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後輩からの提案


 僕と美雨はレッサーパンダのぬいぐるみを事務室に届けてから学校を後にした。


 誰のかわからないからとりあえず事務室に預けたけど、もしかしたら大野さんのかもという話に美雨となった。



 というわけで、僕は家に着いてすぐ、メッセージアプリで、交換したばかりの大野さんの連絡先に、無料通話をかけた。


 アイコンがうさぎのぬいぐるみだ。可愛い。ぬいぐるみ大好き人間だからタップして詳しく確認してしまう。


 JCのアイコンを詳しく観察するという行為をしてしまっていると、


「あ、ゆー先輩。どうしたんですか? 美雨先輩と喧嘩しましたか?」


「してない。で、なんで電話したかと言えば、レッサーパンダのぬいぐるみ……」


「それ私のです!」


「おおよかった。事務室に届けておいたから、明日とるといいよ」


「ほんわぁ……ありがとうございます! よかったです。安心してこの前の文化祭で買ったゆー先輩の作ったぬいぐるみに頬ずりしまくってるところです」


「あ、そう……」


 僕は若干反応に困りつつ嬉しかった。自分の作ったぬいぐるみを大切にしてくれている人がいると嬉しい。つまり自分のの作ったぬいぐるみに可愛い後輩が頬ずりしてるととても嬉しい。


 脳内美雨からチャコ鉛筆ロケットが発射された気がするが気にしない。


「レッサーパンダのぬいぐるみは友達に作ってもらったのなんです」


「え? 今友達に作ってもらったって……」


 僕の頭の中でぬいぐるみがどんどん膨らんで、脳内の90パーセントを占めた。


 あのレッサーパンダ。かなり可愛かった。かなりどころじゃない。レッサーパンダの神だ。レッサーパンダの可愛さを表現するために、生まれてから努力を続けてきたかのようなクォリティだ。


 てっきり市販のぬいぐるみかと思っていたが……。


「もしかして、作った人に会いたいですか?」


「ぜひ会いたいです……どうやってぬいぐるみ作りをしてるのか知りたい……」


「でしたら、今度の市役所前広場のフリーマッケットに参加するって言ってたので、行きませんか? 新入部員の後輩からの活動提案です」


「おお! そうしよう。早速ぬいぐるみ部のグループに送っとく」


 僕が転がるぬいぐるみのような口調でそう言うと、


「はい。ちなみに相当可愛い子なので、見とれて美雨先輩に攻撃されないように気をつけてください」


「はあ……」


 大野さんから謎の忠告が飛んできた。


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