安心してください隠れてませんから
私の一番好きなキャラの登場です
現在…俺はみんなに囲まれている…
一体何故だ…意味がわからん
俺はいつも通り裏世界に行くとみんなが駆け寄って来て、
大丈夫か?
回復出来ているか
と口々に心配された
俺は堪らず
「あの〜なにかありました?」
「ああ、すまん すまん お主が昨日は現れなかったからの〜相当な無理をさせたのではと思っての」
レッドさんが説明してくれた。
いや〜 昨日はいろいろあって疲れたからこられなかっただけで…とは言えないな
「いや、大丈夫ですちょっと昨日は用がありまして」
「ふむ あれだけのMPを使えば体の負担も相当だとおもって心配したのよ」
ファンさんの顔も心配そうに俺をみる
レッドさんが何かを決めたように
「全員で鍛えるかの」
「え?」
「そうね」
ファンさん
「みー!」
「るー!」
リリー達まで私たちもやりますアピール
「今までのように甘くはないから、頑張るのじゃ」
みんなが頷く
日々の日課に鬼特訓が追加された、具体的にいうとタイマンの連戦(毎日全員)、ファンさんの知識講座、レッドさんのマジックバン高速移動ノック
あとはなんだか忘れるくらいの詰め込みです
そんな日が続いたある日、マジックバンノック中にクタクタになって…
「ま 前!」
ファンさんに言われ前を見ると木!
慌ててハンドルをきり衝突は避けたが街道から外れ急な坂道へそして、魔力が制御できず坂を爆走!
なんとか止まったが街道からはなれ寂しいところへ来てしまった
「あそこに廃屋があるわ」
ファンさんか指差す先には、主を失いボロボロなトリップハウスがあった。
レッドさんが
「まあ 雨が上がるまであそこで休憩じゃな」
俺たちは雨宿りの為に小屋に入ると…
「アレは…」
俺は小屋にあった箱を指差した
「なんというか…ミミックよね」
そこには思いっきり舌をしまい忘れている宝箱があった。
あきらかに怪しいミミックがそこにいた
「ミミックってあんな感じなのですか?」
俺はレッドさんに聞くと
「いや~普通は完璧に宝箱に擬態して冒険者を襲うモンスターだからの~、こんな間抜けな感じではないのだが・・・」
慌てていたのか?ドジなのか…
俺は杖を構えながら近づくと
バリバリバリー!
手前の床が抜け落ちた
マジカ!
これってやっぱり罠だったのか
「だいじょぶ?!」
ファンさんの声が後ろの方で聞こえるが足がハマってしまった。
ガタン
やばい・・・ミミックが動いたようだ
俺はなんとか足をなんとか抜いたが挫いてしまったらしくうまく動けない
攻撃されるかとおもい必死に腕でガードするが一向に痛みがない・・・・
ミミックの方を見るとなぜか舌の上に草を乗っけってこちらに差し出している。
「え?これ攻撃?」
俺は後ろを見るとみんな
ぽか~ん としている。
そうこうしていると急に頭に映像?が送られてくる。
足がキズついた絵が浮かび次に草を当てろみたいな感じだ、
俺はもう一回ミミックを見ると箱の中から真っ直ぐな綺麗な瞳が二つこちらを見ている、
「なんかこの草使えって言っているみたいなのですが」
そうするとファンさんが我に返り
「ちょっと見せて」
ミミックの下の草をみる
「これはやくそうよ」
「え?」
一同 頭に?マークがでた
「これを使っていいのかな?」
俺はミミックに聞くと
うん
言わんばかりに瞳を立てに振っている。
俺はやくそうを受け取り足に擦りつけると若干痛みが引いた
「ありがと 助かったよ、でも敵を助けていいの?」
そういうとミミックは やばい!という目の表情をして箱を閉じて震えている。
そしてすみませんというような平謝りしている絵が送られてきた。今回はみんなに送っているらしく
みんな、なんか逆に申し訳ないみたいな顔になってる。
俺が
「大丈夫だよ 襲わないから 怪我のお礼もあるしそんなに怖がらないで」
というと箱を開けてほっとしたような目になっている。
それからミミックと俺たちの微妙な空気が続いた
その均衡を崩したのはミミックだったふと俺たちにお湯ありますか?という絵を送ってきた。
「ああ お湯なら沸かせばあるぞ」
レッドさんがそういうとマジックバンからヤカンと携帯コンロのようなものをもってきてお湯を沸かしている。
そうするとミミックは箱の中をごそごそし袋を取り出してレッドさんに渡した
「ん? これはお茶じゃ」
なんて気の利くミミックなのだろうとみんな感心している
俺はミミックになんでこんな所にいるのかと尋ねるとまた絵が送られてきた
絵から判断するにミミックがこの世界に出現したのはここより北のダンジョンで冒険者がたまに訪れるダンジョンのようで、
他のミミックと同じように冒険者を待ち構えていたがすぐ見つかって逃げられたり、
襲われたりしてしまい、
(たぶんさっきの感じかな)
傷ついている冒険者を見ると助けてしまうとのこと
(このように絵を送るやり方もその時覚えたらしい)
そのことにより全然つよくなれず、更にダンジョンのモンスターに冒険者を助けているとこを見つかり追い出されたとのこと、
先ほどのお茶は冒険者が逃げた時に置いていったものを預かっていたり、怪我治療のお礼にもらったものとのこと。
その話を聞きながらみんな
(なんてミミックに向いていないミミックなんだろう)
と思ったのは言うまでもない、なにせ話をしながらお茶がなくなるとすぐみんなのお茶を入れたりと献身的すぎるのだ・・・
俺はミミックのステータスを見て更に唖然とした。
ミミック 性別不明
レベル1
HP80
MP10
スキル 擬態 アイテム収納
幻想魔法
テレパス:種族関係なく相手に映像を送ることが可能
慈愛の心 相手への献身的な精神が回復量を上げる効果
真実の瞳 相手の真実を見抜くが反面自分も嘘が付きにくくなる
加護
天使の加護 あまり不憫に思った天使がほどこした加護 瀕死状態になるとダメージを遮断する結界が発生
コピー可能スキル 防御態勢維持
状態 貧弱
いろいろとつっこみどころが満載だがとりあえずコピースキルをコピーし、みんなにミミックのことを話すと
一同 ミミックに向いてないなコレ
だよね…




