表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

39/46

夜のぬいぐるみ作り

 僕はぬいぐるみ作りに集中した。


 たとえ好きな女の子のお風呂上がり姿があったとしても、ちゃんとぬいぐるみ作りをできる。


 僕えらい。


 というわけで僕はちゃんと視線をぬいぐるみに向けているのに、逆に僕が見られてる気がした。


 顔を上げて見ると、店員の女の子がこっちを見ていた。


 僕との距離は保っているが体勢がこっちを向いている。


 僕のぬいぐるみ作りが気になっているけど近づくのは嫌なのか。なんかひねくれた可愛いJCなんだけど。


 僕はそのままぬいぐるみ作りを続けた。


「ね、ねえ、あんた何作ろうとしてんの?」


 お、訊いてくれたか、やったね。


 僕はつくりかけのぬいぐるみを店員の女の子に見せて答えた。


「これは今、カピバラのぬいぐるみを作ってるところ」


「カピバラって、あの大きいネズミの仲間のこと?」


「そう」


「ふーん。そう言われるとそう見えなくもないね現時点でも」


「え、やった本当に見える?」


「なんとか」


 ちょっと前の段階では美雨にイグアノドンのミニキャラ? って言われたんだけど。そうか、いつの間にかまともになってたかうれしいな。


 僕は花のぬいぐるみを作り始めた店員の女の子を見た。なんの花を作ろうとしているのかは現時点ではわからない。だけど、おそらくピンク色の花だと思う。


 何作ってるの? と訊こうとしたら、


「あの、どうですか? このお花の茎のバランス」


 店員の女の子は美雨と美濃の方に行った。


 なんだよ。ちゃんと礼儀正しく訊いてるな。


 うん。この店員の女の子はぬいぐるみ作りが好きで、ぬいぐるみ部がある高校が修学旅行に来るのを、楽しみにしていたってことなんだろう。


 それは納得した。ということは逆に言えば、女の子の周りはぬいぐるみ作りが好きな人があまりいないということだ。


 しかし、女の子は、あの明太子を抱えたラッコのぬいぐるみを作れるくらいの実力を持っている。


 ぬいぐるみ作りは誰かに教えてもらったんだろうか。それとも自分で調べたりして、あそこまで可愛いぬいぐるみを作れるようになったんだろうか。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ