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フィッシュとチップスとエール。  作者: あみあみく
知恵の章
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第七話 征服者の船団

王家の十二の財宝島の話しです。

今回は海上戦です。

人魚出てきます。

「何!フィッシュたちは三番目の『王家の十二の財宝島』の宝を手にいれただと」ジェイコブがいう。


窓が壊れそうな嵐が吹き荒れていた。


「ジェイコブ様落ち着いてください。あなたの能力は感情次第で天変地異すらも起こすことができるんですから!」闇騎士レイ・ナイトがいう。


「おっほん、そうだな。では次はウィリアム島の『征服者の船団』という宝をねらっているのだな?」愉快そうにジェイコブが笑う。


「何があるのです?」レイがいう。


「島は全て歴代君主の名から取られている基準はわからぬが、その為したことから宝も作られている」ジェイコブがいう。


「つまり、我が国の歴史を知っていればどんな試練が待っているかわかると?」レイがいう。


「その通りだ。征服王の宝、そう簡単には手にはいらないだろう、ふふ」ジェイコブがいう。


その頃フィッシュたちは軍艦で作戦を立てていた。


「敗走と見せかけて後退し、それを追って敵軍が陣形を崩したのを機に」


「反転して攻勢をかけるというのが向こうの作戦か」レオナルドがいう。


「陣形を崩さずに逃げたら追わなければいいんだな」アダムがいう。


「そうじゃないと思う」リリスがいう。


「あ、敵影が見えて来た!」チップスがいう。


「まだ何も作戦立てていないんだが……」レオナルドがあきれている。


装備こそ古いが六千の兵力。それにたいしてあの地図には一隻までで以前の戦いに使ったモノのみ。ゆらりと海の上に少年が現れた。


「この度は、陣取り合戦でその力を試せさてもらう」ゆらあっと少年が消えると旗のついた島が現れた。

どうやら、この島と先ほどの少年の島を取り合うらしい。


「レオ、魔法を使える騎士を呼んでくれないか?」フィッシュがいう。


「何か思いついたんですか?」レオナルドがいう。


「はい、おもしろいものをいくつか」フィッシュがいう。


むこうの兵は油断していた。


ふわりと彼らの前に風がとおりすぎる。


「何だ、風か」風の行方を何となく見た。


そこには風が集まり見知れぬ騎士が旗を奪おうとしていたのだ。


船を下りるとその騎士は風と共に消えた。

 

船に乗るとまた風が吹き、島に騎士が現れる。


そして島に着くとまた消える、それが三度続いたときに少年がいう。


「まぼろしか。そんなものにかまうな! 敵軍の島にむかえ」


声が聞こえる、これは歌だ。


それを聞いていた人魚が船に襲い掛かる。


人魚だけではない海のモンスター全てが襲ってくる。


海底から巨大な影が見えた。このままでは全滅する。


「後退せよ!」あの作戦に切り替えよう。


「かかったな」フィッシュがいう。


後方には騎士たちがいた。


「また、まぼろしか?」


旗がない。そしてこちらに向けて杖を構えている。


ごおおおおおおおおお


どおおおおおおん


一隻が沈んだ。


ガガガガガガッ


船団を包むように見えない壁が発生していたこれは「海神の盾」!


船は全滅してガーディアンドラゴンも降参した。


「さあ、ウィリアム島にいきましょうか」フィッシュいう。


「今回は魔法使えない俺だけ活躍できなかった」アダムがふてくされている。


「王立騎士団ではな、俺もだし」チップスもふてくされていた。


ウィリアム島にはギヨーム城というのがあった。


大陸の国出身の王ということでそちら風らしい。


神聖な雰囲気の部屋の中央にワイングラスと赤ワインのボトルが置かれていた。


「一杯のワインで一戦、二杯で二戦、三杯で三戦という風に使うようですね。アルコールに強くなければこの宝は使いこなせませんね」フィッシュが説明する。


「ワイン一杯分の戦いってことか?」チップスがいう。


「高くつく一杯だな」レオナルドがいう。


ルイ城へと報告にいく。


「わたしの一族は代々アルコールに強いんだ」エドワードいう。


「意外でしょう?」グレースがほほえんでいう。


「あの」エールがいう。


「なんだい? 何でも聞いていいよ?」エドワードがいう。


「六回結婚した王の話で身震いしてましたけど、どろどろな恋愛苦手なんですか?」


「恋愛小説と歴史が好きで色々詳しく調べたんだ。そしたらとてつもなくどろっどろなものを読んでしまってね。今まで夢に出ていたのにグレースと結婚して以来見ていない」


「良き恋愛は悪しき恋愛の苦しみを消します。グレース様とのご結婚が呪いを解いたのでしょう」フィッシュがいう。


「呪いとはおおげさだな」レオナルドがいう。


「恨み妬み嫉みありとあらゆる負の感情は力を持ち、呪いとなります。人の心からそれが無くなることはありません。その逆もあります」フィッシュが説明する。


「つまり、俺たちが冒険して活躍して面白くていい伝説を作れば、それだけ良い人が増えるってことか?」チップスがいう。


「大体あってるんじゃない?」エールがいう。


「ならばいいのだが」エドワードは何となく不安をかんじる。

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