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女子の部屋

 それから、先生が「屋上しめるらしいぞー」と来た。


 だから部屋に戻ろうとしたのに、美雨にぬいぐるみでも引っ張ってるのかってくらい弱く服を引かれた。


「こっちの部屋くる?」


「いやいやいや! 女子部屋でしょ。究極のぬいぐるみが並んだベッドの次に神聖な空間!」


「そっか」


「美雨は、もっと喋りたいんですよ。私も喋りたいし、別に他の人も邪魔じゃないと思いますよ。というか他の人たちは多分男子の部屋に行ってますし……」


 そういや美雨と美濃と同じ部屋の人は、結構そういうタイプの人だったな。いい人だとは思うんだけど、ぬいぐるみ大好きロリコンと呼ばれてしまっている僕とは接点がなさすぎる。


「じゃあ、行くよ。先生に見つからないようにしないとな……」


「まあ大丈夫じゃないですか? 私たちの階見回り小町先生っぽいですし」


「あ、そうなんだ」


 じゃあいいかな。おそるべし英語教師とかじゃないなら安心だ。というかあの先生は、中三の引率だったな。


 


 というわけで僕は、二番目に神聖な空間と勝手に認定したところに行くことにした。


「めっちゃ綺麗だな。同じ広さのはずなのに……」


「そりゃあパンツとかは落ちてないよ。落ちてて欲しかった?」


「そんなことはない! マジで」


 単に荷物がまとまってて感心しただけなんだよなあ。


「お風呂何時までだっけ?」


「えーと、十時までだったかな」


「混んでそうだしやっぱり遅めに行こう」


「ですね」


 あ、そういえば僕もお風呂行かないと。男風呂もおそらく同じ時間だとは思うんだけど。


「明日どこ行きます?」


「そういやあんまり決めてなかったな。そもそもどこらへんが自由行動の範囲だっけ」


「別に明日は帰ってこれればどこに行っても大丈夫だよ。その気になれば、ハウステンボスまで行けるよ」


「マジかよ」


 ハウステンボスって長崎じゃんかよ。でも行きたいな。


「ハウステンボス行きますか……?」


「稲城ずっとWiFi通ってるどっかでずっと休憩してそうだけどな……僕はいいよ」


「私も行ってみたいー。他の班でも行くところあるらしいし、怒られたらみんなでってことで」


「おっけーですじゃあ具体的にハウステンボスについて調べましょう! 優くんおみやげのぬいぐるみとかチェックしないでちゃんと調べてくださいね」


「はい」


 僕たちはスマホを取り出して、色々と検索を始めた。


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