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異世界ショッピング  作者: 秋山 拾
3/17

商品No.3 和食定期便

「皆様こんにちは!異世界ショッピングの時間ます!MCはお馴染み、伊達昌高が勤めさせていただきます」

「アシスタントの米沢 愛です。よろしくお願いします」

「今日はゲストに、料理研究家の片栗 小十分さんに起こしいただいております。片栗さん。どうぞよろしくお願いいたします」

「はい、よろしくお願いいたします」

「片栗さんがいらっしゃったということは…あの商品ですね!楽しみです!」


「さて、米沢さんもお待ちかね、グルメセットのご紹介です」

「待ってました!美味しい物大好きです!今日はどんな商品なんですか?」

「異世界転生した日本人の皆さま。和食、恋しくないですか?温かいご飯に味噌汁。からあげ、肉じゃが、焼き魚にラーメン…日本は美食大国。異世界の食事も美味しいと思いますが、和食を食べることは、きっと、もうありません。そこでこちら!『和食定期便』です!

 こちらはですね、片栗 小十分さんが監修した和食を、美味しさそのままに真空パックしたセットでございます!」

「うわぁ、どれも美味しそうですね」

「こちらね、なんと、常温での保存が可能ですので、冷凍技術のない異世界でも安心してご購入いただけます」

「真空パウチですから、家ではもちろん、外出先でも食べられますね」

「便利なのは当たり前!米沢さん。お楽しみの試食タイムです。どうぞ好きな物をお召し上がりください」

「じゃあ、肉じゃがから…んん!ジャガイモがホクホクしてて美味しい!お出しと牛肉のうまみもしみ込んでて、とても美味しいです!」

「材料はね、全て日本産に拘りました。日本を思い出していただきたくて。お米もね、温めなくても美味しく食べてもらえますよ。味噌汁もね、フリーズドライにしましたから、お湯があればすぐ作れます」

「ではご飯も頂きます。ん!確かに、冷めていますが、ご飯一粒一粒がとても美味しい!肉じゃがに合いますね!お味噌汁も…はぁ、おいしい~出汁が効いてます。異世界には、味噌とか出汁がないところが多いですからね。こうやって和食を食べられるの、ありがたいですね」

「そうでしょう米沢さん!こちらね、なんと、月に一度、1年間、定期便でお届けします!」

「すごい!異世界にも届くんですね!」

「はい、どんなダンジョンにいても、魔王や勇者と戦う最中でも、スタッフが安全にお届けいたします!」

「毎月、その季節に合った食材を使っていますからね。四季も感じていただけると思いますよ」

「さすが片栗さん!そこまで気を配っていただいたんですね!」

「こちらの和食定期便。お値段が気になるところですよね?こちら、月々なんと、1980円でのご提供となります!」

「え!国産の材料を使った和食セットが、たったの1980円ですか!」

「それだけではございません!今回は特別に、季節のフルーツもつけちゃいます!」

「わー!苺にスイカ…冬のミカンは欠かせませんね!」

「さらにさらに!一括払いでお申し込みいただきますと、19800円でのご提供となります!」

「え!月々で12回払うと23760円ですから…3960円もお得になるんですね!」

「ですが、一括でお支払いしていただいた場合、途中のキャンセルが出来ませんのでご注意ください。

 和食が恋しい皆さま、是非是非お買い求めください!」






 お申し込みは0210-4110-71、良い転生まで!


 あなたの異世界転生を応援いたします。『異世界ショッピング』



*この話に出てくる販売機関、商品、電話番号は、架空のものです。


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