水の宿
急ピッチにすすめます><
「せ 精霊!?」
ざわつく一同
「左様、わたしの名前はラッタその泉に宿りし水の精霊」
なんか纏ってる雰囲気が穏やかなんだけどなんだか鋭い感じがする。
「おい 間違いないのか」
相手の観察持ち?が精霊を観察しはじめた、俺も精霊をチェックすると
ラッタ
水属性精霊
以下不明
友好関係 高井
・・・・・!精霊で間違いないが最後の一文は一体・・・
相手さんも確認を終えたようで
「体長間違いありません 妖精です」
「そんな まさか・・・いえ!これは大変失礼しました」
隊長さんと呼ばれた人がめちゃめちゃ誤っている。
俺は小声で
「レッドさん 精霊ってそんなすごいんですか?」
「うむ あまり数も多くなく 属性に応じた自然現象などを操るので信仰の象徴などにもなるくらいじゃ」
そんな話をしていると
「いえいえ 分かっていただければそれで良いですよ、こちらも急に現れましたからね、ここはお互い水に流しましょ」
「はい!ありがとうございます」
「それで誰に報告すればいいのですかな?」
「報告?あああ いえ!結構です、もう充分です!」
お~い 規則は~
「さて お邪魔虫が帰ったところで、改めて自己紹介といきますかね、私の名前はラッタ 水の精霊です 以後お見知りおきを」
ラッタさんはシルクハットをとり丁寧にお辞儀をした。
「初めまして 高井です」
他のみんなも自己紹介をした。
ラッタさんがニコニコしながら
「皆さん心が澄んでいる素晴らしいことですよ、さて まずあなた方にお礼を言わねばなりませんね」
「お礼ですか?」
俺達何かしたかな?
「この場所を綺麗にして甦らそうとしてくれていることですよ」
「確かにここの領主になりまして、これから管理しなきゃいけないので」
俺が今までの経緯を説明すると
「ほうほう それは面白い、私もこの場所が好きなのですよ、宜しければご協力しますよ」
「おお それは良い!精霊と街づくりをするなど聞いたことがない、一から街を作るのもおもしろいがこれは更におもしろいことになりそうじゃ」
レッドさんが若干興奮気味だ
「どうしたのですか急に?」
「0から街をしかも、独立権もあるとなればいずれ国と・・・ニヤリ」
一体どうしたんだろう。
そんな中ラッタさんが
「宜しいかな?」
手を差しのばしてきた。断る理由もないので
「宜しくお願いします!」
さっきまでの態度とは打って変わって
「でわ 我々は失礼します!高井さんこれからも頑張ってください!」
・・・・・なんだかな~
隠してラッタさんと街づくりをすることになったが・・・
「しかし~の~町と言っても・・・人がいないの~」
レッドさんが核心を突く
「ですよね、誰もいないですものね」
俺は町を見回す。
「当面は人集めが課題かの」
どうしたものか・・・
「ふむ 当面旅を続けて来てくれそうな人をスカウトしていくしかないの」
スカウトの旅か
にこにこしながらラッタさんも頷いている。
「そうね、なんかワクワクしない?」
ファンさんがそういうと
「もちろん!」
レッドさんが良い笑顔で答える
・・・なんか怖いっす
「じゃ さっそく行くかの?」
ラッタさんが
「では、私はお留守番をしましょう」
「お留守番ですか?」
「ええ 全員で行っては管理するひとが居なくなりますし、それに私はここにトリップハウスを作って良さそうな人が居たらスカウトしようと思います。」
「ほほ~良いですな」
レッドさんが賛同する。
「何も無いところですが妖精がトリップハウスを開いているとなれば人がくるでしょうし、高井さん達も宣伝して頂ければ」
ラッタさんがウィンクしながら言ってきた
「そうですね、でも一人で建物つくるのは大変でしょうから建物を作ってからの出発になりますね」
「その点はご心配なく」
そういうとラッタさんが
パチン
指を鳴らすと泉の水が青い大きめの宿屋?に形作って行く
「おおお」
みんな驚きの声を上げる
見た目は青い壁で中は見えないようになっている
「入ってみていいですか?!」
「どぞどぞ」
俺は中に入ってみてびっくり床はしっかりと固く、テーブル椅子などもある。
驚きはベッド!ウォーターベッド!
「これはすごいわね、私も泊まりたいは」
ファンさんが唖然としている。
「安心していただけましたかな?」
ラッタさんがニコニコしながら声を掛けてきた
「はい!」
結局その日はみんなの希望により一泊してからの出発となったので、俺は一回表に戻ることにした。
翌朝 いつも通り出勤すると・・・
「先生!丸山さんが倒れました」
え!




