2 世界 いわば外国の言語は異世界語
「・・・ここは?」
目が覚めると見たことのあるようなないような景色が広がる。
「ここが君の言うファンタジーの世界だよ!」
後ろから声がして振り返る。
そこにはドットの姿ではなく、実体としての妖精の姿があった。
背中には2枚の羽。薄く天然色で透き通るような美しさがあった。
全く知らなくても、森と共に生きてきたことが分かるような雰囲気があった。
その姿に見惚れ――
「ちっさ!?」
ることはなく、妖精の身長の低さに驚くほうが勝った。
それもそのはず、目の前の妖精は、俺の半分ほどしかないのだから。
「ちっさいいうな!!」
妖精は頬を真っ赤にして怒っている。ちょっとかわいい。
「で、ここはどこなんだ?」
「むー、ここはファンタジーの世界、名前はシフィル!」
「シフィルか・・・お前は?」
「私はミラ!見ての通り、妖精だよ♪」
「お前キャラ変わってんぞ」
「うー、だって最初の会話だよ!?雰囲気ってものがあるじゃない!」
・・・やばい、妖精――ミラをいじるの楽しいぞ?
「あーもう!それは置いといて!ファンタジーといえば最初は何をするのかな?」
「王様にあって旅に出て・・・」
「早い!早いよ!最初は名前を付けるところからでしょ?」
「それはそうなんだが俺には 前田健一 という立派な名前がだな・・・」
「こっちの住民は読めないでしょうが!もう・・・」
そういえば、こっちには漢字がないのか。うっかり見落としていた。
「しかし、実際問題前田健一ではこの世界で格好が付かないのもたしかだな・・・」
「うーん・・・マエダケンイチ・・・ここから二文字取ってエイとか!」
「お前もう俺に容赦なくなったな」
「じょーだんじょーだん、それなら”ダン”とかどうかな?」
「いいんじゃないか?図らずもダンの冒険から取ったみたいになってるしな」
「そのネタ分かる人いるの!?」
そんなこんなで楽しく談笑していると、前から人らしき影が見えた。
「お、第一世界人発見!対話を試みます!」
さて、この人はどんなことを喋るのかな、などと考えていると・・・
「!jdhcjsdcbj!?!?!?dehvuijvw/sdcvhsdubw9yrh」
・・・へ?
「gsgsjgcjsdkufiwqoruoepnbcb!!!!!」
何言ってるか全然わからない。
この物語に出てくる名前(世界やキャラの)は名前つけったーみたいなのから
ランダムに選んでちょっと変えてるだけなので、意味は【全く】関係ありません。前田という名前はたまたまその時思いついただけです。前田さんごめんなさい。