『柔術 JU-JITU「柔術vs空手」』を見る
その昔――『ジャパニーズ・ドラゴン』と異名をとった男がいた。その名は倉田保昭! ……というわけで、倉田さん企画の映画ですね。ちょっと珍しい柔術を題材にした映画です。
ちょうど柔術使いを主役にした小説を書いてることもあって、注目してみた。演技はちょっと――まあ、おいといて。まあ、この手の映画はアクションシーンが命。『柔術』と聴いて、すぐにアクションをイメージできる人がどれくらいるかな? なかなか難しいですけどね。
武器は使わないし、殴る蹴るも主体じゃない――と、なるはずなんだけど。なんか主人公の親友はえらく派手な回転蹴りが決め技で、「どこが柔術?」という印象は拭えなかった。けど、この人とカポエラの戦いは面白かった。
やっぱり主役とその師匠である倉田さんとの戦いが一番の見どころだったか。ちょっと倉田さんの打撃が強すぎる気もしたけど、打撃を捌いて組み技に持ち込み、関節を極めて絞め技を行う――けっこう地味めになりがちな柔術のアクションを、なかなか緊張感を持って見せてくれた。なかなかよかった。
けど正直、「柔」というよりは「剛」でしたな。これはちょっと否めない、頑張ったとは思うけど。例えば『英雄傳』の合気道、システマのような「柔」だけど凄みのある技が見れたらよかったのだけど……と、これは欲を言い過ぎか? というか、もうちょっと投げ技が見たかったかも。
そう考えるとスティーブン・セガールの合気道アクションって、ちゃんと合気道なのにエゲつなかったね。ぐるんと回して投げた方向が壁とか、ガラス張りの棚とかで、投げられる方のダメージが相当凄いというのが見て判る痛さだった。
相手の動きをガチガチ止めて、そこで関節技を仕掛ける展開が多いので、どうしても「剛」に見えるんだな。相手の勢いを利用しつつ、相手を崩し、技をかける――という本来の柔術的な展開がもうちょっと欲しかったかも。
とはいうものの、主役の坂井良平くんとか、男前でよかったんだけどね。ラスボス役は平成ウルトラマンのナカノヒトをやってた中村浩二さん。迫力あったね~。この人、どっかで見たな~と思ったら、『劇場版 仮面ライダーW AtoZ』で、メタルドーパントだった凄い体格の人だ。ラストバトルはたっぷり見せてくれて、よかった。




