王太子の頭がおかしい。
「ふふ、捕まえた♡」
「はは、捕まった。」
なんだよこれ。いきぴったりかよ。いや楽しくねえよ。
どんどん心の中の口が悪くなっていく。心が汚されていくのほうが正しい。
いや本気で困ってるんだけど。どうしよう。いや、どうなるんだろう。
「「・・・。」」
いや、捕まえた後考えてなかったのかよ。
「困ってるエリもかわいいよ。」
「どうもありがとうございます?」
「わかってないね。」
「何がですか?」
「「・・・。」」
あ、やっちまった。それより暑いんだけど、抱きしめられてるから、物理的にも、薬の効果的にも。
「暑いから離れてもらっていいですか?」
「だーめ。」
はあ?そこはおとなしく離れろよ。
「離れなかったら暑すぎて倒れます。」
「倒れたらエリの体好きにしちゃうからいいよ。」
何それ。倒れたくないのに、、、。
実力行使だー!
むむむむむう。頑張って引き離そうとしてるのにびくともしない。
「はぁ、、。」
「もう逃がさない。エリは俺だけのものだから。」
あーまただよ。なんかたまにさ、こう、スイッチはいるっていうか、
言葉遣いが変わるんだよね。いつもは自分の事私って、王子らしくいうくせに、
こういう時、俺ってなるんだよね。
「え・・。」
さすがにこれはやばいから。
さりげなく胸を触ってくる。
「やめろ!このセクハラ王子!」
あ、離れた。じゃなくて!
しまった。素が出てしまった。
王子固まってるよ。
「あ、その、これは・・・。」
「・・・。」
「その、、、。」
「ふふふっ!あははははっ!」
大丈夫?頭がフリーズしておかしくなったんじゃないのか?あ、いや。元からおかしいか、
婚約破棄した相手に媚薬と惚れ薬なんて盛るんだから、相当おかしい。
「エリナでもそんな言葉使うことあるんだね!」
あ、怒ってないんですか、あんなにぼろくそ言われたのに。
あとべたべた触るの直す気ない奴だよねこれ。
「怒ってないんですか・・?」
「怒ってるよ。」
「え・・。」
「しようと思えば、不敬を働いたとして、罪を裁くこともできるけど。エリナからキスしてくれたら
許すよ?」
あ、やっぱりおかしかったわ。さっさと罪を裁いてくれ。
「無理です。」
「ふーん?そんな口きいていいのか。じゃあこれは命令だ。王太子として命令する。キスしろ。」




