拭えぬ恐怖
今回も読んで頂きありがとうございます><
今日の夕方くらいには戻らんと月曜に響くな〜と思いつつ出発の準備していると
「おーい 早よ!行くぞ」
レッドさんが俺を呼んでいる
今日は俺が運転することになっているからである
「ほんと大丈夫?」
ファンさんが心配そうに尋ねてくる。
「ああ、一応練習のおかげでマジックバン操作初心 のスキルを覚えたから」
どうやらマジックバンは流派のように修練によって覚えるスキルで操作が可能になるみたいだ。
「じゃーいくよ」
ブルン
マジックバンが進み始め徐々にスピードを上げる。
「ゆっくりじゃぞ、先は長い」
レッドさんの声が後ろから聞こえる
スピードを抑えてるつもりだけど、マジックバンの爽快感が気持ち良くてついついMPの調節が強めになってしまう!
天気も良く広がる青空
丘を貫く真っ直ぐな道
流れる景色
流れる風
バイクとか乗ったことないけどこんな感じなのかな?とにかく気持ち良かった。
「楽しそうね?調子乗り過ぎないようにね」
ファンさんが笑いながら言ってきた
「みー!」
「るー♪」
リリーたちもぴょんぴょん跳ねながらご機嫌だ
レッドさんが
「どうじゃマジックバンは?」
「サイコーですね!」
「ほほっほ そうじゃろ」
そんな話をしながら丘を抜け森のなかを走る
木々が流れて行く景色は見方を変えるこんなに綺麗なのか
今日は新しい発見がいっぱいだな〜と思っていた矢先何か背筋が寒いような感覚がした。
「止まるのじゃ!森がおかしい」
レッドさんが叫ぶ
ズカン!
バキバキ
突如木々が倒れ始めた
「なんなの!」
ファンさんが慌てて構える
赤い光が木々の奥から近づいてくる
「まさか」
レッドさんが息を呑む
木々を倒しながら現れたのは銀色の塊が見えた。
その塊は徐々に姿を現した、大きさは乗用車くらいの大きさで4足歩行で体の中央に赤い目のような光が見えた。
「まさか…こんなところに」
レッドさんが冷や汗をかきながら
「レッドさんあれは⁉」
俺が質問すると
「ムジンじゃ!」
こちらに気づくなりいきなり攻撃を開始してきた。
前足の爪を振りかぶり俺たちに向かい振り下ろし地面ごとすくい上げ、俺達が回避するとわかると地面をすくい俺たちに向けて投げてきた。
「あぶな!」
俺は咄嗟に避けた、周りのみんなも無事だったようだ
「逃げましょう!」
俺が叫ぶと
「無駄じゃ!奴らのスピードのが上回っておる。」
レッドさんが答える
「じゃあ どうすれば良いんです」
「前足に攻撃を集中して折るのじゃ、移動力を落としてから逃げるのじゃ!」
冷や汗をかきながらも冷静に支持を出すレッドさん
「くれぐれも接近するでないぞ!遠距離からの攻撃で対応するのじゃ!」
レッドさんがそう言いながら呪文を詠唱する!
各自が散開して攻撃耐性に入る
俺も臥龍烈風で足を狙って呪文を放ちリリー達もそれぞれ応戦し、ファンさんは敵の攻撃からみんなを守るためにシールドを張っている。
各自の攻撃が命中してすごい土煙が上がっている。
「よし!逃げましょう」
俺がそういうと
「いや、だめじゃ」
ズガーン!
土地煙を薙ぎ払いムジンが距離を詰めてくる。
「ウソだろ!」
「奴には並み半価な攻撃では効かんのじゃ」「だったらどうすれば」
「しかたない、高井君達少し時間を稼げるかの」
「やってみますが、何か策が?」
「ああ 一応あるのじゃよ」
「どれくらい時間を稼げば」
「すまん 術が完成するまでとしか言えん」
「わかりました」
今はどうこう考えるよりも動くしかない!
「クロ グラビティであいつをなるべく止めてくれ! りりー破壊の歌で攻撃を!」
クロのグラビティとリリーの破壊の歌でムジンの勢いが若干遅くなった!
次は俺の番だ
「覇扇!」
俺は杖を地面に突き立てムジン目がけでスキルを発動した、この連携により地面が若干くずれムジンの動きが止まった!
「よし!クロ グラビティで極力抑え込んでくれ!」
「みー!」
しかし!
ムジンはまるでその重力になれてきているかの如く動きがどんどん早くなってきている。
「レッドさん もうそろそろ限界です!」
「あと少しじゃ!」
俺はレッドさんの方をみると頭上に炎の渦と光の球体を魔法を空中で合わせてるような状態が見えた。
二つの魔法を合わせてるのか
「みー!みー!」
クロがもう限界だと言わんばかりに鳴いている
「よし!後方へ移動してくれ!」
俺たちはレッドの背後に移動した。
「いくぞ!」
そういうと頭上の魔法が合わさり白い光が形成された。
「シャイン&バースト!」
次の瞬間赤い炎と白い光がムジン目がけて放たれた! ムジンは魔法の中へ包まれていった。
「ぜはぜは!どうじゃこれで」
かなり疲労した様子のレッドさん
「やりましたね!」
俺達は勝利を確信していた
しかし!
ガチャン!
光を破るようにしてムジンの足が現れた・・・・・




