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いい天気だから
「まあ。いっか」
「良くないんだよ、てんちょー」
少し舌足らずな声でモカにツッコミを入れるのは、ガーテ。
なんと耳がある。……猫耳がある。
顔は人。体も人。ただ動物の特徴が体の一部に現れているのだ。
今の世では珍しくもない。
「ふへへ、いい天気」
「あ、誤魔化した」
モカは店に戻る。
ガーテも後を追う。
外観はレンガ造りと木造建築を合わせたお店。
窓を多く取り付け外の景色を見られるようにしてある。
天井が高く、空も眺めれる。
ただ、日が眩しい時はカーテンを閉めるとかをするけれど。
シーリングライトで明るく照らされた店内にはゆったりとしたBGMが流れる。
店に入って、ゆっくりと心地のいい空間にするために。
ショーケースには何も無い。
「んー、やっぱりお菓子の類はいっぱい種類増やしたいよね」
「うっ……」
ガランとしたショーケースをガーテが見つめてボソッと言う。
モカは不甲斐なさを感じしょげた。




