序章
二垢で影のヒーローと人間の敵‼(旧タイトル:モンターテイマーと黒騎士)
のリメイク作品です。
リメイク作品も続けますがこちらで手直ししたものも制作します。
「きゅーーー!」
「暴れるなよ!死んじゃうから」
俺は今モモンガの様な生物を抱えて走っている!
しかも誰だかわからんガキに炎?の魔法を打たれながら・・・・
ここはゲームでもバーチャルでもない 裏の世界
なんで俺が裏の世界にいるかというと話は複雑なんだが・・・
話は昨日の夜に遡る
俺は就活の帰りに終電で寝てしまった
そのまま終着駅の超田舎の淋しいベンチで寝ていると突然爆発音がした
俺は急いで駆け付けると一人の男が倒れていた
急いで駆け寄り声をかけたが携帯のようなものを託されそのまま死んでしまった
そしてその後 いきなり軍隊のような集団に拉致されてしまった
まあ 拉致されたとはいえ先程死んだ男と間違えられたわけで、その日は解放され後日改めて事情説明等があるとのことだが・・・
その日はなんとか家に帰り寝ようとしたとき・・・
ピピピピピ
いきなり懐にしまっていたあの男の携帯が鳴りだした
俺は慌てて携帯を懐から出すと携帯から光が湧き出てその光の中に一人の女性が立っていた。
「あなたが協力者ですね」
「?? なんのことですか」
「あなたは組織の危うさに気づき私どもに協力してくれるとお聞きしています」
「?」
「とにかく時間がありません、あなたの世界の裏へ行きましょ」
閃光?のような光が俺を包むと次の瞬間
俺はだだっ広い草原に立っていた
「ここはどこだ?」
俺は周りを見渡しが見たこともない場所であった
「私の声が聞こえますか?」
指先にから声が聞こえるので見てみると指輪がはめられていた。
「聞こえますが、あなたはどこに?」
「すみません、今は声を届けるだけで精一杯です」
「あのなにか勘違いしているかと・・」
俺がそう言いかけたとき
「すみません!時間は限られているので説明をさせて頂きますね!」
「えっ いや あの・・・・はい」
結構な迫力で言われて押し切られてしまった・・・
「あなたにはこの世界でコアを探して頂き、この地球を守って頂かなければなりません、もちろん私共も全速力でそちらに向かっていますが少々時間が掛りそうで」
なんだか話がどえらい方向へと進みだしたな
「地球を守るですか?」
「ええ、先日あなたからの情報とこちらの情報を合わせて考えたところ、組織はコアを使って地球そのものを掌握しようと考えているようです」
意味わからん!
「ですので、この世界でコアを探しそれを守って下さい」
「守るって言ってもコアってのはどこに?」
「すみません それはわかりません、あなたが探し出して頂かなければなりません」
情報ゼロですか
「さらにこの世界ではあなたは生まれたてのような存在ですので経験を積んで力をつけて頂かなければなりません」
「レベル上げ的な感じですか」
「ええ そうですね、戦闘や依頼などをクリアしていき力をつけて頂くことになります。」
「ふむふむ」
「この世界に来た時からあなた自身が持っている能力がステータスとして変換され現れているはずです」
「ステータス?」
「頭の中に ステータス と言葉を浮かべ集中してみて下さい」
俺は頭に意識を集中させた。
「そこに文字や数字が浮かぶはずです」
 
頭の中にステータス画面が開いた
HP 30
MP 80
 
俺は今浮かんだ言葉を伝えてみた。
「体力は低いですが、MPを高めですね
スキルはありませんか?また職業的なものもあるはずです」
 
俺は意識を集中してみた
 
職業テイマー
スキル:同情 悪運 弱者共感 並行管理 観察
なんだこれ
 
俺はこの内容を伝えると
「聞いたことないスキルですが…まぁ…なんと言いましょうか…アレですよ!物事には意味があるものです!きっと役に立つスキルだと思います、スキルは自動的に発動するものと、念じることで発動するものがあるのでいろいろ試してみて下さい」
なんか敗北感が半端ないっす(涙)
「そうだ!もう一つプレゼントがあります 今転送します」
転送されたのは小さな玉の様な物だった。
「それを飲んでください」
「大丈夫ですか?」
 
身体爆破とかされる装置じゃないだろうか…
 
「体に害はありません、成長促進とあなたの力にとなる化神を構成する為の丸薬です」
「化神?」
「簡単に言えばあなたを守る物です、さあ通信もそろそろtime limitになりそうです、急いで」
えらいアバウトな説明だが・・・
俺はビビリながらも覚悟を決めて薬を飲んだ
何か体の中で構成されていくの感じる
 
「あなたを守る化神が誕生したはずです、指輪が出現させるキーパーツになっていますので、天に向け あなたの頭に浮かんでいる召喚詠唱を叫ぶのです」
 
その時確かに頭に言葉は浮かんでいたが、中二病全開の言葉が…ええいやけくそだ⁉
 
全ての再生を司る 巨人よ今こそ現れるとき!
創生 リサイクラー
 
その瞬間空から光が現れ何かロボットのようなものが現れた!
 
おお!憧れのロボットが…………?
 
と思ったのも束の間、現れたのはおんぼろの廃品回収のようなトラックをロボットにしたような…
 
「あの~これって そちらでも見えてます」
通信相手も
「… 」
なんとも言えない間
 
「なんと言いますか…えっと…でもあれです化神もあなたと一緒に成長しますから…」
 
なんかなーこれが今の俺ってことなのかね(涙)
 
「それよりも!動かし方ですが、基本的には自分の動かしたいどうさを念じればその通りに動きます、またより強い力で動かしたいときは、搭乗する事でリンク率が上りステータスがアップします」
これに乗りたくないな…
 
「ただ化身はかなりMPを使うのでここぞと言う時に使ってください、あと今のままでは、力が半減している上に短時間しか動きません、通常魂の加護という処置が必要なのですが、さすがにそれは遠隔ではできないので、我々が到着するまではあまり多用しないでください ザザ…ザザ…
画面が乱れ始めた
 
「もうこれ以上通信ができませんのでなにとぞよろしくお願いします。ザアザ・・・
元世界に戻るには指輪に転移と念じれば転移した場所に戻れます、では健闘を」
 
「えええ!ちょっとまってよ」
 
通信が終わり俺は呆然としていた
 
とりあえず、ここにいても仕方ないし・・・レベル上げするか
俺はとりあえず周辺を散策することにした
さて何をするべきか弱いモンスターを探すか町をさがすか…
 
少し歩くと中学生くらいの青年達が、ロープレにありがちな初期装備で何かを追い回している現場に出くわした。
 
何をしているのか見てみると、そこにはモモンガのような平べったい白い生物が一生懸命に走って逃げていった。
 
俺は青年たちに追いかけながら声をかけると
「なんだよ、おっさん邪魔するな!せっかくのホワイトラックなんだから!あれを倒すと幸せなるだ、早くあいつを倒さないと転んでも死んだりしたら水の泡になっちまうだろ。」
 
俺は魔物を見ながらスキルにあった観察を試してみた。
頭のなかに観察の言葉をイメージすると
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スキル発動 観察
種族
ホワイトラック Level1
HP1
MP 0
説明
このモンスターは滅多に現れない為、幸運を司るモンスターと言われている。
しかしヒットポイントが1のため、転んだだけで死んでしまう、また見た目がかわいく人気はあるがテイミングしようとしてもヒットポイントが1のため弱体化することもできない為、不可能である。
倒すと幸運の加護が一日付与される。
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転んだだけで死ぬとかどんなモンスターだよ、悲しすぎるだろ。
そうこうしているうちに、ついに魔物は追い詰められていた。
そのときモンスターの目が合ってしまった…
目には大粒の涙が見えた…
「っくそ!かわいいじゃね~かよ!」
俺はガキたちを蹴飛ばし
魔物を優しく抱くとダッシュ!
そんなこんなで俺は今ガキに追われている
「おっさん!どろぼうすんな!」
「おっさんじゃない!おにいさんだ それにこのモフモフは俺がもらう!モフモフは世界の宝じゃ!」
「何言ってんだ!ファイヤー!」
ガキが炎を飛ばしてくる!
忘れていたが今俺はあのガキよりも弱いんだったな・・・・
こうして俺の猛烈な日々が始まった・・・・
少しづつ更新します
 




