険中級者の街ブレイヴァルに勇者ユウト(10歳、地球からの同年齢の転生者で全ての魔法、剣技を異世界1のレベルで使えるギフトを与えられた)は冒険者登録のためにギルドに来ていた。


荒くれ冒険者たちが話してる。


荒くれ冒険者1:「おい、聞いたか?エルドラグの森で炎の王イフリートが暴れたもしれないって言われてるぜ。古の龍、森、近隣の村は村人ごと焼失してて、イフリートの厄災級魔法イフリート・バーストが使われた跡のようになってたそうだぜ…」


荒くれ冒険者2:「バカ、そんなわけないだろ(笑)まぁ、あの厄介な老いぼれ龍が本当に倒されたならありがたいが、あの龍にはイフリートもそう簡単に手は出せねえだろ。」


荒くれ冒険者1「そうか…そうだよな…」


カランカランとドアの音と共にギルドへ少年が入ってきた。ユウトである。


荒くれ冒険者1「なんだ。ガキかよ。帰れ、お前が来るところじゃねえ。雑魚が冒険者になってもすぐ死ぬだけだぞ(笑)」


ユウト「はは(笑)そうですね。ご心配ありがとうございます。でも冒険者になりたいんです。」


荒くれ冒険者1「ちっ」


受付: 「ようこそ。ギルドは初めてですね?ではまず適性検査をしたいのでこの水晶に触ってください。色によって神から与えられたギフトがわかります。」


ユウト: 「ゴクリッ。神から勇者として転生されたとはいえ、本当に凄い能力なのか、緊張するなぁ。」


受付: 「(勇者…ですって?こんな弱そうな子供が何言ってるのかしら。笑えるわ。最近、ホント新規冒険者の質が落ちたわ。)」


ユウト: 「ええいっ!」


ユウトは勇気を出し水晶を勢いよく触った。ユウトの能力は全魔法を使える。そのためどの色にも染まれる透明にしか水晶はならなかった。しかし、ユウトのあまりに巨大すぎる魔法量によって粉々に割れて破片が飛び散った。受付は色が変わらない水晶をみてギフトがないと勘違いした。


ギルド受付: 「きゃぁっ!危ないじゃない!何が勇者だ!このギフト無しが!勢いよく水晶の触るから壊れたわ!これ高いのよ!(触るだけで壊れるくらいに古くなってたんだろうけど腹が立つから八つ当たりしよっと)」


ユウト: 「すいません…!」


騒ぎを聞いて試験監督アルバータ(22歳)がやってきた。大柄で筋肉質で甲冑をまとってる女騎士のような見た目であるが美人だ。


アルバータ: 「おい、うるせえな。何やってんだ?ん、あぁ?水晶壊れちまってんじゃねえかこの野郎。」


受付: 「あ、アルバータさん!このギフト無しが壊したんです。」


アルバータ: 「おいおい、ギフト無しのくせに何やってんだオメエ。」


ユウト: 「す、すみません。まさかこんなことになるなんて…しかも冒険者になれないなんて…」


アルバータ: 「(にやっ)。うーん…そうだなぁ…ギフト無しが冒険者になる方法がないわけじゃないぞ?私と模擬戦をやってみろ。心配するな、手加減をする。お前には何かある気がする。私の見込み違いでなければ冒険者にしてやる。私は優しいからな」


ユウト:「本当ですか!?頑張ります!」


やり取りを聞いていた荒くれ冒険者たちがひそひそ話をしている。


荒くれ冒険者1: 「ププッ。また始まったぜアルバータのギフト無しイジメ。何が私は優しいからなだよ。ギフト無しなんて少しも冒険者の見込みなんてあるわけないのにな(笑)。あいつ、ギフト無しの田舎もんの世間知らずにありもしない希望をもたせてどうやっていたぶってぶっ殺したのを笑い話にするのが趣味だからな。最近はギフト無しの手足を切り取って止血部位だけに治癒魔法使ってから犯しまくって飽きたらモンスターに食わせることにハマってるそうだぜ。」


荒くれ冒険者2:「趣味悪いよなぁアルバータ(笑)。まぁでも、ギフト無しのゴミなんてそんなことでしか役に立たないからいいんじゃねえか(笑)。」


アルバータ:「おい!こっちが試験場だ!ついてこい!」


ユウト:「はいッ!では、受付のお姉さん、行ってきます!」


受付「行ってらっしゃーい。(自称勇者の生意気な勘違いくん、あの世に行ってらっしゃい。永遠にバイバーイ(笑))」


2人は街から距離が離れ、街から視覚になっている屋外の草原まで行った。


アルバータ:「まずは剣技だ!この木刀で戦ってもらう!誇り高きブレイヴァルの剣士の私と模擬戦ができることをありがたく思え!本気でこい!それでは模擬戦を始めるッ!」


ユウト:「はい、お願いします!」


アルバータ:「(ばぁか。誰がてめえみたいな糞雑魚ギフト無しとかったるい木刀模擬戦なんてやるかよ。剣士の格好はブラフだ。私は剣技より魔法の方が得意なんだよ。まずは全力で得意の雷魔法で動きを封じてからお楽しみの時間だ。クックックッ。)」


アルバータ:「天空を裂きし雷帝よ、その裁きを下す刃を我が手に授けたまえ…」


ユウト:「ん?アルバータさん、何をして…」


アルバータ:「轟くは雷鳴、走るは光、裁きの雷槍よ、我が敵を貫け――サンダーボルト!」


ピシャッ!ドガーンッ!ユウトにサンダーボルトの雷が落ち直撃した。


ユウト:「!! グッ……」


アルバータ:「ぎゃっはっはっ!バカが!私のサンダーボルトを食らって動けた奴はいねえ!これから私がどうするかわかるか?私は強化魔法で木刀を真剣並の切れ味にできる!私が言う模擬戦の剣技ってのはなぁ、ありもしない希望に釣られたバカの手足を1本ずつ切り落としながら犯しまくってやる事だよ(笑)。飽きたら私がペットにしてるモンスターに食われてる様子みながらオナってやる!おまえはギフト無しの無能だが顔は可愛いからなぁ!お前みたいなヤツの絶望に歪んだ顔はさいっこうに濡れるんだよ(笑)こんなことできなきゃ誰がてめえらギフト無しのカスの試験監督なんかするかよ(笑)」


ユウトが口を開いた。


ユウト:「ううぅ…いったいなぁ…なんですかこの静電気。ちょっとビリッときましたよ(笑)。でも、手加減してくれてありがとうございます。あと、この模擬戦は木刀だけじゃなくて魔法使って良いんですね。勘違いしちゃってました(笑)。えーと、サンダーボルトでしたっけ?あれ普通にやったらもっといけますよね。ここまで弱くしてくれるなんて優しいですねアルバータさん。」


アルバータ:「(何!?なんでこいつ平気そうに喋ってやがる?まさか効いてないだと?サンダーボルトは中級魔法だぞ?こいつは普通に動いてるがギフト無しで防御魔法がない奴が動けるはずがない。どうなってやがる!?)」


ユウト「じゃあ次は僕が行きますね。スパーク!」


アルバータが打ったよりもはるかに巨大な雷が無数にアルバータに直撃した。


アルバータ:「な…ん…だ…と…無詠唱だと…しかも、なんだそのでたらめな…スパークの大きさと…数はよ…。スパークは…初級雷魔法なのに…最上級雷魔法ディバインサンダー…レベルじゃねえか…」


アルバータは防御魔法で自分をとっさに守ったため一命を取り止めたが、立ったまま動けなくなった。口を開くのもやっとだ。


ユウト「あれ?動かなくなりましたね?しょぼすぎてガッカリされましたか?じゃあ次は中級炎魔法で行きますね!試験監督のアルバータさんなら耐えれますよね?フレイムキャノン!」


アルバータの顔をかすり、イフリート・バーストレベルのフレイムキャノンは外れた。

ユウトのフレイムキャノンの巨大すぎる、もはや厄災級魔法の業火は草原の地面は削り、遠くに見える山に巨大な穴をあけた。


ユウト「あれ、まだコントロールがむずいなぁ…。エルドラグの森の龍はマトが大きくて当てるの簡単だったんだけどなぁ。これじゃ試験失敗になっちゃいますかね?


アルバータ:「(やばいやばいやばい…このままだと絶対死ぬ…エルドラグの森の龍だと…?厄災級イフリート・バーストレベルのフレイムキャノンだと…?…2つの魔法属性がありこの威力…こいつは化け物だ…世界で3人しかいない異世界最強の魔法使いである大賢者を超えている…まるで魔王だ…いや、魔王よりも…)」


ユウト「もしもーし?」


アルバータ「………合格だ…」


ユウト「え?」


アルバータ「…合格だ!!命だけは助けてくれ!お願いだ!いや、お願いします!ユウト様!」


ユウト「やったー!じゃあギルドへ合格の報告をお願いします!試験終了ですよね?」


アルバータ「そうです!試験終了でございます!では、一刻も早くブレイヴァルに戻りましょう!あ、あと体が動かないです…」


ユウト:「はい、じゃあ治癒魔法使いますね。僕は約束は守る主義なので安心してください。」


アルバータ「ありがとうございます!(よかった、よかった、助かった…てか、こいつ治癒魔法も使えるのかよ。一体何属性の魔法を使えるんだ?こいつは危険だ…ここは一旦引いて、隙を見て殺さねば…)」


ユウト「あ、そうだ!…ところで、剣技まだでしたよね?アルバータさんにとっての剣技って手足を一本ずつ切り落としながら犯してモンスターに食わせるオナる事、でしたっけ?…アルバータさん、今からやりましょうよ(笑)。あ、心配しないで、アルバータさんの出血部位だけに約束通り治癒魔法使いますし、アルバータさんが手足無くても口があればギルドへ合格の報告はできるので大丈夫ですよ。その後にモンスターに食わせてあげますね♪」


アルバータ「ひいぃっッ!ごめんなさいごめんなさいごめんなさいゆるじでぐださい!」


アルバータは恐怖で泣きながら謝罪し失禁した。


ユウト「ふふっ♪おばさん中々かわいい表情するじゃないですか。そんなに喜んじゃって。じゃあ始めましょうか♪木刀に強化魔法を使ってっと♪」


ズバッ!アルバータの利き腕が斬り落とされた。


アルバータ「ぎゃあああ」


ユウト:「はぁっはぁっ…へへっ、剣技って楽しいですね!異世界最高❤」


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少し時は戻り、ユウトとアルバータの試験が始まっていた頃、エイジャーは山菜採りを終えていて山から帰ろうとしていた。

疲れもあって嫌な過去を思い出していた。


==過去編==


薬草などを中級者の街ブレイヴァルに卸に行った時の事だ。


街のモブギフト持ち達:「おい、なんの生産性もないギフト無しが!てめえらは俺らに生かされてるにすぎねえんだからな?」

エイジャーは、ボコボコにされた。ギフト無しに人権は無くギフト持ちに危害を加えると死罪になるのでこらえた。


== 現在==


エイジャーは山菜採りに1人で来ていたが、娘を連れた家族連れのグループが近くにいるのを見つけた。


娘:「いっぱいとれたね!」

父親:「そうだな!今日は家で山菜パーティーだ!」

娘:「わーい!」

母親:「ふふっ。来てよかったわねあなた。」

父親:「そうだな!さぁ、帰るか!」

娘:「あ、こっちにもおいしそうな山菜!」


娘がエイジャーの方にある山菜にかけよる。


エイジャー:「(ふふっ、幸せそうでいいな。見ているとすっかり疲れが取れたよ。いつか僕もああいう家族を作れたらいいな)」


その時、ユウトが放ったフレイムキャノンがエイジャーと娘の方に向かっていた。ただならぬ業火に気づいたエイジャーはとっさに娘を抱えて両親の方に投げた。娘は助かった。だが、エイジャーの目の前にはフレイムキャノンが来ていた。


エイジャー:「くそっ…ギフト無しと馬鹿にされたまま終わるのか…」

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