アレクと話せばユノリがにらむ。ユノリと話せばアレクがにらむ。
あー学園に行きたいけど気が重い・・・。
だって昨日さ、覚えてろよ・・・。だって!怖いって!あの王子のことだからまた薬とかを盛りそう。うっかり口を滑らせてアニメとか言っちゃったし?意外と目がマジだったし?
準備をさせて学園に向かう。いつもならきれいな景色もくすんで見えた。
学園の前で卸してもらうと案の定ユノリが待ってた。玄関の前に寄りかかってるだけで様になる。のだが、あっという間にキャーキャー黄色い声で騒ぐご令嬢たちに囲まれて見えなくなってしまった。
もう見えないからいいかと通り過ぎようとするとアレクが挨拶してくる。
「ごきげんよう?お姫様」
でたよ。第二のチャラ男。
「おはよう、アレク。朝から平常運転なのね(朝からよくそんなセリフがはけるのね。)」
「おほめにあずかりこうえいです。」
「ほめてないのだけれど?」
「おほめにあづかりこうえいです。」
もういいや。とりあえずユノリに謝っておかないと。ユノリのもとへ歩いていく。
「ユノリー?」
周りの群がるご令嬢が邪魔で聞こえないみたいだ。
「ユーノーリー!ユノリー!」
やっと聞こえたみたいで目線が合う。怒るかと思ったら目を細めて笑いながらこっちに向かってくる。
どうした、変なものでも食べたか。
「どうしたの?」と聞くと思いっきり抱きしめられる。突然のことに焦る。
それにつれご令嬢たちも騒ぎ出す。もしかして怒ってる?いや怒ってるよねこれ。
「ごめんね」
「?」
謝ってほしかったんじゃなかったの?なんで謝られたの?って顔をしてる。
「謝るのは俺のほうだ。エリナがあいつにとられていなくなっちゃうんじゃないかと思って
エリナに八つ当たりした。ごめん」
あ~。あれ嫉妬じゃなくて八つ当たりもあったんだ。愛が重い・・・。というか、なぜ私がユノリのそばにいるといったようになっているのだろうか。そもそも私は物じゃないぞ?
これは肯定もせずに否定もしないのがベスト。
「大丈夫。私こそ反省しているわ」
アレクはめんどくさいからあまり話したくはないけれど、別にほかの子と話したっていいじゃない。
でもユノリがいるならそれでいいかな。そう思う自分もいる。
「玄関で話すのもあれだから教室で話しましょうか」
「ああ。」
相変わらずアレクはにらんでくる。なんなのこの2人は。アレクと話せばユノリがにらむし、ユノリと話せばアレクがにらんでくる。睨まないと気が済まないわけ?
朝からなんやかんややってたせいで着いてすぐホームルームが始まった。
「明日は入学を祝う入学パーティーがあります。普段は服は自由ですが、明日は絶対にドレスやタキシードを着てくるように。」
ほとんどの人がドレスだが、魔力もちで通っている平民はドレスを着てきていない。貴族であればまりょっくを持っているのは常識だが、平民は魔力を持っていない。ただごくまれに魔力もちが生まれる。
魔力もちは平民でも学園に通うことができるのだ。ただ身分を馬鹿にされることがあるためこの学園では身分を馬鹿にせず、関係なしにかかわるということが規則になっている。
「君の綺麗なドレス姿、楽しみだね。」
「おほめにあづかりこうえいですー。」




