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まだ見ぬ答え

 俺が村に着くとそこには村人たちが普通に生活を送っていた


 俺はすぐさま人を呼び止めて


「すみません 村長はいますか?」

 

「ええ あちらに」


 そう指差された方向には居るはずのない人物が


  俺は村長に近づき


「おまえは何者だ」


  「私は村長ですが?」


  「うそをつけ!」


  「?!」


  村長の顔が凍りつく


「俺たちは本物の村長を解放した。」


  「…」

 

「おまえはなにものだ」


 そう言うと村長が

「…」


 そういうと村長を形どっていたものが銀色のアメーバモンスターに変化していた


 しかもそれは村長だけでなく村人全員が変化し一つに集まって行く


 現れたのは超巨大なメタルアメーバ

「こいつのせいで村人が・・・」


「神様俺に力を貸して下さい」


 頭の中に声が響く


「今回は何も対価は要らん…」


「ありがとうございます」


  全ての再生を司る 巨人よ!今こそ現れるとき!

  創生 リサイクラー!


  「俺の全力をもって弔いの戦いを…いくぞ!リサイクラー!」


 俺はリサイクラーに遠距離攻撃のイメージを送り少し距離を取る


 そしてステータスを確認


 メタルアメーバ(巨大化)

  HP

  MP

  詳細不明

 スキル

  メタル化 分裂 吸収 溶解液

 コピー化スキル

  ダメージ分散


  俺はすぐにダメージ分散をコピー


 敵が遠距離から溶解液を撃ってきたので

 先日手に入れた無属性魔道機シールドを展開すると透明な膜状のシールドが展開した。

 

 俺はそれに重ねるようにダメージ分散スキルを使う


 溶解液はシールドによって防がれシールドの損傷も無い


「いけるな」


  俺は一気に間合いを詰めて 


  「リサイクラー バスターソードを!」


  先ほどと同じ時に手に入れた武器を展開、リサイクラーの右手にバカでかい透明な剣が現れた。


  「くらえーーー!」


  渾身の一撃をアメーバに向けて振りぬくがアメーバーの分裂、ダメージ分散効果によって決定打にならない。


  「なら 何度だってやってやる、お前のせいで!」


  村人たちをあんな目にあわせた怒りが俺を突き動かす。


 それから連打を何回したかわからない


「うおおおおおーーー」


 アメーバーは徐々に小さくなりコアらしきものが見えた!


  「リサイクラー バスターソードを弾にレールガンだ!」


 リサイクラーの腕がバージョンアップしたことにより以前よりしっかりとした砲身となったレールガンが現れる。


 すると 目の前に バスタールガンというウィンドウと銃が現れた。


  俺は銃を持ち

「くらえーーー!」

 

 銃を引く ウィンドウに発動の文字が現れ

 轟音が鳴り響く


  リサイクラーの砲身から青白い光が放たれ敵を射抜く


  アメーバーのコアは吹き飛んだがまだ残骸が残ってる


「くそーー」


  俺は再度バスターソードを展開してアメーバーを叩き切る

 何回も 何回も・・・・怒りに任せて何度も


  「怒りそれが答えお前の答えなのか?」


 神様の声が聞こえる


  どこからか声が聞こえた


 答え?・・・こんなものが・・・・


「前にも言ったが我は答えを求めてる…それが人間の答えか?」


 それは…



「もう やめるんじゃ!」


  その言葉で俺は我にかえった


「怒りに身を任せてなんになる、周りを見ろ!」


  周りは一部が廃墟となった村だった。


  「こんな・・・・・」


  「優しさを時に狂気になることがある、おぬしは 今狂気になっておったぞ」


 レッドさんだった


  「己の感情に飲み込まれるな!その先に待つのは修羅のみだぞ」


 俺はリサイクラーから降りて暫く呆然としていた


 しばらくして レッドさんが横にきて肩を叩いた


  「冷静になれたかの?」


  「はい」


  「なら良い、お主はどうも勘違いをしとらんか?」


  「勘違い?」


  「お~い」

  遠くからマジックバンに乗ってみんながやってくるそこに先ほどまで居なかったひどい火傷をした人たちが数名いた。


  「あの人たちは?」


  「お主が助けられんかった人たちじゃ」


  「!?」


  「わしがきっつい鉄槌で目を覚ましてやったわい!」


  話を聞くとレッドさんが一か八かで金属部分をとかして除去しメタル化の悪影響を取り除きつつ説得しクロの魔法を使ったらしい


「よく説得できましたね」


  「まあ悲観的になりすぎているのが多かったからの、力任せにお説教じゃ 年の甲がなせる技じゃわい」

 

「お説教ですか…」


  「人間とは不思議なものじゃ、優しくされることより怒られたり荒療治で奮い立つものもいる」

 

「…」


  「相手にとって何が心に響くのか、優しさなのかなど千差万別いろんなやり方があるってことじゃ」


  「はい」


  「お主は一人で抱え込む傾向があるのかの?」


  「すみまん」


  「うむ 分かればいい、じゃがの~謝る相手を間違えていないかの?」

   

 !


  「村長たち所に行ってきます!」



  神様 答えはまだ待ってくださいね


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