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異世界ショッピング  作者: 秋山 拾
15/17

商品No.15 極旨缶詰シリーズ

「皆様こんにちは!異世界ショッピングの時間です!MCはお馴染み、伊達昌高が勤めさせていただきます」

「アシスタントの米沢 愛です。よろしくお願いします」

「今日はゲストに、料理研究家の片栗 小十分さんに起こしいただいております。片栗さん。どうぞよろしくお願いいたします」

「はい、よろしくお願いいたします」

「片栗さんがいらっしゃったということは…」

「米沢さんの目が、今日ご紹介の商品が何かを物語っていますね!では前置きはこの辺にして、ご紹介いたしましょう!」




「というわけで今回ご紹介の商品はこちら!極旨缶詰シリーズです!」

「うわぁ!最近話題の缶詰ですね!私もこのシリーズ大好きで、家にストックがいっぱいあるんですよ!」

「さすが、美味しい物に目がない米沢さん。お目が高い!この極旨シリーズ。知ってる方も多いでしょう。すでにシリーズ累計10万缶以上を売り上げた、缶詰商品で最も人気のあるものでございます。今回なんと、異世界で食べていただくために、片栗さんに全面的にご協力いただきました」

「片栗先生が!?片栗先生監修の物が美味しすぎて、私もう片栗先生のファンになっちゃいました!早く食べてみたいです!」

「いやぁ照れちゃいますね」

「米沢さんが先に手を出す前に、紹介いたしましょう!まずはこちら!缶詰ではお馴染み鯖缶でございます!水煮、味噌煮、醤油煮と味は三種類。全て国産の材料で作られています。米沢さん。どれを食べますか?」

「迷います~。う~ん…じゃあサバのアジが一番わかりそうな水煮をいただきますね!…うー!身がふわふわ…これ缶詰ですか?煮立てみたいに柔らかいのに、煮崩れしてない!塩加減もちょうど良くて…本当に美味しい~」

「でしょう?こちらの商品、食材を缶の中に入れてから、素材に熱を加える手法で調理しています。なので身が硬くならないんですよ!なのでこの缶、熱に強いので、直火にあてて、温めてから食べることも出来るんです!」

「冷めててもこんなに美味しいのに!クエストで疲れ切った夜に、これを温めて食べると、一層美味しいんだろうなぁ~」

「そうなんですよ、今回はね、急いで食べなきゃいけなくても美味しく、ゆっくり食べても美味しく、どんな状況でも異世界の皆さんが美味しく食べていただけるものをと思って作りました」

「さすが片栗先生です!」

「鯖缶三種に加え、料理に便利なツナとコーン、お酒にピッタリの焼き鳥の塩とタレ。食卓を彩るひじきの煮つけと里芋煮。栄養も甘さもたっぷりゆで小豆。さらになんと!お腹にたまる五目飯と牛丼もあるんですよ!」

「すごい!主食からデザートまで!この缶詰セットだけでフルコース味わえちゃいますね!」

「冒険や討伐に苦労なさってる方にこそね、美味しい物を食べてほしいんですよね」

「皆さん、この缶詰、美味しいだけじゃないんですよ!米沢さん。缶詰の底を見ていただけますか?」

「あれ?プラスチックの…これは蓋ですか?」

「そうなんです!食事をした後、中身を洗っていただいて、この蓋を上にかぶせていただくと…入れ物として利用できるんですよ!食事休憩を取った後、この缶に山薬を入れて持ち帰ったり、軟膏や丸薬を入れたり、別の食事を入れてまた缶詰としてご利用いただけるんですよ!」

「すごい!異世界には缶詰をリサイクルする概念がないですから、これなら再利用出来てゴミもでません!」

「しかも!缶の両端には引っ掛ける所がありますので、こうやって針金やひもをつけると…手で持ち運んだり、壁に掛けたりできてとても便利なんです!」

「すごい!缶のリメイクって、ガーデニングに使ったり、インテリアくらいしか知らなかったですけど、これは実用性があってとってもいいです!」

「美味しく便利なこの極旨缶詰シリーズ!計12個セット!お値段、気になりますよね?こちらのお値段なんと!1980円でのご提供です!」

「えぇ!片栗先生の監修で!すごくおいしくて、こんなに便利な缶詰めが、たったの1980円ですか!?一個あたり約165円…こんなにすごい缶なのに、一個200円もしないなんて!私!5セット買っちゃおっかな!」

「今の米沢さんなら、5セットどころか買い占めそうですね。この美味しくてお得な商品、米沢さんが買い占めてしまう前に、是非是非皆さまもご購入下さい!」





 お申し込みは0210-4110-71、良い転生まで!


 あなたの異世界転生を応援いたします。『異世界ショッピング』



*この話に出てくる販売機関、商品、電話番号は、架空のものです。




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