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18. 「誕生!! 魔法少女」

2026年1月1日連載スタートしました。

毎日朝8:00投稿予定しております。

 食後、二人はお風呂に入って、リビングでくつろいでいる頃にはパパも帰ってきて、改めてミカがママにしたような一連の自己紹介をすると、パパもミカのことをよく理解して歓迎してくれたので、これで晴れてミカは正式に日乃彩家の一員となった。


 残念ながら、パパもミカと会話することはできなかったが、家族全員で話し合った結果、とりあえずミカは外でしゃべったり魔法を使ったりというような目立った行動は極力とらない方がいいという結論に達した。


 そしてナミの口を通して、惑星ウラニャースで起こったこと、ミカ、そしてミカの家族のこと、それから『伝説の五色の魔法子猫』の話を聞くと、パパもママも、涙なしではその話を聞くことはできなかった。


「ミカはもう俺達の家族なんだから……ずっと家にいていいんだぞ。」

 パパはミカをそっと抱きかかえると、やさしく語りかけた。


 ナミのパパは、ママよりも背が高くて、がっちりして、やさしそうな感じの人だった。ナミはパパの方にも少し似ているかもしれない。


「五色の魔法子猫の話は聞いたことがないけど、5色の魔法少女だったら、ナミが小さい時に観てたよね。」

「うーん、そうなんだよね。パソコンで五色の魔法子猫って調べても、ヒットするのってほとんど5色の魔法少女のことばかりなんだよね。……もしかすると5色の魔法少女って、『伝説の五色の魔法子猫』をモチーフにして作られたんだったりして? ……でも、まさか? ね。」

「ダメ元でいいから明日制作会社とかにでも聞いてみたらどうだ?」

「うん、そうだね。一応明日聞いてみる。」


 ナミはミカの方を見ると、ミカはソファの上で寝転びながら大きな欠伸をかいていた。すごく眠そうだ。ナミは時計を確認した。

(そうだよね。もうこんな遅い時間だし、今日はこの子にも本当に色々なことがあってすごく疲れているはず。そろそろ寝かせてあげた方がいいな。……あっ! 思い出した。)


「ミカ! 眠そうなところ悪いんだけど、宇宙船を回収しなくちゃ。」

「……ふにゃ? あっ! そうだ。」


 ――ナミとミカは庭に出ると、パパとママも後ろから二人の様子を見守った。


「でも……ミカは帰り道、ずっと私のバッグの中に入ってたのに、宇宙船の位置がわかるの?」

「うん、もちろんわかるよ。裏庭からお家に帰るまでの衛星軌道は自動的にインプットしてあるから、なんの問題もないよ。それに、後で地球の衛星地図をインプットしておけば、地球中のどの場所にでも移動することができるようになるよ。」

「……なるほど。」


 ミカは学校の裏庭で見せたように目の前に透明なスクリーンを映し出すと、尻尾でスクリーンをポチポチとタッチし始めた。するとスクリーンが衛星地図に切り替わり、徐々に画面が拡大すると、ミカが乗ってきた宇宙船を間近に映し出した。それからミカがスクリーンをポチポチと操作すると、宇宙船がゆっくりと上昇し始めた。画面を見ていると、宇宙船がどんどん裏庭から遠くなっていくので、その様子がよくわかった。


「それ。」

 ミカが声を発すると、宇宙船は移動を開始した。


 画面は、宇宙船から再び衛星地図に切り替わり、宇宙船が裏庭からかなりの速度でナミの家に近づいてきている。地図上のナミの家には目印として猫のマークがついてあって、宇宙船は猫のマークとすぐに重なった。


「じゃあ……そろそろ地上に降ろすね。」

「……うん。」

 ミカがナミに確認すると、宇宙船は空中からゆっくりとミカとナミの目の前に着地した。


「……なんじゃこりゃ。」

 家に帰ってすぐ、ミカの魔法と科学力の一端を見せてもらっていたものの、パパもママも、そしてナミも、降りてきた宇宙船を前にしばし驚いた様子だった。


 見た目には普通のかわいい子猫にしか見えないが、実は宇宙から来たすごい猫であるミカを、地球を代表して本当に日乃彩家の家族の一員になってもらってもいいのだろうか?

ご読了ありがとうございました。続きが気になった方は、

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