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銀色の空

ちょいと重いです><

「リリー!エンジェルボイスを!」


  「るー!ぴ~る~♪るる~♪」


 リリーの口から優しいメロディーが流れると、村人の多くは眠りまで行かなかったがその場で立ちすくんでいる。

 

「高井なんか策はあるのかの?」

 レッドさんが聞いてきたので


「さっきステータスを見たら村人たちが状態異常でメタル化になっていたんです。」


  「ふむ」


  「さっきプロテアが状態異常回復の呪文を覚えたのでそれをつかえば」


  「ふむ やってみるしかないの~、みんな足止めをするのじゃ!」


 レッドさんがみんなに指示をだした。


 まず動いたのはレッドさん

「ファイヤーウォール」


  俺たちの周りに炎の壁が出来上がる


 ファンさん

「フラワーファントム」

  敵を花びらで包み込む

 

 それに続いてみんなで壁をつくったり減速系魔法、幻惑系をかけたりして足止めをする


「プロテア!たのむ浄化の光を!」

  (わかりました)という絵を送ってくる


  プロテアは翼をはためかせ上昇するとそこで光を放った

  その光が村人に届くと次々村人が光に包まれ元の人の姿に戻っていく


「やったー!よくやったプロテア」


 俺が喜んでいると


  「まだじゃ!」

 レッドさんが叫ぶ


 村人のほとんどが戻っていくが中に数名が戻っていない


「なんで・・・・」


 声にならない呻き声のようなモノが聞こえる


 ・・・・もう終わりにして

 ・・・俺はとんでもないことを・・・

  私はこの手で・・・・・・・


「そんな・・・・」


  「どうしたのじゃ?」


  「彼らは終わりにしたいとか後悔とか・・・・プロテアの状態異常回復は相手の気持ちに依存するから・・・・」


  「・・・・・村人の非難を頼む、後は任せるじゃ」


  「まだ!プロテア!浄化を もっとだ!」

  (はい><)


 プロテアは光をより強くするが自体は変わらない


「もっと・・・!」


  「もうやめるじゃ」


 レッドさんが俺の肩を掴む


「あとは任せるのじゃ」


  「でも・・・・」

 

「人間すべてが強いわけじゃない」


  「・・・・・・」


  「いいか 優しさは時に残酷になる・・・今はわからんでもいい、ここは我等に任せて行け!」

 

「くそ!」



  俺は村人の非難に廻った




「さて せめても手向けじゃ、我がレクイエムを 業火を・・・焔!」



  背後で爆音がきこえる・・・・・


「高井!」

 ファンさんがいた

「俺は守り切れなかった・・・・・」


  「あんたが悪いわけじゃない!だから泣かないで」


  俺は泣いていた・・・・


 助けられなかったから・・・・


 自分が不甲斐なかったら・・・・


 同情・・・・・・


 怒り・・・・・・・・


  そのどれでもあって どれでもない


  わからない でも悔しかった


「もう いいの・・・・」

  俺はファンさんに抱き締められて泣いていた






  どれくらいの時間が経ったのか分からない


 村人たちと先ほどの海賊といっしょに小高い丘に避難した


「もう だいじょうぶ?」


  「みー?」


  「りー?」


  (だいじょうぶ?)


 みんな心配している


「すまなかった、少し落ち着いたよ」


 そんな話をしていると


「あなた方が助けてくれたのですね、ありがとうございます私は村長のクレハです」

 

 初老の男性が話しかけてきた


「いえ、全ての人は助けられませんでした」


  「いえ・・・・・あの地獄から助けて頂けた人数がこんなにいるのです これ以上望むことはないです」


  目の前にお礼を言ってくる村人たち


「クレハさん一体なにがあったのですか?」


 ファンさんが聞くと


「実は町から来た使者というものが村の者に伝令があると言われ広場に集められたのですが、集まった瞬間銀色の液体が空一面から降り注ぎそのあとことは良く思い出せません」

 ・・・・?


  「村人全員?クレハさんの村はあの辺りですよね?」


  「ええ 間違いありません」


 あそこは確か俺たちが幽霊の噂を聞いた町・・・・・


「まさか!」


  「高井!」


  俺は止める言葉も聞かず村へ走った!


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