お風呂上がり
僕は店員の女の子と別れて、大浴場に向かった。
僕のお風呂回は大して興味がない場合があるかもしれないので一言に説明をまとめることにすると、大きくてゆっくりとできる大浴場だった。
ちなみにお風呂の前に部屋によって着替えを取りに行ったが、まさかの誰もいなかった。
みんな自由にどこかに行ってしまったらしい。
僕はお風呂から自分の部屋に戻って、少し時間をつぶしてから、美雨と美濃の部屋に行った。
部屋をノックすると扉が開いた。
「お、こんばんは匂いフェチ」
「おい、なんで美雨がそれい……」
文句を言おうとしたけど思わず止まってしまった。
あれだ、ティッシュ忘れてたわ。
いやさすがに鼻血は出ないよ。だけど、お風呂上がりの水色パジャマの美雨はすごい。童顔のくせに大きめの胸以外からもエロさを出しまくりになってるしマジでどうした。
「まあ入ってどうぞ」
「はい……」
僕は部屋に入った。この調子だと幼い体型の美濃だって……
「あれ?」
「なんですか優くん。私がどうかしましたか?」
くまさんのパジャマを着ていてさらに小学生みたいになっていた美濃が僕を見た。
「そのパジャマはどうした」
「自分で作りました。優くんにも今度作ってあげましょうか?」
「おお、じゃあお願いしようかな」
実際ぬいぐるみ好きの人をひきつけるタイプの可愛さではあった。
でもやっぱり美濃が自作のパジャマで高校二年生からさらに遠ざかっているのを見るとなんか面白い。
まあそれを口に出すと美濃に怒られるし、はっきり言ってこういう美濃が可愛いので、僕は何もパジャマについては言わずに裁縫セットを畳に置いた。
「あんたもぬいぐるみちゃんと作る人なのね」
「うわ、もう僕より早くいたのか」
すでに店員の女の子がきていたのに今気づいた。
お風呂を済ませてきたようで、雰囲気は美雨と美濃の中間くらいである。
紺色のパジャマで、思ったよりも控えめな雰囲気だった。
「匂いフェチにおいでよって言われて来てくれたらしいから、大歓迎してたところだよ」
「おお、そうか。僕も歓迎するよ」
「そうですか」
店員の女の子は畳の一畳の縦の長い方の距離だけ僕から離れて、裁縫道具を開け始めた。
見れば美雨と美濃もすでに裁縫道具を広げていた。
ま、少し距離を置かれてたって、僕の素晴らしいぬいぐるみづくりを目の当たりにしたら自然とよってくるだろうね。
なんていう謎のポジティブさを身につけ、僕も裁縫道具を開いた。




