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第四章

微妙な関係


4.2人の関係


日向君と偽りの恋人になって、空とは毎日何時も通りに接触して、沁とは友達になって。

少しずつ私は変わってこれて来ている気がした。ほんの一時一瞬の微かな夢。

それは今までに感じた事のない気分のいいもの。


「千っ!お弁当行こうよ」

「あ、うん」

「俺も行く」


空は2人の間に割って入った。沁は嫌な顔一つせず、じゃあ行こうと廊下に出る。

沁は私のお弁当を持って空は私をからかって...。

私ずーっと笑ってる。生まれて初めて。こんなに長く笑っているなんて。


お弁当を食べる場所は決まってない。何時も3人の自由。それともう1人。

私の偽恋人の星沢日向君...。

こういう言い方すると変だと思うけど憧れだった彼に近付けて本当は嬉しい筈なのに...ね。

知らないけど間逆の感情が出て来ちゃうんだ。


「今日は屋上ですか」

「そうだな」


沁と空の関係はクラスメートで私との繋がりで何処となく仲良くなっていた。

私と沁は例の告白が切欠。私と空は幼馴染。


バンッと扉を開くと別世界への入り口みたいな。青い空。

心地よい風を受けながら更に上へと上がる。

誰もいない...。今日は大当たり。


私達が来てからすぐにまた扉が開いた。誰かと下に降りると日向君の姿。


「遅いぞー日向」


日向君と空の関係は知らないけど仲がいいらしい...。私から見ると。

早くこいよと空が声をかけると私達のいるところへと来る。


沁の顔を見たら日向君は一瞬固まった...。

この2人の関係とは。


「沁...」

「何?日向」

「いや、何でもないゴメン」


きっとこの2人にだってちゃんとした関係があるのだろう。

でも私はこの2人の関係は一切知らない。

一つ言える事は...あまり仲が良いとは言えない。


お昼だって4人で一緒にいる時だって沁と日向君が会話をしているところを見た事がない。

私はこの4人でいる時の2人の表情をとても怖いと思っている...。


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