千剣舞踏
クロノス・アンバー・カネル・ダーウィン
ドイル王国ダーウィン王家王弟ノアの一人息子で王太子ユラノスの従弟、王位継承権第4位。
「なのに、何でクロノス君は前線に行くんですか!?」
怒っているのはエイプリル・ワット。クロノスの婚約者の1人である。
「悪かったって、ごめん」
それに苦笑いで謝る二本の異なる剣を持つ男、クロノス。
「クロノス?ごめんで済んだら私たちは怒ってないからね!?」
もう1人クロノスに怒っているのはヴィヴィ・ニコラエヴナ。こちらもクロノスの婚約者である。
一夫多妻かよ。爆死しろ。
「ヴィヴィちゃん言う通りだよ!」
「全く、昔っから変わってないんだから」
「あははは」
棒読みに笑って誤魔化すクロノス。さっきから痴話喧嘩をしている3人のだがこの3人が今いるのは戦場のど真ん中更に言うと敵陣の中である。
現に今も3人は敵から「死ねぇ!」や「潰れろォ!」や「吹き飛べッ!」など言われながら剣で斬りかかられたり、大槌で殴りかかられたり、魔法を撃たれたりされている。そしtr、その全てを3人は何事も無いかのように回避又は迎撃して会話を続けている。
「…ですから、クロノス君今回はもう仕方がないとしては次からはもっと安全な所で戦ってくださいね!?」
「お、おう(安全な所で戦うってどこだ?)」
「なんか言いたげな顔ね?クロノス」
「い、いや、なんでもない」
「ふーん?」
ヴィヴィはクロノスの顔を見ながら首を傾げたがやがて戦闘に戻った。
そしてクロノスはほっと息をついた。
2度目だがここは戦場の敵陣の中である。
「よし!もうすぐお昼だし午前のラストスパートと行くか!!
エイプリルは不足してる剣274本の錬成を!
ヴィヴィはそれらに属性のエンチャントを頼む!
ボックスオープン!」
「了解です!スチールソードを錬成!!」
「四属性、光闇属性、
エンチャント!!」
クロノスが空間魔法のボックスを開くとそこから多種多様のの剣が出てきてそれらは地面に刺さった。その数は1人が持ち運ぶには多過ぎてなんと724本あり1本1本が魔剣だった。
エイプリルは地面に手をつくと固有スキルの高速錬成術を発動し一気に全く同じ形、サイズの剣を274本錬成した。
ヴィヴィはエイプリルの作った剣に四属性の火、水、土、風と光、闇の二属性をエンチャントした。
これにより属性剣を含む魔剣が最初から持っていた二本を足して千本クロノスたちの周りに現れた。
「さあ、準備は万全だ!
固有スキル千剣舞踏発動!!」
クロノスが持っていた二本の剣を構えると同時に周りにに刺さってい剣が独りでに地面から抜け宙に浮いた。
そして千本の剣が敵に向かって襲いかかった。
帝国兵A「なんつー量の剣を操ってんだありゃ?」
帝国兵B「まさか、あの男が持っているのは叛逆の剣・アロンダイト!?」
帝国兵C「そんなバカな。もう一本の方はスチールソードだぞ?差が激しすぎるだろ」
帝国兵B「…いや、鑑定して見たらあのスチールソードもヤバイ。
スチールソード+6816ってなってる。」
帝国兵A「は?」
帝国兵C「何モンだよ?あの男」
帝国兵B「そっちはレベルの差で鑑定出来なかった。
……もしかして千剣クロノス?」
帝国兵A「……え、それ王族だろ?流石にないだろ」
帝国兵B「だよな?」
大当たり