表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

13/33

神様、戦場で陣頭指揮を執る!!

【作戦実行部隊】

それは戦うコトが好き!

強盗犯など悪人をドツキ倒したい!

正々堂々と武力を思う存分、行使したい!


そんな考えを持った人材達が、海賊や強盗に立ち向かったり、商船護衛などの仕事を普段、請け負って働いている戦闘に特化した部署だった。


緊急役員会議が終わってから数時間後ーー

一矢乱れず整列した部隊員達に向かって、演説する。

「非力な民衆を騙し、暴利を貪っていた者達は露見するや否や、指摘するとは何事だ!!と徹底抗戦する意志を示してきた」

軽く咳払いして、正義は我らにこそあり!

いわんばかりに声を張り上げる。

「卑劣な奴らは我々が無償で運営、提供している孤児院すら、裏金貰っているのではないか!?

など、この期に及んでありもしない風説の流布を垂れ流している!!

皆に問う!

このような暴挙を許してよいのだろうか!?」

「ダメだぁ~!!!」

「おぉ~!!!」

「敵は☆◇商事ーーーー!!!!」

隊員達が一斉に腕を上げて応じる。

そうして、敵地に向かって進軍を始めたのだった。


戦況がよく見える小高い丘の上に天幕がはられる。

地形などが書かれた地図と自軍と☆◇商事が金で雇った敵軍の位置をそれぞれ駒で再現、状況を把握する。


敵はこちらの軍を中央突破すべく陣を固めた形に展開した。

この辺は将によって、戦略が変わってくると思う。

・左右から叩いて崩すコトに意義を見いだすタイプ

・敵陣の中にスパイを潜らせ、流言飛語でかきみだし、そこを撃破する知略タイプ

・谷など一直線になりがちな地形に誘い込み、上から矢で一掃するタイプ


わたくしはどちらかというと……

自身は戦場で陣頭指揮を執りつつ、同時に精鋭の暗殺部隊達に元凶となった☆◇商事の代表取締役、そして幹部達の自宅襲撃を命じるタイプだった!

もちろん監視カメラや防犯機能はあらかじめ全部、切断!!

一切【証拠】残さないように徹底的に命じてある。


つまり、戦場で陣頭指揮をわざわざ執っているのは、そのほうがみんな納得しやすい!

だから将として【現場入り】している

こちらに過ぎなかったーー


そして現在、合戦場となっている場所は季節的に風が西から東に強く吹きやすい。

あらかじめ東側を手薄にしてある。

「頃合いだな……」

天幕の外で風が強まってきたことで旗がはためきだす。

「作戦通り、Bプラン実行で!」

キビキビと指示を飛ばしていく。

左翼を残して、本陣に向かってジリジリ後退させる。

左翼を撃破するチャンス!

敵軍が動いた瞬間!

一度、吸い込んだら最後!

巨大な象すら三日間は爆睡する、細かく粉末状に砕き、かつ水に溶かした無味無臭の強力な睡眠薬を敵軍に向けて一斉に噴霧させる!


バタッ、バタバタ!

スヤァ~……

倒れ込むように敵軍は全員、次々と行動不能状態となったのだった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ