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フィッシュとチップスとエール。  作者: あみあみく
知恵の章
2/38

第二話 王の招待状

第二話です。エドワード王に会う、ライバルのジェイコブがでてきます。城の精霊もでてきます。

「そうか、フィッシュは財宝島を発見したか。この国の危機をまた救おうとしているのか。あの男はまるでこの国の守護者のようだ」


「ジェイコブ様、王はもう玉座に座っているだけの存在です」


「元々そういう男だったさ、あの王は。さて、せっかく手にいれた力を試しに使ってみるか」


暗雲が垂れこみ、雷が鳴り、響男は高笑いを響かせた。


財宝島には美しい城があった。


三人はその城の中に入ると城が話し出した。


「へ? 久しぶりの来客じゃん。こんにちは、アーサー城だよ。ここに来れたってことは選ばれしものってことだよね。城内案内するよ」


しゅるるる


光が集まり十六歳くらいの金髪に水色の目の女の子の姿になる。


「この城は王家の人間が代々次ぐアーサーの名にちなんでつけられたんだ。え、なのになんで城が女の子の姿なんだって? わたしは城に魂が宿って生まれた存在だからね、東方でいうツクモガミってやつ」


城は中央に神剣を置く台座があり、ダンスホール、図書室、書斎、寝室、厨房、食糧庫、大広間、中庭、


浴室、チップスがトイレを探していたのでトイレなど。三階建ての広々とした城だった。


三人は王の秘密部屋と呼ばれる場所でくつろいだ。


エールは何故王家の紋章がついた「上級宝物探査」を持っていたか聞くとフィッシュは元々王家に仕えていたことを話す。


ある大仕事を成し遂げてその褒賞としてあの「上級宝物探査」を得たという。


その話しにチップスが興味を示す。あのチャールズ・F・ワイズマンとも仕事をしたのかと。


フィッシュが頷くとチップスだけでなくエールも歓声を上げる。


そこへ伝書ほうきがやってきて、王からの招待状です、チャールズ・フィッシュ・ワイズマン様と伝える。


チップスとエールがフィッシュがその人だと知る。


三人はアーサー城に王への謁見にふさわしい服を見立ててもらう。


そして、アーサー城は王家の城へ移動魔法を使った。王のいる場所へ直接移動したので危うく捕まるところだった。


王は人払いをし、フィッシュのほうをじっと見つめる。そしてふぃっしゅうううと泣き崩れた。


どうやら、フィッシュが去った後に彼のライバルだったジェイコブがかなりその勢力を拡大してフィッシュが王のために残した優秀な臣下たちをクビにし権力をほしいままにしてるとのいう。


王、エドワードは名前はかっこいいが無能だった。だからこそ、優秀なものに敬意をもって接し、自分と同じ無能なものにも敬意をもって接し、決して軽んじなかった。


だが、ジェイコブはこれが気に入らなかった。彼は過激な能力主義者で無能の存在を許さなかった。完全に王を軽んじ、無能と逆らうものをどんどんクビにし優秀な者同士の行き過ぎた競争を行わせた。


「もう、私は玉座に座ってるクマの置物状態。戻ってきてくれ、フィッシュ」ハンカチで涙を拭きながらエドワードはいった。


ぐううう


チップスのお腹が鳴ったので昼食をとるこにした。


「今までの人生で最高の食事だよ~」チップスは今この瞬間楽しむことにした。


エドワードはジェイコブから、三人が王家の十二の財宝島のうちの一つアーサー島を発見した話を聞いていた。


三人はその時の冒険の話をした。エドワードは目を輝かせて聞き、地図を見せて欲しいという。


エドワードが地図を手に取ると彼の指輪が光り、地図に十二の財宝島の場所が現れた。エールはその地図に空白があるのを見つけた。


「これは、全ての島に王と女王の名が関してある」


エールはならこの空白の十三番目は一体誰の名を関しているんだ? と思った。


「王家の十二の財宝島のことは王立騎士団と協力して探索していたらどうだろうか?」


フィッシュはいいですよ。ただし、アーサー島の独立を認める契約をしてからです。


へ? という間抜けな言葉をチップスとエドワードはいった。


「何故そんな話になるのだ? フィッシュ」エドワード以外も混乱していた。


「わたしは常々一国一城の主になってみたいと思ってきました。男のロマンというものです。しかし、王のお側でお仕えしてその夢をしばし忘れていました。この冒険で思い出したのですよ」


三人ならばアーサー島を善い国にできると思ったからです。それに……。


「それに?」不安になるエドワード。


あなたの国、このルイ王国をサポートするには一国の力が必要だと思っていたんですよと笑顔で言うフィッシュ。


「そ、そうか。安心した、乗っ取ろうとしているのかと思った。そうだ、明日は王立騎士団の団長とあってみたらどうだろう? 親睦を深めたほうが今後のためになるだろう」


三人はそれぞれ明日がくるのを楽しみにいながら城で過ごした。



読んでくれてありがとうございます。続きを書きますので次回も読んでくれたらうれしいです。


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