泉の妖精
だるいです::
ふふふ
廃品大いに結構
「神様!リサイクラーをお願いします!」
肩の辺りから
「人を廃品回収者みたいに呼ぶんじゃない!そもそも最近設定無視してない?!」
「いえいえ!そんなことはありません この汚染された地域を蘇えらせるまさに!尊い行い!」
「やらん!そもそもじゃな…!」
お説教がはじまりそうだったので
「宮廷料理食べ放題」
「なぬ…!」
「これ成功したら宮廷料理食べ放題!」
「…」
しばらくの間
「やはり神としてこの様な状況は見捨てられないな!いくぞ!」
「ふふふ、ですよね」
我 勝利!
いくぜ!
全ての再生を司る 巨人よ今こそ現れるとき!
創生 リサイクラー
「リサイクラー片っ端から回収!」
リサイクラーは廃品を片っ端から回収していく
「おお!」
みんなが歓声をあげる
次々に廃品は吸収されていく
そしてリサイクラーに徐々に変化が生じるポンコツだった体が徐々に修復?されてるのか綺麗になっていく
最後の廃品を回収するころにはポンコツから年代物の車のような輝きこそないが見れる感じになっている
観察スキルでリサイクラーをみると
創生リサイクラー
レベル不明
HP 不明
MP 不明
スキル 擬似レールガン キャノン
NEW 転送装置 無属性魔導器シールド、魔導器バスターソード
魔導炊飯器:ご飯更にパンまでも!
未完スキル:吸収したパーツが不足しているため発動不可
自己再生 :自動にダメージ回復、魔導器ブースター:瞬間的にスピードを加速、魔導器ドリル:魔力を使い敵を貫く
バッドステータス
コア欠損:本来の力を出す為のパーツが不足しており真価を発揮できない。
おお なんかスゲー廃品の中にいろいろ魔導器があったおかげでパワーアップしている!
炊飯器…変な機能までついているが…
まあ!災い転じて福となす!
「高井大丈夫?」
ファンさん達が心配している。
「大丈夫ですよ、それより早く片付けしましょう!粗大ごみは回収したが細かいのはまだ落ちていますし」
それから各自細かいゴミを片付け始めた。
俺は広場の中央に泉が現れたのでそこを担当した。
「おや?」
泉がある程度綺麗になると泉の中央にラッコの像があることに気づいた。
「ゴミにまみれて大変でしたね」
俺は語りながら一生懸命綺麗に磨いた。
軽く1時間くらい掃除すると細かいゴミの塊が出来たので再びリサイクラーで吸収
新たにスキルゲット
魔導包丁研ぎ
……なんとコメントしていいやら
ウチのリサイクラーが便利道具に近づいていく、そのうち一家に一台みたいなことにならなきゃいいが
まあそれはさて置き一通り終わった頃に職員さんがやってきた。
「!」
「あのゴミの島が」
職員さん達が驚いている。
俺たちはみんなニヤニヤしている
「あなたが新領主の高井さんですね」
「はい、いかがです?改善されたと思うのですが」
「はい、問題ありません 所でこちらの現在の状況報告をお願いしたいのですが」
「え?今さっき領主になったばかりで…」
「記録の継承されてると国より報告は受けています。もし出来なければ領主としての職務怠慢でペナルティーになりますが」
あの国王!
「通常であれば国、領主両方にペナルティーを与えるのですが、機の国よりこの土地の半独立譲渡手続きが済まされていますので、領主のみ多大なペナルティーを受けることになります」
あの野郎 お荷物の切り捨てができて尚且つ俺達に嫌がらせまで出来て一石二鳥か
「記録の継承はできてないんです!」
「そうじゃ!こんな不当なことがあっていいのか」
ファンさん達が抗議する
「しかし国王の捺印があります」
くそー
しばらくの間
困り果てる俺達
「出来ないようですので…」
万事休すか
そのときピカッと泉が光った
光が止むとその中から
「ちょっと待って頂けますかな」
俺たちが振り返るとシルクハットに紳士的なスーツとヒゲ、目には片方だけのメガネをした紳士的なラッコ男が!
「その件はわたしが報告しましょう」
「なんだ?お前は!モンスター?」
「これは失礼な方ですな、私はあの泉の精霊 あなた方は精霊に喧嘩を売りますかな?」
ダンディ精霊ラッコ きたー!




