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ツーリングも修行

 スキルコピーの一件もありこの長所を伸ばしていく方向で話は進んだが、当面の課題として上げられたのはMPの扱い方であった。

 

「ふむ お主は先ほどの戦い方を見る限りMPの使い方なっとらん、そこを改善すれば観察スキルもおのずと伸びるであろう」

 レッドさんが言ってきた。

 

「でも どうやったらうまくなるんですかね?」

  今まではスキルイメージして叫べば技が出ていたので気にもしていなかったが、MPの制御なんてどうしたらいいのだろうか?

 

「ふむ ならばマジックバンの運転をしてみてはどうじゃ?」

  リーフさんがそういうと

  「おお それは良い練習になるな」

  レッドさんがそういうとマジックバンに案内された。

 

「まず そのハンドルを握り魔力を流してみるのじゃ」

  「魔力を流すとわ?」

  「ふむ、普段 技を使う時に身体から何かが吸い出されるような感じがしないかの?」

 

 確かにスキルを使う時に身体から何かがでていく感じのやつかな?

 

「それと同じように自分からMPをこのマジックバンに流すように力を込めるのじゃ」

  俺は手に力を込めてMPを流すイメージをした時!

 

 ウオーン

 

 マジックバンがウィリーした。

  「うおー」

  「力を入れ過ぎじゃ、量を調節しながら流すのじゃ」

  コレは慣れるまで時間がかかりそうだ

 

 それから1時間ほど練習しなんとか動かせるようになる頃にはMPはすっからかんになっていた。

 

 俺たちは日も暮れてきたので、近くのトリップハウスで宿をとることにした。

  「今日泊まれるかね?」

  リーフさんが店主に声を掛ける。

  「おうよ、あんたら運が良いな今日は酒魚が釣れたから夕食に出してやるよ」

「おお」

  ライさんが興奮気味に反応している。

  酒魚?鮭みたいな感じ?

  「ファンさん酒魚ってどんな魚なんです?」

  「酒魚はレアな魚で、腸がお酒の様な香りがする美味しい魚よ」

 

 夕食は酒魚の塩焼きとパイ包み焼気味が出てきた。

 

 塩焼きはシンプルが故に魚の旨味がダイレクトに伝わってきた。魚の身自体にも酒のような香りがして更に仄かな甘味があり、病み付きになりそうです。

 

 パイ包み焼きは香草が練り込まれていてこちらも堪らない。

 

 そしてどちらも酒に合う!あまり飲む方ではないが今日はいっぱい飲んでいた。

  「たまらんわー」

  ライさんは終始上機嫌、他のみんなも笑いながら酒を酌み交わしている

  楽しい飲み会は終わることなく続いていた。

 

 

 俺は酔いを醒ます為にテラスで夜風に当たっていた。

  「大分飲んでいたわね」

  ファンさんもテラスにやってきた。

  「ええ、こんなに飲んだのは久しぶりですよ」

  「ほどほどにしときなさいよ」

  「いやー、みんなと飲んでいるといつの間にか」

  「まあ わからないでわないけど、私もこんな楽しい感じは久しぶり」

  そういって笑った顔はどこか寂しさが滲んでいた。

 

「でも?飲み過ぎはダメよ、明日からまたマジックバンの修行があるんだから」

「はい…」

  「ふふふ、ちゃんと乗れる様になったらドライブにでも連れてってね」

 そう言うとファンさんはイタズラっぽく笑った。


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