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風魔七忍

 黄昏旅団との戦いから二年後──。

 シャドウは一人、かつて師であったハンゾウを埋葬した洞窟にやって来た。

 

「……師匠」


 シャドウは、十八歳になった。

 かつて、新入生社交界で『悪魔』を倒し、残りの黄昏旅団を何とか倒した。

 そして、ハンゾウ最初の弟子である『世界』のサスケと一騎打ち……同じ忍術を使う者同士、戦いは苛烈を極め……シャドウはついに、サスケを打ち破った。

 シャドウは、ハンゾウを埋葬し封じた洞窟に入り、墓前に花を供える。


「師匠。黄昏旅団は壊滅しました。師匠の遺言通り……俺が、いや俺と仲間たちで倒しました」


 シャドウは手を合わせる。

 すると……シャドウの背後に、数名の男女が現れた。


「おうシャドウ、勝手に行くとかひでぇじゃねぇか」


 ライザー。

 ライザーは、義母であるクピドを一騎打ちで倒し、実の母親の仇を取った。

 今はシャドウに仕える忠実なアサシンの一人。


「か、勝手に付いてきてごめんなさい……」


 ルクレ。

 まだ修行中ではあるが、今はアサシン見習いとして修行に明け暮れている。

 どこかオドオドしているが、その雰囲気は治りそうになり。


「まあまあ。ね、シャドウくん、私たちもお花を供えていい?」


 ラウラ。

 協力者だったが、正式に風魔七忍に迎え入れた。今ではアルマス王国の次期女王であり、シャドウのよき理解者でもある。


「……ハンゾウ様」


 ヒナタ。

 シャドウの忠実な部下であり影。ハンゾウ最後の『修行』をシャドウと共に果たすことができて、女としても成長していた。


『……ふむ、奴の匂いがするの』


 ヴライヤ。

 炎竜であり、ハンゾウと戦ったドラゴン。シャドウの『口寄せの術』で召喚して戦うのだが、今では人間の世界が気に入ったのか、小型化して手乗りサイズになってシャドウの部屋に住んでいる。

 そして……六人目。


「……親父の墓か」


 若々しく見えるが四十を超えた男性。

 風魔七忍の七人目であり、黄昏旅団の『世界』を司るアサシン。

 シャドウと戦い改心……今は風魔七忍の一人として、シャドウに仕えている。

 シャドウは振り返り、全員に言う。


「やれやれ……墓前なのに騒がしいな。でも、師匠はそういうの嫌いじゃない」


 全員が笑った。

 七忍揃ったアサシンたちは、ハンゾウの墓前に花を供え祈る。

 そして、祈りを終えるとヒナタが一枚の羊皮紙を出し、シャドウに渡した。


「依頼です。対象はクルムスの町を納める町長……数々の汚職に手を染め、禁止されている奴隷売買にも関わっているとのこと」

「……暗殺対象か。よし、じゃあ……いつも通りいくか」


 墓前を後にした七忍たちは、歩き出す。

 殺しは悪。だが……殺しによって『正義』を為すこともある。

 そのために、風魔七忍は存在する。


「風魔七忍、いくぞ」

「「「「「「はっ!!」」」」」」


 これからも、正義の暗殺者たちは陰に潜み……悪を討つ。


 ─完─

これにて完結です。

打ち切りエンド!

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お読みいただき有難うございます!
はずれスキル『模倣』で廃村スローライフ!
連載中です!
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お読みいただき有難うございます!
最強スキル『忍術』で始めるアサシン教団生活
連載中です!
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― 新着の感想 ―
[一言] え!? いいとこだったのに打ち切り!?
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