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リハビリとは?

 帰宅後、着替えを済ませるとPCを起動してアリーナと通話アプリを起動し、いつも使ってたサーバーに入る。

「俺が最後か?」

『おっ、来たな。海斗が最後だよ。と言っても俺らも来たばっかだから大丈夫。』

『このメンバーでゲームやるの何年振りだっけ?』

「え〜、覚えてないな。っと配信つけないとな。枠は向こうで立てておいたからっと。」

そうして俺は配信の準備を始める。

『あっそうだった。僕もだ。真昼ちゃんってアカウント来た?』

『少し前に来てる。今ログインだけしてるけど、配信のやり方教えてほしい。』

「ちょい待ち。…おけ、まずは・・・っとこれで出来るはずだから。」

口頭で真昼に配信の始め方を2人で教えていく。ついでに自分と真昼のチャンネルを見てみると、そこそこ登録者が増えていた。

『…あっこれで大丈夫かな?』

そんなことをしているうちに配信が開始されたみたいだ。

『おっ、確認したらみんな大丈夫そう。』

俺も確認したが全員画面も音も入っていて問題なさそうだ。

「じゃあ、リハビリ配信始めるぞ。ってか先にフレンドにならないとか。kazuと姫の名前何?」

『僕はそのままkazuだね。』

『私はRain_GAだね。』

「えっと…これで行ったかな?俺、8toなんだけど?」

『えっと、承諾っと。ってか、8to結構強いんだけど!』

『本当だ。ランクも高いし。』

「いや、俺が遊ぶのってか誘われるのなんて、さみっとの現プロ達だぞ。いやでもランク上がってくわ。」

あの人達容赦ないからな。いきなり俺のとこ来たと思ったら暇か聞いた後に『ちょっと付き合ってくれ』とか言って練習部屋に連れ去られた。

『いや、遊びでハイエスト行くのは腕あるからだろ。俺の苦労を返せ!』

『私、マスターまでは毎回上がるけど、流石にハイエストには上げないな。』

『なあ、画面の前の君達。ソロマスと遊びでハイエスト行った奴らが、リハビリとか言ってんだけど、どう思う?』

『まあ、ハイエストに関しては流石は魔王様って感じじゃない?私だって一応元プロだからマスターぐらいなら普通に行けるって。』

『いや、君達リハビリ要らないでしょ。始めカジュアルになるかと思ったけど、普通にランク回そう。フルパなら余裕でしょ。ついでに姫をハイエストに上げれたらいいし。てか8toはソロでどのくらいまで行けたの?』

「え?マスターまでは余裕で行けて、ガチでやってみた時はハイエスト入ったな。まあ、マスターから上は行ければいく程度だな。まあ、就職してからは時間なくてマスターまで行けばいい方だけど。」

『…にしても化け物かよ。…いや、魔王だったわ。あのエイムは健在ですか。ソロハイエストは流石にヤバすぎ。そりゃ現プロとランク出来るよな。』

「まあね。おっ、やっとマッチした。あっ、◯さん500円[流石は魔王様、今度ソロハイエスト配信お願いします。]まあ、気が向けばアカウント作ってやりますよ。てか、2人は何使う?」

『僕は何でもいいよ。強いて言えばガスかな。』

『私基本これ使ってる。』

「じゃあ、俺はこれかな?バランス的にも良いし。あ、スナあったら使いたい。」

『はいよ〜。どうせ俺や姫はスナイパー使わないよ。』

『だね〜。スナイパーは8toが一番当たるしね。ただ、インファイトも強いよね。ほんと反則級。』

「そう?俺的にはスナイパーでヘッショが1番楽しいけど。あ、あそこ敵いる。」

『了解。ここにスナイパー落ちてるよ。あっ、詰めてきた。…オッケー、1人やった。』

『流石は姫。中距離は最強かな。って目の前いるじゃん。』

「えっと、ああ、そこね。」

『おお。武器弱いからヘルプって、はぁぁあ?その距離でヘッショかよ。あっこっちにもう1人来た。…オッケーやった。これでワンパ終わったかな。』

『だね。スキャンするね。』

「ナイス。漁夫こなそうだな。資源漁ってアンチの方いくか。」

『だな。…と言うか全然リハビリじゃないな。流石だな。』

「俺は割とこのランク帯やってるしな。テスとかに『えっ?あの魔王がマスターとかマジ?俺いまハイエストだけど?』とか煽られたらやるしかないから。アイツに言われるのだけは許せないから。」

『そのテスが僕のコメ欄で『ナ、ナンノコトカナ?オレ、ヨクワカラナイ』と言ってるが?』

『ふふ、相変わらずテスはその調子なんだ。なんか懐かしいな。本当に前に戻ったみたい。』

「まあ、そうだな。さみっとに残ってる奴らは変わってないぞ。今だに俺のこと魔王って呼んで来るし。」

『そういや、姫はこの失踪中何してたん?』

『何と聞かれるとなんだろう。家事と仕事に追われる生活?そんな感じ。働くって大変だなぁってホント思ったよ。まあ、もう辞めてきたけど。』

「俺も早いとこ辞めたい。はあ、しばらくは半日出勤だよ。」

『後任まだなんだ。もしかしなくても、8toって優秀なのか。』

「いや、ゲームチームの裏方希望なんて殆どいないからだろ。仕事自体はよっぽど大企業のが大変だと思う。」

『まあ、頑張りな。それこそ、公式配信の前に話してたけど、2人はこの業界以外でも働けそうだけどさ。僕って他では生きていけないよ。ってか、画面と話が違いすぎて、コメ欄?だらけなんだけど。』

「奇遇だな。俺のところもだな。ついでに言えば目の前のが最後だな。」

『いや〜、フルパだと楽だね。案外話しながらでもチャンピオン取れそう。』

『あっ、詰めてきたね。投げ物来るかもだから注意して。』

「1人割ってる。」

『こっちロー。』

『オッケー。…よしっ、終わり。』

「おつ。結構いいんじゃない?俺と姫もちゃんと動けてるし。」

『もう、2人とも配信のタイトルリハビリじゃなくてフルパランクでいいでしょ。今の試合も普通に出来てるし。』

『チームキル数30って結構凄くない?ふふ、みんな強すぎだって。私、ランクでこの数字は初めてだな。』

『いや、まあ、俺と姫と8toが揃えば行くのか。』

「これは予想外かな。っておい、コメ欄のプロ連中。見てるぐらいなら練習するなり、寝るなりしてろ。」

ピコン

『お疲れ様でーす♪。』

『あっ、テスくんじゃん。久しぶりだね。』

『ホントだよレインさん。また戻ってきてくれて嬉しいよ。あいも変わらずのエイムの良さだこと。』

『あはは。また一緒にゲームしよね。』

「てか、何で通話にまで来たんだ?」

『確かに。配信中だしね。』

『まあ、目的としては宣戦布告?』

「はあ?どういうこと?」

『8toさん達って、直近のカスタム参加するんですよね。ならどっかで当たるかもなので、負けないですよって言っておこうかなと。ついでに結構鈍っててくれればと思って配信見てたんですけど、8toさんは鈍ってないのわかってましたけど、レインさんまでとは。まあ、全力で潰しに行くので会ったらよろしくです。』

『あいよ〜。俺としてもコイツらが鈍ってなくて勝機がありそうで安心してたんだ。まあよろしくね。』

『あっ、そう言えば。さみっと復帰おめでとうございます。またゲームしましょう。それじゃあこれで。』

「おつかれ。…行ったな。さて、次いきますか。」

『はいよ。僕ちょっと飲み物とってくる。』

『はーい。』

「行ったな。にしても姫が普通に出来ててびっくりしたわ。正直もっとグダグダすると思ってたから。」

『まあ、そうだよね。私も2人がハイエストって聞いて少しビビったよ。まあ、案外ついていけたし、キルもできたから安心した。これなら大会でもいいプレーできそうだし。』

「だな。kazuはちょこちょこ大会で出たから問題ないけど、俺たち完全に競技からは離れてたからな。ランクだって、元プロの意地ってか軽く義務感あってあげてたからな。」

『それ、めっちゃわかる。なんかあげてないと心配になってくるんだよね。それでついつい上げちゃって。アカウントの名前もなんかレインにしちゃうし。流石に前までは匿名にしてたけどさ。』

「そう言えば姫ってfps意外だと何のゲームやってるの?」

『えっ?急にどうしたの?』

「いや、コメ欄でも来てたからさ。」

『あ〜、基本fpsしかやらないよ。と言うかそれ以外は普通ぐらいしかできないよ。』

「へ〜初めて知った。」

『戻りました〜。何話してんの?』

「fps以外にやってるゲームあるのかなって。」

『ああ、僕はRPGとかも時々ではあるけどやるね。』

『ああ、そう言えば前に配信でもやってたね。』

「俺も見た気がする。F◯14とかやってたよな。」

『うん、あれ面白いよ。8toにもやってもらいたいな。勿論配信しながら。と言うか2人って今顔出してないよね?』

「まあな。しばらくは出さない予定。」

『私は基本出さないかな。出して欲しい人が沢山なら考えるけど。…わお、かなりの数いるね。でも丁度いいカメラないしな〜。』

『8toは何で出さないんだ?なんかあんの?』

「いや、シンプルに俺の配信に来る人って殆どゲーマーだからプレイ画面多くとった方が良くね?というか、そんな顔みたい?」

『えー、僕のコメ欄では2人とも顔出ししてくれとの意見が殆どだな。』

「おお、マジか。…じゃあ、ゲーム以外の時は出しますか?ぶっちゃけ、俺顔出しよりLive2Dの方がやってみたいし。」

『え?そんなことできるの?私も気になるんだけど?』

『そういや、さみっとって一部のプロの配信で使ってたっな。忘れてたわ。ちなみモデラーは?』

「え?俺の学生時代の卒業研究が大元で、それをちょこちょこ改造したやつ。割といい出来でしょ?」

『はえ〜。それって販売してるの?』 

「いや、販売するほどの出来じゃないから。大手の箱が使ってるの方が絶対性能いいから、売る気もない。」

『まあ、どうせ面倒なだけだろ。』

「まあ、それは置いといてマッチしたぞ。」

 …とそんな雑談をしつつ俺たちのリハビリ配信は進んで行った。余談だが、この日の同接人数は有名配信者に匹敵するレベルだったり。

誤字脱字などありましたら教えてください。

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