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【遠い日の追憶】

あれは今から約数千億年の未来

わたくしにとって、ヒトと神が共存しあっている......とても幸福な時代だったーー


君たち人間にとってはたぶん......遥か昔の出来事だ

神は人間の認識によって呼び名が変わってくる

だから、呼びたいように呼べば良いと思う

(祟り神だの正義ぱねぇ!やら、大天使!などなど)


「うふふ......じゃ、じゃ~ん!!」

足先まで伸ばした髪は、光の加減によって淡い蒼色にも藤色にもみえるミスリル銀色だ。

柔和な屈託ない笑顔は、見た者が思わず口元を緩ませるほど心を和ませる。

わたくしにとって、かけがえのないパートナー

彼女は、いわゆる【わたくしと夫婦神】の関係だ。


どうやら養い子と共に花飾りを作っていたらしい。

手先はそれほど器用ではない、若干いびつながらも摘まれて花輪となった草花達も『どこか誇らしげ』だった。

「はい!プレゼント!!」

当時は幸福満ちていたから、髪色も紺碧ではなく七色に光輝くオリハルコン(地球では伝説の架空の黄金)だった。

毛髪にはエネルギー貯蔵庫の性質、意味もある。

彼女同様、足先まで伸びた髪に彼女が優しく完成した花飾りを贈り、わたくしの頭に載せてくれる。

「ありがとう」

心からの笑みを浮かべ、彼女の指先に優しく口づける。

「わいは首飾り作ったで!」

ずい!

タンポポや四つ葉のクローバーを組み合わせた首飾りをドヤ顔で差し出してくる。

6歳ぐらいの見た目なので、わたくしが一旦しゃがみこむ。

自分より上手に作ったのをパートナーが少し口を尖らせる。

「エリーってば、私より手先器用で動物の声真似とかホント上手ね!」

「ぐぇ~ご!ぐぇ~ご!!」

それ以上は夫婦の仲を邪魔する気はナイらしい......

首飾りを渡すとカエルの鳴き真似しつつ、どこか別の草原へと走り去っていった。


「そろそろお昼にしようか?」

「ええ」

わたくしが差し出した腕を慣れた手つきで彼女が絡ませて、ゆっくり家路に着く。


みんな笑顔で一切の【矛盾】がなく、心の底から誰もが【幸福】に過ごしていたーー

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