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2話:戦闘の嵐

銃声が地下基地に響き渡る。

カイは即座に近くの障害物に身を隠し、持っていた銃を構えた。


彼の周りでは、仲間たちが次々と倒れていく。


「くそっ!」


カイは歯を食いしばりながら、反撃の機会を窺っていた。

そんな中、彼の耳に聞き覚えのある声が飛び込んできた。


「カイ!このままじゃダメだ!」


声の主は、カイの相棒であるエリスだった。


彼女は長い黒髪を後ろで束ね、鋭い眼光を放っている。

エリスは巧みな動きでドローンの攻撃をかわしながら、カイの元へと駆け寄ってきた。


「祠の中枢に到達しなければ、この戦いに勝ち目はない!」


エリスの声には切迫感が満ちていた。


カイは一瞬、躊躇した。


確かに、祠の中枢に到達すれば、この戦いを終わらせることができるかもしれない。

しかし、そこには未知の危険が待ち受けているはずだ。


「わかった」


カイは決意を固め、頷いた。


「でも、お前はここに残れ。俺一人で行く」


エリスは反論しようとしたが、カイの真剣な表情を見て黙り込んだ。


「必ず、戻ってくる」


そう言い残し、カイは激しい銃撃の中を駆け抜けていった。

彼の周りでは、ドローンの攻撃がますます激しさを増していく。


カイは走りながら、頭の中で状況を整理していた。

祠を破壊するだけでは、この世界は救えない。


楕円曲線暗号が解かれたその先には、もっと大きな脅威が待ち受けているはずだ。


そして、カイの脳裏に一つの考えが浮かんだ。


「まさか……」


彼の直感は正しかった。


祠は単なるデータセンターではない。

そこには、かつての神々の精神そのものが宿っているのだ。


彼らの怒りを解放すれば、全世界が混沌の中に巻き込まれる。


カイの足が止まる。

彼の前には巨大な扉が立ちはだかっていた。


その向こうには、神々の世界が広がっているのだろう。


深く息を吐き、カイは扉に手をかけた。

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