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第1話 説明と鑑定

名前とステータスは適当じゃあい!。

今回のテンプレはチーターが多いようです。

では、本編どうぞ。



王様(だと思う)の威圧を込めた声が全体に響き渡り、その重々しさ、覇気により誰もが身動きできなくなった。勿論俺もだ。

恐怖や緊張の眼差しで王様を見つめながらゆっくりとクラスは固まって列となる。その動きは自然だった。

王様が、その重々しい声でゆっくりと説明を始めた。


「異界から来た勇者達よ。訳あって我々は貴公らを異界から召喚したが、その事については大変申し訳無く思っている。その罪滅ぼしとして、我々[オウルム王国]は心からそなたらを歓迎し、その身がこの国にある限り贅沢な暮らしをさせる事をここに誓おう。」


そこまで言った所で一旦区切る。

その時だった。クラスの1人の女子が急に立ち上がり、叫びのような声で質問した。


「私達は元の世界に帰れるんですか?」


と。

勇気を振り絞って言ったのか、その足は小刻みに震え、体からは冷や汗が出ている。

その質問の答えは予想はしていたものの、やはり衝撃的なものだった。


「解らぬ。その事については現在調査中である。」


つまり、帰れる可能性は今のところ0に近い。ということ。

この発言を聞き、自分達が親家族にももう会えず、それどころか、地球にすら戻れないという事を知り、聞いた女子は勿論、クラスのほぼ全員が、その眼から涙を流した。


涙を堪えながら、上を見てみる。そうしたのは気が晴れると思ってのことだった。

上から覗く貴族達も、どうやらしんみりしているようだ。


まさか、この国。ラノベでも珍しい、良い国?。


と一瞬思ってしまったが、油断大敵だ。もう少し視なければ判らない。



しばらくして、やっとクラス全員が落ち着いて来た所を見て、王が話し始めた。


「話を戻すが、我らが貴公らを呼んだ理由としては、魔族との国交回復をお願いしたい。まず、今のこの国の状況を話そう。まず、この国は四方が巨大な山脈で囲まれている。唯一山脈に途切れている部分があり、その部分なら、馬車などを通らせて物を輸送する事が出来る。しかし現在そうもいかない状況になっていてだな。

この国の唯一道路が、冬の間は雪によって閉ざされ、輸送量が少なくなってしまう。その上輸出国でも凶作が続いている。少し前までは、国内の物で賄えていたものの、一昨年から今年まで凶作が続いておるのだ。そのためにもう一つ道を作りたかったのだが、この山脈の外側は、唯一の道の周辺を除いて、魔族の国だけなのだ。そのため、食料にある程度余裕のある魔族の国[魔国フェイタル]と交易ルートを作りたい。しかし、現在の魔国フェイタルは、魔王[フェイタクル]が独裁支配する、侵略国家となっている。貴公らの目的は一つ、魔王を懐柔する、もしくは殺害し、我々の国との国交を改善する事だ。」


王様はそう言って締めくくった。

それと同時にまた1人、質問しようと立ち上がった。


「何故国交が悪い…というか魔国?との関係が悪いんですか?。」


素朴な疑問だが、結構気になる質問だ。


「それは、我の先祖である、18代目の王に関係してくるのだが。どうやら我の先祖(18代目)の者が酷く魔族を嫌っておってな。魔族迫害をしたのが一番の原因だと考えられる。今でも魔族の来国者が増えた事はない。」


そういう経緯があったのか。しかし本当かどうか疑いはかけとこう。

質問をしたクラスメート……あれ?誰だっけ。

……あぁ藤村か。藤村が納得して座った。



その後質問は出ず、この国と俺たちにやってほしい事の説明は終わったようだ。


突然この謁見の間(?)の扉が開いた。

入口の大きな扉だ。それが開き、その奥から数十人の鎧を着た人達と、それに守られるようにして囲まれながら両手で水晶と台座を持ちながら法衣を着ている神官がやって来た。

それと同時に、王様の右に控えた偉そうな小太りのちょび髭が一歩前に出て、


「これから、皆様方のステータスの測定を行います。まず、ステータスというのは人それぞれの強さを表しています。例えば筋力であれば、物理的な力を表し、頭脳であれば、頭の良さを表します。それと一緒にスキルという物がありますが、これは後々説明します。話を戻しまして、この世界のステータスの基準値は50前後です。では、そこの神官様の前に何順でもいいので並んでください。」


と言った。そう言われて、クラスは少しざわつきながら並んでいく。

勿論俺は一番後ろだ。


最初にステータスを測ったのは、恐らく勇者キャラとなるであろう、クラスの学級委員であり、人気者(プラスイケメン)の''結城 勇輝''。名前はそのまま''ゆうき ゆうき''らしい。

ステータスはオール300前後でかなり高い。

スキルは[勇者王]と、[焔剣]。名前だけでも予想がつく。


次に測ったのが、クラスの女子学級委員であり、先程言った結城の彼女候補筆頭と言われている。

''河城 エリナ'' ハーフであり、スペックが高い。

ステータスはオール300前後であり、高い。

スキルは、[フォートレス]と、[水操作]と[勇者]


三番目から六番目まで、結城の彼女候補の奴らだ。

''聖宮 優奈''

ステータスは魔法系に全て400前後の極振り。しかし他は低い(40〜50ほど。)

スキルは[聖魔法]と[治癒魔法]と[勇者]


''黒江 結花''

ステータスは魔法系に全て350前後の極振りだが、MPが聖宮より多い。他は55前後。

スキルは[補助魔法]と[大地の恵み]と[勇者]


''漆原 気魅''

ステータスは物理系に極振りで、特に技能が500程、筋力が450程ある。他は75〜150前後。

スキルは、[縮地]と[気功]、[風の波動]そして勇者。あと、''うるしばら けみ''って読む。きみじゃないよ。


…勇者は全員貰っているようなのでこれから省略する。

いっているとキリがないので、少し気になった人達だけの紹介だ。


まず、クラスのいじめっ子''海道 直斗''(かいどう なおと)

ステータスが殆ど75前後だが、筋力だけ753だ。あと耐久力も753。

スキルは[剛腕]


次にその取り巻き。


''右海 孤太''(うかい こた)

ステータスはオール125。

スキルは、[取り巻き]


''虎威 借海''(とらい かるうみ)

ステータスは殆ど115だが、素早さのみ200だ。

スキルは、[虎の威を借る狐]



そしてクラスのいじめられっ子''秋葉 玄兎''(あきばげんと)

ステータスはオール130。

スキルは、[経験値増加(広)]。経験値増加(広)ということは、パーティの経験値も増えるといことかもしれない。



そして、生粋のヲタクの4人の内1人。''秋原 葉斗''(あきはら ようと)である。あきはらばなんて言ったら駄目だ。

ステータスはMPがクラスの誰よりも高く1250程、他は100前後だ。

スキルは、[2次元具現化]と


ヲタク勢その2、''園田 雅人''(そのだ まさと)

ステータスは、物理特化型で、素早さが1000でクラス1、物理系のステータスが140。その他が100程。

スキルは、[運動エネルギー変換]


ヲタク勢その3、''向田 吉継''(むこうだ よしつぐ)

ステータスはオール100。

スキルは[ステータス分配]


ヲタク勢その4、''徳山 正宗''

ステータスはオール150

スキルは[呪いの御剣]と[鎧形成]


そして、最後に、俺の友人。

''鈴宮 功太''

ステータスはオール150

スキルは、[原子操作]と[麒麟児]


という感じだった。因みに俺の完全隠蔽されたステータス増強は水晶に映らなかった。

完全隠蔽ってよくわからんが凄いのはわかった。



そして、全員のステータスを測り終えると女子と男子に別れる事になった。

どうやら、計測が終わり、夕食の準備が出来るまで、部屋待機するらしい。

つまり、それぞれの部屋を割り振る様だ。



開いた扉から、全員で廊下に出る。女子は右手側に、男子は左手側に別れて案内された。

廊下にもレッドカーペットは続いており、見るからにもふもふしている。

ふと、窓の外を見ると、夕焼けだった。地球でも、よく見る光景だったが、あっちよりも空気が透き通っている上に、窓の外は大自然で更に異世界転移という通常ではあり得ない体験が重なり合わさって、普段よりも格別に綺麗な黄昏だった。


部屋の割り振りはもう決まっているようで、一人一人違う部屋に案内された。

俺の部屋は白く染められた材木と赤色のカーペットとベッドに、彫金という豪華な部屋だった。

一応他の部屋を見てみると、俺のと変わらない部屋だった。


しばらく、功太の部屋でこの世界の事について話していると、コンコンと扉がなり、メイドさんが入ってきた。冥土の土産になりそうなぐらい眼福な光景だった。あれがメイドか…


「コウタ様と…キヨシ様、夕食のお時間です。」


そう言われて部屋の外に出て、クラスの男子共と一緒に夕食へと向かった。

今回はここで終わりっ!。次は早速だけど遅くなると思います。


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