呼び出し
もう7月も終わるんですね・・・はやい!
翌日俺はいつも通り学校に出勤した、いつもの受付で弁当をもらい準備室に向かう途中クラスに人影が見えたので覗くと
「あ 先生おはようございます」
丸山が机でノートとにらめっこしていた
「朝早いな」
「新歓祭がうまく進まなくて」
「なにか問題が?」
「まあ いろいろあって…」
「相談にのるぞ」
「いえ、あの…もう少し自分達の力でやりたいのです、それに前回の件もあるから先生くると余計に…」
「そうか、まあ 何かあったら言うのだぞ?」
「はい わかりました」
なんでも俺がやったら駄目だよな…
俺はその時はそう思っていた…
その日は何もなかったので仕事が終わるとそうそうに帰宅した。
ちょいと早いが裏に行くかな
俺が裏に行くとレッドさんが俺に気づき
「おお戻ったか機の国はもう目の前じゃ」
目の前には無機質な感じの建物がたくさんある街がみえる。
「聞いたと思うが機の国はちょいと変わっておってな、他の国とは違い魔力を使い何かを動かすという研究の進んだ国、魔導器の国ともいうの」
「魔導器ですが?」
「うむ、魔力を媒介にしたりブーストしたりいろいろじゃ、その為いろんな属性のものがいるが中でも他の国では冷遇される無属性系が多いかの、この国では魔力量と知恵が価値になるからの」
「そうなんですか」
なんとなくしか理解できない…
「まあ 街に入ればわかるじゃろ」
俺たちは街に入るとその異様な街に驚いた。
街自体の店などは大きく違いはないが、街の中を馬のない馬車が走ったり、歩道が動いたりしている。
「相変わらずわからない国よね」
ファンさんが周りを見ながら言う
「まあ、でもこの国のおかげでマジックバンやリサチーなどもできたのじゃから」
レッドさんがマジックバンを摩りながら言う
なるほどマジックバンもここの発明なのか
「あ!ちょっとギルドに寄って良いです?今までの清算もありますし、前回保留になった案件もあるので」
「構わんぞ」
俺たちはギルドに行きそれぞれ清算を済ませることにした。
俺はカウンターでリサチーを渡すと
「!」
職員さんの顔色が変わった。
「高井様、前回の討伐の件で国から報告要請が来ています」
「え?」
「報酬も含めお城へ行って頂くことになりますが…」
「いつでしょうか?」
「確認しますね」
職員さんがカードのようなモノに触れ独り言を喋りだした。
電話?かな?
「今日は1日空いているので、来て欲しいそうです。」
「はい」
俺はとりあえずそれ以外の報酬を受け取りみんなと合流し事情を話した。
「ふむ、国からの要請では仕方ないの、私等は宿で待っているから行ってきなさい」
レッドさんは宿に一旦行くらしい。
「私は心配だから一緒に行くわよ」
「みー!」
「るー!」
ファンさん、りりー、クロはついてくるようだ、プロテアは荷物の整理や積み下ろしがあるから宿に行きますという絵を送ってきた。
隠して俺は城へ向かうことになった。




