屋上
部屋に戻った僕たちは、協調性がない人々の見本動画みたいな感じで、それぞれ好きなことをし始めた。
修学旅行って部屋に人が集まってなんかして遊ぶんじゃないの?
実は小中と修学旅行でもぼっちでぬいぐるみ作ってたのでわよくわからないんだよなー。
ま、高校もおんなじ感じか。
と畳に座り、裁縫セットを用意していたら、スマホが鳴った。
『屋上に遊びこない?』
美雨からそうきた。
屋上……?
秋も終わりそうとはいえ、今屋上行ったらなんか電灯に虫とか集まっててうっとうしそうだな……。
と考えていたのに、僕は裁縫セットを片付けていた。
ちなみに稲城もいるぬいぐるみのグループに送られてきていだはずだが、稲城はスマホとパソコンを交互に見て何かしていて動こうとしない。
『今から向かうよ』
と僕が返して見るとあっという間に既読が全員ついた。稲城見てんじゃんかよ。
じゃあ稲城はほんとに行く気がないんだな、ということで、僕は部屋を一人で出た。
エレベーターがまたこなさそうな感じなので、せっかくだし、店員の女の子に教えてもらった階段で屋上に向かうことにした。
階段は電気が消えていた。
扉の横の電気をパッとつけると、途端に、明るくなった。
どんどん登っていくと、一番最後に一つの扉。
こっから屋上に行けるのかな。
と思ってドアを開けようとするけど開かない。
どうやら立ち入り禁止みたいだ。
仕方なく一階分おりて、最上階に行った。
さてここからどうやったら行けるのかな。
僕が最上階をうろちょろしていると、さっきとは別の、明らかに正当そうな屋上への階段を発見。
登って、扉を開けると、東京となんとなく違う夜の外の空気だった。
「あ、優きた〜」
「きましたね〜」
屋上は普通に広場のようになっていて、暗い中でも、ベンチと机が何セットか置いてあるのがわかった。
そのうちの一つに美雨と美濃は座っていた。
「ていうかわかりにくい場所にしては人多いな」
美雨と美濃以外にもいくつかのグループが暗い中でおしゃべりしたり人狼のようなことをしていたりしていた。
「それでなんで呼んだの?」
「うーん。優、暇な気がしたし、ほら、星もすごいしね」
「確かにな……」
僕は上を見て見みた。今の時期の空は冬の大三角とかが見えてるのかよくわからないけど、明らかに星の数が多かった。
お読みいただきありがとうございます。そろそろだらだらした展開をおしまいにできるように頑張ります。




