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6話 とある聖女のお話し

 


 とある教会にて、純白の穢れの無い法衣を身に纏った金髪の美しい女性が、女神の銅像の前で膝をついて両手を握り祈りを捧げていた。


「貴方に女神のご加護があらんことを……」

「ロゼッタ様、ありがとうございました! こちらが今日のお布施代です!」


 私の名前はロゼッタ=ミルリーヌ。この宗教が色濃いレガリア法国で、聖女と言う名の偶像(アイドル)を務めています。お金、利権、幼い男の子、幼い女の子が特に大好きなごく普通の聖女です。


「まあ!? こんなに……うふふ♡」


 今日もいつもの形だけのお祈り業務を済ませて、悩める人々からお布施と言う名目で金を巻き上げるのです。この人達からの相談事に紳士に耳を傾ける振りをして【うんうん、それは大変でしたね】と笑顔を振りまけばお金が入るチョロいお仕事です。それに私は女神の存在を信じて居ませんからね。女神よりお金……お金が大好き♡


「ふへへ♡」



 ―――世の中はお金……お金が全てなのです! お金があれば美味しい食べ物や欲しい物も何でも買えちゃうの! 権力だって思いのままに! 闇市で違法の奴隷を買って好きな様に弄んだり、相手の生殺与奪の権利までもがお金で買えるの♡ 


「ロゼッタ様、来月は纏った大金が入る予定ですので、ロゼッタ様に全額お布施したいと思います!」

「まあ♡ フィリアさんたら……お姉さん、フィリアさんに惚れちゃいそうかも♡」

「え!? ホ、ホントですか!? あ、あの! 良ければ僕とお付き合いを!」


 あぁ……そういうのは不要だわ。いくら貴方が可愛い顔をしていても年齢的に言うと私の対象外だよ。筋肉質の男よりもプニプニした柔肌のショタやロリちゃんと比べると天と地の差ですね。それに殿方とセッ〇スは嫌よ……私がベッドに押し倒されて、股を開くとか……まあ、1億ギールか2億ギールのお布施であれば考えなくも無いわね。


「フィリアさん……聖女との恋愛はご法度ですよぉ? 私のこの身は全て、女神【リーゼロッテ】様に捧げた身」

「そ、それわ……くぅ」

「あらあら、フィリアさん……ここがこんなにも固くなっちゃって。うふふ♡ もしかして、私とベッドの上であんな事やこんな事を想像してたのですかぁ?」


 まあ、少しくらいフィリアさんにサービスして置いてあげましょう。愛想振り撒くのもこの世の中を生きて行く大切な術よ。胸くらいなら、揉まれたり触られたりしても減るものでは無いし。


「聖女様!?」

「んん♡ 貴方に幸あらんことを……」

「あぁ……聖女様♡」


 ロゼッタは青年の手を両手で優しく包み込むかのように取り、その豊満な胸を青年の手に押し当てた。すると青年は顔を真っ赤にしており、その様子はまるで壊れた機会の様な反応である。股間はスボンを突き破る勢いだ。


「もっと沢山のお布施をすれば、更に御利益がありますよ♪ 後、5000万ギールで聖女のお胸……好きに揉んでも良いですよ♡ 後2億ギールのお布施であれば、女神様もきっと……あれな行為もお許しになるかもしれません。私も……もし女神様のお許しがあれば、フィリアさんの子……孕んでみたいなぁ♡」

「ホ、ホントですか!? 聖女様。僕、頑張って稼いで来ます! 今から龍の討伐に行って参ります!」


 ふふ……この方は実力派のA級冒険者【疾風のフィリア】と呼ばれている可愛い顔をした将来S級にまで手が届くと言われている有望な青年だ。そして、私に色々と貢いで下さる太客……うふふ♡ 壊れるまで大切にしなくちゃ♪ 


 こうして他の方にも愛想を振り撒くだけで、私のお財布は水を得た魚の様に潤うのです♪ 私は表向きは、清らかな心を持つ心根の優しい慈愛の聖女と呼ばれていますが、私の特殊能力【魅惑の根源(アスモデウス)】のお陰で人々の性欲や心をコントロールする事が出来るの♡ 人の欲や性欲が少しでもある限り私は無敵。なので人の欲や性欲が強ければ強い程に私の能力は効果覿面なの♡


「では失礼します!」

「えぇ、お仕事頑張って下さいね♪ どうかご無事で……」


 ふふ……行ってしまいましたね。しかし、本当にチョロいなぁ〜眉目秀麗……容姿端麗で胸がデカイと言う要素があるだけで、男共は私にもうメロメロなのですわ♡ またお金が溜まったら、新しい幼い男の子の奴隷を買うの♡ 顔が可愛くて無垢で素直な男の子が欲しいわぁ♡ あぁ……想像するだけで涎ものですわねぇ♡ 手取り足取り、お姉さんが色々と教えてあげるの♡


「じゅるり……へへ、あははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは♡♡♡♡♡♡」


 本当世の中イージーモードね♡ この聖女と言う職種に付けた時点で私は勝ち組♡



「あ、もうお昼かぁ……面倒だけど、餌(ご飯)の時間ね」




 ―――教会の地下牢―――




 教会の聖女専用の居住区。聖女ロゼッタの住む部屋には、ギミックが仕込まれた隠し扉がある。その扉を開けると地下へと続く湿気の籠った薄暗い道があった。




 ―――薄暗い道を暫く歩くと錆びた鉄格子が見えて来る。




「アリスベル先輩、そろそろ心が折れた頃かなぁ? 何故かあの人だけには、私の力の感度が落ちるのよね……無欲の聖女か何かなの?」


 私がこの地位を得たのは、先代の聖女アリスベルを謀略によって罠に嵌めたからだ。ついでに他の聖女候補も蹴落として纏めて奴隷商に売り渡しました♪ 先代の聖女に関しては、奴隷落ちした後に闇市のオークションで性奴隷として売られてた所をたまたま私が発見したので落札したのです。奴隷ビジネスは笑える程儲かるのですよぉ♡ 美少女やロリは変態共に高値で売れるし、もう最高♡



「あの苦痛に歪む顔がぁ……じゅるり♡」



 私に倫理観や常識は無い。言わば無敵の人と言っても過言では無いわね。悪事はバレなきゃ良いのよバレなきゃ。そして、今から行くのは先代の聖女、アリスベル・ハーキュリーを捕らえている牢屋です。


「アリスベル先輩〜来ちゃった♡」

「ぐっ!? ロゼッタ、貴様ぁぁぁあああ!!」

「あらあら、アリスベル先輩〜そんな怖い顔しないで下さいよぉ〜それと、私の事はご主人様と呼びなさい。さもなくば……こうですよ?」

「きゃあああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」


 ロゼッタの得意な脱衣魔法で、アリスベルの服が綺麗に破れる。アリスベルの美しい絹の様に繊細な肌がロゼッタの眼前に顕となる。


「きゃは♡ アリスベル先輩は本当に素晴らしい身体をしてますねぇ……殿方も貪りたくなる気持ちが少し分かります♪」

「い、いやぁぁぁぁ……」

「しかし、何でアリスベル先輩に私の能力が効かないのかなぁ? まあ良いや〜秘密を知られた所でアリスベル先輩は何も出来ない無力の女。この嫌らしい雌肉が!」



 小窓1つしかない薄暗い牢屋に気の強い赤髪の美少女が1人……手足は鎖で拘束しており、マジックアイテム【服従の首輪】も付けているの♡


「ううっ、ロゼッタ、お前だけは絶対に許さない……」

「ぐふふふふっ♡♡♡♡♡」


 まあ、私の罪を全てアリスベル先輩に被せたので恨まれるのは仕方ありません。しかし、この先輩には昔散々こき使われましたからね〜しっかりと調教して、その豊満な身体をめちゃくちゃに犯してやるんだから♡ 同性から見てもその容姿は魅力的ですもの♡ 丁度試したいおもちゃもあるし♡ 先輩の精神……何処まで持つかなぁ?


「アリスベル先輩♡ お昼ご飯を持って来ましたよ〜」

「くっ……殺せ!」


 ショタも良いけど、私は女の子も大好きなの♡ アリスベル先輩を何度ここで犯した事だろう♪ この先輩の心が完全に折れるまで私は何度でも恥ずかしめを与えるの♡ うふふ……今日は媚薬入りハンバーグをアリスベル先輩の為に用意致しました。気に入ってくれると嬉しいな♪


「はいはい」

「おまえ、こんな事して分かってるのか!? 私を嵌めて……おまえの手に染めた犯罪は全部知ってるぞ!」

「ねぇ……先輩。いいえ、アリスベル。私は犯罪を数え切れないくらいに手を染めています。今更1つや2つ前科が増えた所で関係ありません。バレなきゃ良いのです。と言うか、私の完全犯罪は決してバレる事はありません♪ きゃは♡」

「貴様……無敵か!? ロゼッタ、必ずお前の悪事を白日の元に晒してやるからな!」

「あははははは♡ 金の力でねじ伏せるだけの事♡ それに貴方は私の奴隷よ♡ 嫌らしい雌肉が私に意見するのは100万年早くてよ!」


 やれやれ、相変わらず口だけはやかましい女ですね。昨日もあんなに激しくめちゃくちゃにしてやったと言うのに未だこの態度。ご主人様に対してまだまだ躾がなっていませんね。


()()()()()()()()()

「くぅっ……!?」


 先輩の背中には奴隷印が刻まれています。先輩の所有権は私が握っているので、私の命令した事には決して逆らう事が出来ないのです。これが世の中の理、弱者は強者に淘汰される運命なの♡ 私が先輩の命運を握っている……生殺与奪の権利を弄ぶこの快感!


「ううっ……ぺろっ」

「あははははははははははははははははは♡ 先輩、お手♡」

「ぐぬぬっ……」

「犬の泣き真似してよ〜先輩♡」

「いやっ……わん! わん!」


 元聖女にこんな事が出来るのは世界広しと言えども私だけでしょう♪ あぁ♡ あの有名な元聖女……アリスベル先輩が私のおもちゃ♡ 今日はどんな事して遊ぼうかしら♡ 


「ううっ……目の前の悪に屈する事しか出来ないのか……」

「世の中は綺麗事では済まないのですよ〜世の中は理不尽なのです。弱者は強者に搾取される運命」

「ふん、こんな事が長くは続かぬぞ……わぷっ!?」

「うるさいなぁ……このいやらしい舌がイケナイのぉ?」

「あぁ……あっ」


 先輩の唇を強引に奪い取り、私の舌を先輩の舌に絡ませる。すると静かな牢屋内にくちゅくちゅとイヤらしい音が響き渡る。


「あむっ……ぺろっ♡ 本当は欲しい癖に」

「や、やめ……」

「おや? 股間が濡れていますよぉ?」

「はうっ……♡」

「ほらほら、抵抗しないのですかぁ〜先輩♡」

「んん!!」


 手足を拘束している美少女をめちゃくちゃにするのめっちゃ興奮するわ♡ 何だか私の身体も少し熱くなっちゃった……


「お、覚えてろ……ロゼッタ!」

「えぇ〜アリスベル先輩、負け犬の遠吠えですかぁ? やれやれ……アリスベル先輩って、ここが凄く敏感ですよね。私もここが敏感なので仲間ですね♡」

「―――!?」

「やだぁ〜アリスベル先輩のここ……メルク広場の噴水に負けず劣らず見事なものですねぇ……床が水溜まりになってますよ?」

「あぁ……あっ……♡」


 アリスベルは身体をビクンッとさせながら痙攣していた。顔は涙と涎を垂らす程に完全に性の快楽に堕ちている。


「や、やめてぇ……♡ ぐすっ」

「やーめない♡ だって、身体がこんなにも素直に求めて居るじゃ無いですかぁ…………では、次はこれを試して見ようかな。じゃじゃーん♪【性なる鞭】です♡」


 ロゼッタは胸元から魔道具を取り出した。手に鞭を取り、アリスベルの身体に思いっ切り叩き付ける。この鞭で叩かれても痛みは無く、肌にダメージを与える事は無いが叩かれた場所の感度が何倍も跳ね上がると言う効果を持っているいわく付きの魔道具だ。


「このいやらしい雌肉が♡ えいっ♪ それ!」

「あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"!」

「あの凛々しくてかっこいい先輩が、私の手によって完全に堕ちてるわ♡ ドロドロのめちゃくちゃにしてやる」

「お、お願い……やめ、ひゃあんっ♡」

「うふふ♡ ここは地下……いくらでも喘ぎ声を出しても大丈夫ですよぉ〜きゃは♡♡♡」


 あぁ……もう最っ高♡♡♡ 元聖女……しかも、極上の美少女を弄ぶ事出来る何て♡


「先輩〜()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

「いや……いやぁぁぁあああああああああああああ!!!」

「よぉ〜し、オマケにこの落ちにくい黒ペンで便器と書いてあげますね♡ それと【ご自由にお使い下さい】も添えて♪」


 清廉潔白で純潔の乙女アリスベル先輩を汚すのが、こんなにも興奮する何て! もっとも〜っと! 弄んであげますからね♡


「ブルルルルル」

「ん? なぁに?」


 ロゼッタのポケットの共鳴石がブルブルと震える。


「もう、こういう時に……はい、もしもし」


 通話相手は何と奴隷商だったのだ。


 《ロゼッタ様、ご機嫌麗しゅう》

 《もう、何よ……ルドミラ》


 ロゼッタの通話相手はルドミラと呼ばれる女性の奴隷商だ。ロゼッタはルドミラと懇意にしており、ロゼッタはルドミラからしたらかなりの太客である。


 《これは失敬……ですが、ロゼッタ様の要望してた例の所在が分かりました》

 《え!? マ!? 今から行く行く〜♪》

 《では、いつもの場所で落ち合いましょう》


 流石ルドミラね♪ 私の求めてる情報を手に入れるとは……うふふ♡ やっと……あの元公爵令嬢、レーゼリアを手に入れる事が出来る。あの女には目が飛び出る程の懸賞金が掛けられているのですよ♪ 生け捕りにして、城まで連れて行けば一生遊べる程のお金が貰えるの♡


「ロゼッタ!」

「あぁ……先輩、ごめんなさい。用事が出来たので、続きはまた今度♡」


 ロゼッタは手をパンパンと叩くと近くに控えてた男達が牢屋の中へと入って来る。


「イヒヒ……ロゼッタ様、好きにしてよろしいので?」

「えぇ、好きにして良いわよ。但し、孕ませるのは駄目よ?」

「へい!」


 男達は下卑た顔でマリアベルの近くに行きズボンを脱いだ。マリアベルは恐怖の余り、目に涙を浮かべ嗚咽を漏らす。


「な、何よ……何するつもりなの!?」

「先輩♡ 良かったですね〜これで処女卒業ですよ♪」

「いやぁ……やめて、お願い……それだけは、いやぁぁぁああああああああぁぁぁ!!!」

「へへ、こいつは極上の女だなぁ」


 男達はマリアベルを取り囲み欲望のままに弄んだ。教会の地下にマリアベルの悲鳴が虚しくも鳴り響くのであった。ロゼッタはそんな悲哀に満ちたマリアベルの悲鳴を聞き満足した後に何事も無かったかのように牢屋を後にする。


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