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遭遇戦1

内容が決まったのは良いが…


それだけでそこから進まないのだ

みんな何やら理由を付けて逃げて行ってしまった。

残されたのは学級委員長の丸山ナミと実行委員の宮本だった。

組織が忙しい宮本が実行委員になってるとは思わなかった。


「先生どうしましょうか?」

丸山が指示を仰いできた。


「そうだな〜 しかしみんなやりたいこと決めたら、さっさと帰ってしまったな〜」

「まあ、そんなもんですよ、面倒くさい部分にはあまり関わりたくないんですよ」


そう苦笑しながら答えた。


「なんか〜美味しいとこだけやられてる感じで、やな感じ〜」

委員長はふくれっ面である。


「まあ、効率の良い人が勝つような世の中よ」

どこか覚めたような表情で話す宮本。


「まあでもアレだ、苦労したらその分経験値が溜まって自分の力になるからな」

俺なりにフォローしたつもりが


「必要ない経験積んでも、必要な所に経験がなければ意味ないですよ」

宮本にばっさり切られ


「そうだ、そうだ!」

委員長がそれに賛同の声を上げる。


「いや、何が必要かなんて…」

「ほら、先生早く話を進めましょう」

うむ〜話を宮本に遮られてしまった。


「あーもしかして先生話長引かせて、遅くなったからって送って…」

「んなわけあるか!」

宮本と委員長の視線が痛い

「無いです!下心なんて」…多分

「ふふふ、先生かわいい」

委員長達は爆笑


「大人をからかうな!」


そんなこんなで、結局 映画の脚本などを宮本、喫茶のメニューや制服などを考え、その他雑用、物の手配は俺が担当

後日ホームルームでみんなに報告という形になりその日は解散になった。




なんだかモヤモヤした気持ち家に帰りそのまま裏へ


裏世界へ着くと広大な平原を走っていた抜ける青空と緑の中をひたすら走るのは気持ちがよかった。このまま何も考えどこまでも走っていたいと思えるほどだった。


 バッチン


「遅いわよ、どこでさぼってたのよ!」

「いえ・・・さぼってたわけじゃなくて」

俺の浮かない顔を見てファンさんが


「あら?何かあったの?」

「いや~なんていうかね、良かれと思ってしたことが裏目にでちゃってね~」

「ふ~ん、もしかしたら相手に取っては余計なお世話だったのかもね~、あんた自己中だから」

「え?俺自己中なの?」

「まだ一緒に居て日が浅いから直観だけど自己中というか自己陶酔型かな~、お姉さんの感ってとこかしら」

「そうなのかな~」

「まあ 大いに悩みなさいよ」


そういってファンさんはリリー達をモフモフし始めた。


「う~ん」




しばらく走ると急に

ズっガン!

衝撃が走った

なんと岩がくさむらから飛んできた。


「くっ⁈なんじゃいきなり」

レッドさんが周りを確認する。


「あれじゃ!」

指さした方に うさぎの様なモンスターが岩を耳で持ち上げて投げつけてきている。


「ロクビットか~あれは仲間を呼ぶからちょっとやっかいじゃ」


ロックビットはレッドさんの説明通り仲間を呼びだした


「よし手分けしてやるぞ 儂らで前方と側面をやるから、高井達は後方を頼む」

レッドさんが支持を出し即座に体制を整える。


「みんな行くぞ」

「リリー歌で俺とファンさんを隠してくれ、クロはエアピストルで敵を牽制」


俺とファンテさんで敵との間合いを詰める。クロがエアピストルで敵の岩を打ち抜き注意をひき付ける。


作戦通りリリーの歌で消えているので敵に気づかれず間近まで接近することができた。

「くらえ!覇扇」

「リーフストーム」


俺とファンさんの範囲攻撃で殲滅することができた。

「楽勝ね!」

「ああ あっちは心配するまでもないね」

レッドさんが瞬殺で敵を片付けた。


「おつかれだったの、しかしの~ちと困ったの」

レッドさんが困った顔をしている。


「さっきの岩の攻撃でマジックバンの修理をせにゃならん、急ぎはするがちょいと時間が掛りそうじゃ」


俺らは仕方ないのでしばらくこの場で待機することになった。

暇だったのでステータスをチェックすると


ステータス

高井

レベル16→17

HP210

MP380

オリジナル流派開眼

打杖術レベル3

一点集中

覇扇

臥龍烈風

職業テイマーレベル7

意思疎通レベル2

ブースト

スキル:同情 悪運 弱者共感 平行管理 観察レベル2 偽善者 化神使い(初心) 神武一体


スカイラック

リリー

レベル1→8

HP200

MP250

状態 順属

スキル 幸運の守り神

ソングマジックレベル4

NEW癒しのメロディーレベル2 (回復力増加)

惑わしのメロディー

NEW 忘却の歌レベル2(効果時間増)

戦いの歌

破壊の歌


フルクロッコ

クロ

レベル10→13

HP200

MP190

状態 順属

スキル 浮遊

高速移動

エアピストル

NEW グラビティ(加重力で相手を抑え込む)


ふむふむ、俺とリリーは特にスキルが増えてはいないが底上げされた感じだ、クロはまた使えそうな技を覚えたな。


それからしばらく経ちなんとか再度出発をしたが、予定より大幅に遅れてしまい目的のトリップハウスにはたどり着けなかった。


「まいったの~このまま野宿するにはここは危険すぎる」

レッドさんがいうと


「うむ~このあたりには花族の集落があるはずじゃが、場所はわからんのじゃ」

レッドさんが言うと


「私知ってるわ」

「おお!ナイス ファンさん案内してよ」

しかし ファンさんの顔が曇っている。

「じゃが・・・ほんとに良いのかい?」

レッドさんが心配そうにファンさんに聞く。

「ええ」


俺はこの意味を知るのは村を訪れてからのことだった。


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