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旅立ちの日

遅くなりすみません><

「すみません!」


  土下座


  俺は村人に精一杯の謝罪をしている。


  「俺が暴れたせいで村が」


  「顔をあげてください」


  村長が俺を抱き起こす


「あんたは私たちを助けてくれた、あいつを倒してくれた 村は確かに壊れたが直せばどうにかなる、だが命は治らない。」


  「はい」


  「それにこの村にはもう住む予定はない」


  「え?」


  「村人の中にはここにいると記憶が蘇ってしまって耐えられないというものも多くて」


 トラウマにならないほうが難しいよな…


「聞くところによるとあなたは村をお持ちで人出が足りないとか」

 

「ええ まあ」


  「でしたら是非我等を加えてもらえないでしょうか?」


  「こっちとしては願ったりかなったりですが ほんとにいいのですか??」


  「ええ なあ みんな」


  村長が同意を求めると


 一同が頷く


「この通りじゃ」


  「皆さん ありがとうございます!何にもない所ですが みんなで良い町を作っていきたいです 宜しくお願いします!」

 

「ちょっと待ってくれ!」


 ぐるぐる巻きにされている海賊の頭が叫んでいる


「お前の村には海は近くあるか?」


「小島のようなとこなので海はありますね」


  「! こんなこと言える義理ではないが俺たちも村に入れてもらえないか」


  「あなた方を?」


  「頼む 俺らなら船も使えるしきっと役に立つ、なんなら俺は奴隷でもいいから、他のみんなは村人として扱ってくれないか」


  「頭!ならおれも」


  子分達が言うと


「おまえらは黙ってろ! 頼むこの通り」


  「んん~?」



  悪い人じゃないとはおもうが・・・・


「高井ここは様子を見る形で居候させてみてはどうだ?」


 レッドさんが提案してきた。


  「そうですね、分かりました当面居候という形でよければ」

 

「ありがてい」


  俺に抱き着いて来たが正直気持ち悪いので止めて欲しい


「では 我々は荷物をまとめて町へ向かいます、場所は先ほどライ殿に伺いましたから大丈夫です」


  「なら 護衛は俺らに任せてくれ」


  若干失敗ではあるが、この状況で裏切りはしないだろう


「まあ 村人たちも新たな一歩を踏み出せたみたいだし とりあえず一区切りかしらね?よく頑張ったわよ」


 ファンさんがほほ笑みながら、いや若干憂いを含んだ笑みを向けている。


  「ほら ぼさっとしてないで やることがあるでしょ!軽蔑するわよ?」

  「ああ 行ってくる」


 そうだ ぼーっとなんかしてられない!


  「レッドさん ラッタさんとこ行ってきます!」

  「うむ それでいい」


  俺は急ぎ我が村へ向かった


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