町へ
桜がちっちゃいました><
もうそろそろ春もおわるのですかね
俺が帰還すると北原達も少し遅れて戻ってきた。
そして司令に先ほどの黒い戦士の件に関して質問しているようだが、詳細は不明だと言ってごまかしているようだ。
俺は軽い脳波チェックを行った
その後、涼風さんから今日はもう帰っても良いとのことだったので職員さんに送ってもらって家に帰ってきた。
「もうお昼だしコンビニで飯でも買って リリー達のとこに行くかな」
俺はコンビニで飲み物と綺麗な柄が入ったビニールに入ったパンにした。
もちろんファンさんのおみやげに使うためである。
価値観なんて場所が違うだけで大きく変わるもんだな~
いっそビニールゴミを集めて向こうで売り歩こうかな…
そんなことを考えつつお昼を済ませて俺は今日二度目の裏世界へと旅立った。
気が付くと俺はリリー達と別れ転送した場所へと戻ってきた。
宿に行ってみておかみさんに話を聞くと出かけているとのことだった、
そして俺が来たら渡してくれと頼まれていたと言いリサチーをくれた
探すにしてもどこを探して良いか分からなかった為
俺は気になっていることを確認することから始めることにした
俺は町はずれの森へと移動した
なぜ俺がここに来ているかというと魔物の状態を確認する為だ
万が一復活していたら急いで避難しなければならない
二度あること何とやらとは、ならないで欲しいと思いつつ現場に行くと倒したときと同じ砂の塊があるだけだった。
「ふ~よかった」
安堵しているとふとファンさんの言ってたことを思い出す、リサチーでスキャンするんだったな。
俺は受け取っていたリサチーをポケットから出して砂の塊にかざすと、
光が放たれそしてなにか黒い光のようなものが浮かび上がりそのままリサチーの中に入っていった。
これでいいのかな?よくわからないがもう一度同じことをやってもなにも起こらなかったのでそのまま町へ戻った。
町はどちらかといえば古いヨーロッパチックな建物が多く 移動手段として馬の様な動物が馬車を引き走っている。
お店は、店舗型のものから露店の様に展開しているタイプなどいろいろある。特に食べ物は露店風に売っているものが多く興味をそそられる・・・
ガシ!
何かに肩を掴まれた!
まさかカツアゲとかそういう感じの人か!? 俺が後ろを振り向くとそれ以上に怖い笑みが待っていた。
「こんな所で御一人で町の見学かしらね~~~~」
ボコ!
「イタ!」
膝蹴りを食らった。
「当然の報いです、私たちをこんな待たせるなんて軽蔑するわ!」
「ルールー!」
リリーもファンさんの頭で消えながら抗議している。
お二人仲良くなったのねと心で思いながらファンさんが照れギレされるのが怖いので、口には出さなかった。
「すみません、ちょっと時間掛ってしまって」
「んで、戻ってきたとおもったら町の見学ですか~私たち探さずに~」
「いや 探しながら町を見ていたというか」
「ふん!この前リサチーつくったばっかりなんだからお金もないのに」
「これお金なんですか?」
「ええ 倒した敵の痕がこの中に入り それを管理庁へ提出すると貢献国から報償の名目で変換されるし、大物を倒したらアイテムやスカウト、称号なんかを貰えるは」
「そうなんですね」
「まあ田舎暮らしのあなたは知らなくて当然でしょうね!」
怒りがおさまらないファンさんに俺は準備していたアレを渡すことにした。
「ファンさんお詫びにこれを」
昼食べたパンのビニール袋を渡すと
「綺麗!これくれるの〜キラキラしてる」
ご満悦のファンさん
「まあ謝ってるみたいだし今回だけよ」
ふー 助かった!
「あ そうそうファンさんこちらに来る途中一匹魔物倒したので変換したいのですが」
「一匹だけ?普通はある程度まとめてやるものだけど、まあ いいわ手続の練習も兼ねてやってみましょうか」
ビニール袋を太陽に透かしながらご機嫌で答えるファンさんに連れられて管理庁向かった。
中に入ると銀行のカウンターのように席ごとに職員が居て混んでいる。
「混んでますね、時間掛りそうですね」
「ええ、だからまとめやるんだけどあなたは大丈夫よ」
「?」
「この列は国ごとに分かれて並ぶのよ、あなたはあそこの誰も並んでない列よ、ある意味これが機の国の最大の利点かもね」
カウンターにいくとやる気のなさそうな職員が
「変換ですか?」
と聞いてきた。
「リサチーを渡すのよ」
ファンさんに言われリサチーを渡すと
「⁈」
職員さんが驚きの表情になり立ち上がり奥へ行ってしまった。
ボー然とする俺とファンさん
「あんた又何かやらかしたわね」
「え?!」
一体俺が何をした!