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作戦会議

ヒロインが来るのは第二学年の時。


私は来年から学園に入学するからタイムリミットは2年…


「ねぇヨハン」


「なんですか?お嬢様」


おうおうイケボだなオイ。


「平民ってなんの仕事をしてんの?」


「は?なにいってんですか」


「いやね?一応知ってるよ?傭兵とか商人とかでしょ?んでもそれってやっぱ技術とかないと無理じゃん?私にあった職業ってなにかなぁって」


「なんでそんなこと聞いてくるかわかんないですけど…」


困り顔も可愛いっすね、君は


「早く答える」


「職人とかは気難しそうなんで今からは無理そうですけどお嬢様なら傭兵とか冒険者なら行けそうですけど」


「このか弱い乙女になにいってんだか」


「は?」


「え、殺すよ?」


「物騒なこと言わないでくださいよ。お嬢様のステーt…なんもないっす」


「私のステータスがなんだって?」


「なんで聞き取ってんすか…そこは空気を読んで聞かないフリとか」


(わたくし)がすると思って?」


「はいはいそうでしたね。」


「ステータスって分かりますよね?」


「あぁ、あのラノベによく出てくるやつね」


「…らのべ、ってなんですか?」


「あぁこっちの話、んでそれがなに」


「普通は学院入学時に洗礼を受けて初めてわかるって言われてるんですけど貴族社会では婚約とかあるんでだいたい教会に大金払って生まれたての頃に仮洗礼をするんですよ」


だから貴族の子供って生まれて初めてにすることが教会に行くことなんだ。


「それは国も能力がある子供が早いうちにわかっていた方がいいんで黙認されてるんです」


「ほうほう?」


「んで、お嬢様ステータスは規格外、もはや人外と言っても過言ではないんですよ」


…小説ではそんな設定なかったけどなぁ…


乙女ゲーム版ではあったのかもしれない。


そうだったらだいぶやばいんだけど…


とりあえず、


「そんなホイホイいってしまていいのかいヨハンくん」


「いやダメですよ、こればれたら首が飛びますからね」


「物理的にっと…んで、どんなふうにチートなのさ」


「ちーとってなんすか」


「えーっと、どんな感じで私のステータスが化け物なの?」


「魔法は全属性使用可能で、細かいことが苦手な代わりに筋肉、魔力、賢さ、成長速度に凄い補正がつきます。常人の五倍ぐらいですかね?」


「ゴリラやん」


んでもまぁないよりまし…か?


「は?とりあえず、大魔法とかぶっ放すか剣とか振り回してる方が令嬢よりむてるってことですね」


だからダンスとかなすぐ見についたのに刺繍とかヴァイオリンとかは血反吐吐く思いで練習して人並みだったのね…


めんどくさがりなのによくがんばったわ…記憶が戻る前の私。


今までの努力は何やってん。


なにゴリラに刺繍させてんねん。


戦争とかに行かして武功建てさせた方がよっぽど早かったでしょ。


「学園に行くまでステータス本人には伝えられないので無理ですね」


「はい?」


あえ、口に出してないはず…


「声にだだ漏れですが?」


「あらまぁ、それは困りましたねぇ…」


「旦那様の前では絶対しないでくださいね」


「はいはい、んじゃあさ、」


ヒロイン来るまでにトンズラしてもよくね?


だって学園入って大っぴらに言えるようになったら魔獣退治とかに駆り出されそうだし…


「お嬢様、何か変なこと考えてません?」


「そんなことないわよ?さっさと出てって頂戴、レディーの部屋に長くいるものじゃないわ」


「はいはい」


…どうしよう


多分借り出されたとしても無償…


良くても家にお金が入るだけ。


今、カノン家は勢力を伸ばしすぎてる。


私の婚約者の母親は私の叔母…


今の陛下は私の大叔母にあたる人物の息子だし…


これ以上血を濃くするのは得策じゃないし…


うちに勢力が固まりすぎたから今の腐った王国があるのだろう。


この国を捨てて隣の帝国に亡命するか…?


別にこの国に恨みがあるわけじゃないけど敵対する国の方が見つかりにくいだろう…


問題は…


ちらりとヨハンが出て行った扉を見る


「どーしよっかなぁ」


考えることは、好きじゃないんだけどなぁ

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