第二話 変化
そらと「幻想郷ってこんなにも美しい場所なんだ」
幻想郷は本当に素晴らしい。ルーミアの家は崖の近くにあるため下を見下ろすことができる。紅葉が綺麗に並んでいて獣道であろうととても美しく幻想的に見える。
ルーミア「そーなのかー」
ルーミアは幻想郷があまり美しく思ってないのかな?
そらと「ルーミアはそう思わないのか?」
ルーミア「私は生まれたときからここにいるからここが当たり前の場所なのだー」
普段から見慣れているから比較対象がないんだな。
そらと「へーそうなんだ。ところで今からどこに向かうの?」
ルーミアにそう尋ねるとルーミアは少し悩んでから
ルーミア「博麗神社に行くのだー」
そらと「なんで?」
ルーミア「そこにいる霊夢って巫女はこの世界のことよく知ってるからなのだー」
霊夢っていう人が協力的な人だといいな
そらと「そうなんだ」
ルーミア「それじゃあ霊夢に会いに行くのだー」
そらと「そうだね」
しばし歩いているとルーミアが止まった。何かあったのかな?それともついたのかな?
そう思いながら前を見るとそこは1000段を超える階段だった。ここが目的地なら死ぬな。僕がそう考えていると
ルーミア「この階段を登れば博麗神社なのだー。」
と、言われた。いやまぁなんとなくわかっていたよ。でもこれを登ったら僕死んじゃうよ?
考えていても仕方がないので
そらと「そうなんだありがとう」
ルーミア「お礼には及ばないのだー」
でももう着いたからルーミアともここまでか。ルーミアに迷惑はかけたくないし
そらと「ルーミアここまで送ってくれてありがとう」
と言い残し、階段を登っていった。
そらと「さて登っていきますか」
ルーミア「そーなのだー」
うん。ちょっと待て
そらと「え、ルーミアも一緒に行くの」
ルーミア「そのつもりなのだ。駄目なのか?」
悲しそうな顔で聞いてくる。そんな顔されたら断れないし、自分も嬉しい。
そらと「大丈夫?迷惑じゃない?」
ルーミア「大丈夫なのだー」
そらと「ありがとう。僕あまり体強くないから遅いと思うよ」
ルーミア「大丈夫なのだー。それじゃ行くのだー」
そらと「そうだね」
5分後
ルーミア「そらと大丈夫なのかー?」
そらと「大丈夫だよ。何か知らないけれど体が全然疲れないんだよね」
そう。僕は何故か体が強くなっており体力も上がっているのだ。何故だろう?まぁいいか
更に5分後
そらと「着いた。」
ルーミア「そらとは本当に大丈夫なのかー?」
そらと「心配してくれてありがとう」
僕は心配してくれていたのが嬉しくて無意識でいつも妹にやってたようにルーミアの頭を撫でてしまった。
ルーミア「え、そらと?」
そらと「ごめん。心配してくれたのが嬉しくて妹にやってたみたいに頭なでちゃった。嫌だったよね。」
僕は急いでルーミアの頭から手を離した。
ルーミア「全然嫌じゃないのだ。」
なんでルーミアは焦っているんだろう?
ルーミア「嫌じゃないからもうちょっとやってくれないかー?」
そらと「え、いいの」
ルーミア「(コクン)」
そらと「なら」
そう言って僕はルーミアの頭を撫でた。いつも思うのだがどうして妹もそうだしルーミアも髪がサラサラなんだろう?
ルーミア「そらと。とても気持ちいいのだ。」
ルーミアがフニャッとして笑みで言ってくれる。僕はルーミアが喜んでくれているようで嬉しくなった。
1分後
ルーミア「ありがとうなのだ。もう十分なのだ。」(笑顔)
そらと「どういたしまして。」
名残惜しいがそう言って僕は手を離した。
ルーミア「ほら霊夢に会いにいくのだ。」
そらと「そうだね。」
ルーミアは僕の手を取って歩き出した。