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5.すべてがあまくなる

 …女の子が叫ぶと、まほうつかいはうごかなくなりました。

 なんだか、まわりから甘いにおいもしてきます。


 女の子は、まほうつかいがお菓子になってしまっていることに気がつきました。だんだん、こわいのはおさまってきました。


 もうこわくないよ。たべてあげる。


 女の子は、まほうつかいだったものを、一欠片ものこさずに食べてしまいました。



 女の子は、ふと、まどから町の様子を見ました。

 すると、床も、家も、道をあるいている人も、すべてがお菓子にかわっているではありませんか。


 女の子はよろこんで、家のドアを開きました。もう、家の外に出ることができました。


 そとにでられたよ。

 やったね。


 女の子は、走り回りました。

 女の子は、たくさんのお菓子を食べました。

 女の子は、心からうれしそうにわらいました。


 女の子は自由になりました。

 でも、お菓子になってない、町の外へは出ることができません。


 そうすると、女の子はだんだんさみしくなってきました。


 このまちのそとにでたいな。

 女の子は、そう思うようになっていました。


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