黒騎士
せっせと書いております><
表の世界に帰ると倒れるように寝た
よくわからない疲労感で意識が遠のいて行く感じだった。
翌朝始めての出勤ということもあり気合でなんとか起きた。
学校に行くと涼風先生に呼び止められ
「あ、高井先生ちょうどよかったわ」
「おはようございます、なにかありましたか?」
俺が尋ねると
「朝すこし用ができまして、朝のホームルームの時間お願いしたいのですが。」
「はい」
いきなりか、焦るな〜
自分のデスクに戻ると出席名簿を読み 名前を確認などしていると時間があっという間に過ぎていく!
時間になり教室へ行くと
生徒たちは俺を見てなにやらヒソヒソと話している
「はい!静かにして 出席取ります」
俺は先生っぽく名簿を開き緊張しながら出席
「あ 明間君」
行き成り声が裏返った
「先生緊張し過ぎだよ」
などと生徒からの爆笑で逆に緊張がほぐれた
そこからは順調に名前を読み上げて行く
するとそこに
ガラガラ
「おはようっす」
遅刻したのに堂々と入ってくる北原
「遅刻だぞ」
俺が言うと
「はいはい」
すれ違いざまに
「地球守ってるんだから大目に見てよね 先生」
小声で言ってきた腹が立ったが・・・
立場上なんともできない自分が悔しいような、悲しいような。
とりあえず始めてのホームルームが終わり職員室に帰ると校長が
「理事長がお呼びだ、すぐ行くように!くれぐれも問題を起こさないでくれよ!高井先生」
「はい」
仕事終わりに休憩しようと思ってたのに…
「どうしたの?元気がなさそうだけど」
家庭科の桜井先生が声をかけてくれた。
桜井先生は俺の二個上で長い黒髪でお嬢様っぽい感じのまさにマドンナ!男子生徒からも人気があるらしい。
「いえ!大丈夫ですありがとうございます!」
俺はつくづく単純だと思う、その一言でやる気が回復するのだから!
「そう、頑張り過ぎないようにね」
校門に基地から学校に来た時乗ってきた車と同じものが止まっていた。
「お待ちしておりました、高井さんお乗りください。」
職員らしき男性が車から降り後部座席へ乗るように言われ乗車すると基地へと走り出した。
ただ乗ってるだけでは暇なので、職員さんと会話を試みる
「あの〜あなたはどうしてこの組織に?」
「そうですね、簡単に言えばヘッドハンティングされたんですよ、もともとは海外の傭兵会社に居たので」
「傭兵ですか」
「まあ、最初は信じられませんでしたが、給料もよかったし、地球を守るのもいいかなって」
それからいろいろ聞き出そうとしたが、詳しくは知らないらしく得るものはなかった。
そうこうしているうちに基地に着いた。
基地に着くと、見覚えがある部屋に通された、そこはあの最初に試験を受けた部屋であった。
中に入ると
「やあ、待っていたよ 今日は君にあちらの世界へのアクセステストとプロト1のテストをしてもらう、あとこれからここでは私の事を司令と呼んでくれ」
そう声を掛けてきたのは轟指令だった。
「プロト1?」
「こちらを見たまえ」
モニターの方へ案内され見てみるとそこには重装甲がほどこされた黒いバイクが映し出されていた。
まるで正義の味方がのるような光沢がボディ、マフラーやエンジンも通常のものとは違いスピードに関してはどこまで出るのか見当もつかない。
「すごいですねこれ」
「ああ、これが君の支援機になる」
「これに乗るんですか」
「ああ 乗るだけではないのだが、それに関しては説明するより実践した方がいいだろう」
「はあ」
「ではその椅子に腰かけてくれたまえ」
言われた通り椅子にすわると
「前も言った通り裏世界に行くのはあくまで意思のみを飛ばす」
「飛ばす?」
「うむ、つまり脳波を肉体ではなく、あちらの世界に飛ばす形となる」
「健康に支障は…」
「今のとこは無いようだ」
今のとこ…・
「こちらの世界では肉体は動かなくなるので通常時はこの基地から転送なるが非常時はどこか身を隠せるところなどで稼働してもらうことになる。」
「外からですか、そんな簡単に飛ばせるのですか」
「ああ 電波自体はその腕輪から送信可能なようにできている、なのでこちらへのアクセス許可さえおりていればどこからでも可能だ」
この腕輪がね…
「向こうへアクセスが必要なときはそのブレスのサイドについている赤いボタンを押してアクセスの認証をするのだ、まあ試しにやってみるといい」
「はい」
あんまり気乗りしないがい
「赤いボタンを押してみるんだ、そうするとこちらのオペレーターがそれを受理する やってみるがいい」
「はい、では」
ボタンを押した
開発室にいる職員さんが
「プロト1 高井よりアクセスの承認が来ています」
すると轟指令が
「アクセス承認を許可する」
次の瞬間 目の前が真っ暗になったかとおもったら 視界が開けバイザー越しに草原が広がっていた。バイザーには様々な数値が書いてあった。
「高井君、調子はどうだ」
轟長官の声が聞こえた。
「調子は今のとこ問題ないようです」
どうやら裏世界に着いたようだ。自分の姿を確認すると黒い上下のアーマーを装備していた。
「ではプロト1に試乗してくれ」
「はい」
バイクに乗り込む
「次にハンドルを握ってくれ」
ハンドルを握ると
「システムオールグリーン、起動し認識を開始します。」
「おわ⁉」
バイクが喋った、思わず手を離すと
「手を離しては認識出来ません、再度手を所定の位置に」
「驚いたかね、それは君をサポートする人工AIプロトだ、プロトは現在開発しているAIの試作型にあたる、他の支援機との連携アシストもしてくれ」
「他の支援機?」
「ああ、試作機がいろいろあり、プロトシリーズと呼んでいる」
「プロトシリーズ?」
「バイク以外にも試作支援機は存在しているがもっとも稼働率が高いのが今のとこそれだ」
「そうなんですか」
そんな話をしていると
「パターン認識終了、マイマスター 名前の登録を」
「高井」
「高井 ……登録完了」
「高井君 こちらも認識作業を完了した、プロト1を動かしてみてくれ」
原チャくらいしか乗ったこと無いけど大丈夫かな〜
「でわ」
「起動を確認しました、補助システム起動 いつでも稼働出来ます。」
恐る恐るスロットルを回すと一気に加速したが、補助システムのおかげで危なげなく運転できた。
「高井君どうやら問題無さそうだな、続いてアーマードを行ってもらう」
「アーマード?」
「うむ、戦闘スタイルだ プロトにアーマード化を指示すると着装できる、アーマー着装と指示するんだ」
「プロト アーマー着装」
「アーマードシステム起動システムオールグリーン プロト1アーマードモードに移行」
そうプロトが言うと…
乗っていたバイクの装甲の一部が外れ身体へくっつき始めた。
そしてまるでヒーローのような黒い戦士が誕生した