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太陽堕ろし 溶岩神の加護

ス「あら?そこにおられるのはスカーレット姉様ではありませんか?」


緋「あん?……ステラオリオン!?何で戦場に!?いや、何でドイルに!?」


五「スカーレット、私たちもいるよ」


緋「オリンピア姉さん!?ヴェラ姉さんにゾフィー姉さん、ルージュ姉さん、オランジュ姉さん、コーネリア姉さん、ルナ姉さんそれにファニー、パイモン、アミエル、ハツカも!?何で!?!?」


ヴ「私たちスカーレットのことが心配でクリスティーから飛んで来たの」


緋「へ?」


ゾ「戦争で戦場に出るって聞いていてもたってもいられなくてね」


緋「えーっと、あたしクリスティーで結構おてんばしてたと思うんだけど」


ル「でも屋敷の自室じゃ恋愛小説ばかり読んでた純情乙女だったでしょ?」


緋「何で知ってんの!?」


フ「スカーレットお姉様、辞書をくり抜いて隠しても同じ辞書が大量にあったらわかります」


緋「そんな!?」


パ「スカーレット姉様のお気に入りは『男装令嬢と留学生の共同生活』ですよね?」


緋「ちょ!?そこまで分かんの!?」


コ「1番表紙が痛んでるんだからすぐ分かったわよ」


オ「それでね私たち、そんな可愛いスカーレットが戦場に出てもし敵兵に捕まったらと思うと我慢できなくって」


緋「いや、あたし強いし」


ア「でも、もしスカーレット姉さんが敵兵に捕まったらと思うと」


月「もし、スカーレットが飢えた男の敵兵に捕まって…ああっ!!私たちの可愛いスカーレットが汚されるなんて!!」


ス「許されません!!!」


五「 だ か ら スカーレットが戦場に行かなければ良いと考えたわけ☆」


緋「」ゾクッ


ヴ「右腕確保」


緋「え!?」


ゾ「左腕確保」


緋「!?」


フ「右足確保」


緋「皆、何を?」


パ「左足確保」


ル「スカーレットが戦場にに行かないように屋敷縛りつけようと思ってね」


ア「体確保です」


オ「さあ、スカーレット一緒に屋敷に帰りましょう?」


コ「帰ったら外に出れないようにお洋服は脱がしてあげる」


月「安心して!スカーレットは綺麗な身体をしてるから大切にするわ。ずっとね」



緋「ヒッ!!



アアアアアアアアアアアアアアアアアアァァァァァァァッァァァァァッァァァァッァァ!!!!!!」




緋「ハッ!


夢か。」


戦争開始の朝の出来事だった。


「燃えろ燃えろ燃えろォ!!」


近くの帝国兵を蹴り飛ばし遠くの帝国兵を魔法で焼くイクシス血族特有の高身長と赤系の髪を持つ女はスカーレット・ケルビン。


その容姿は戦いの中でも人を魅了し魅了された者はそのままスカーレットの餌食になっていった。



うん。自分で語ってみたけど客観的にみたらただの口の悪い残念美女なんだよな。

自分の容姿が良い自覚はある。


さてと強そうな奴(銀手嬢)はギネスに取られちまったし、適当にこの辺の雑魚どもをヤルか。


「調子に乗るなぁっ!!」

「死ねェェ!!」

「この女ァ!!」


中々、上等そうな槍で突きを放ってくるそれなりの格好をした帝国兵共。多分、小隊長とかだろうなぁ。


「効くかよォ!!

ヒートコート!!」


炎魔法ヒートコートは金属を溶かすほどの熱を体に纏う魔法だ。これによって槍はあたしに当たる前に全て溶けきった。


「で、フレイムウェーブ!」


地面から炎が噴き出し帝国兵に向かって津波のように倒れる魔法。小隊長共も焼けながら飛んでいった。


「あーあ、もっと手応えのある奴いねぇのかよ。


一気にやったら出てくるか?

物は試しだな。




太陽堕ろし(ミリオンバーナー)!!」



固有スキルを発動するとあたしの頭上に巨大な火球、炎球が現れる。その熱量は凄まじく術者のあたし自身も少し熱さを感じるし、炎球を中心に半径50メートルに陽炎が発生している。表面温度6000度。中心温度は10000度を超えるエネルギーの塊だ。

50メートル以内にいた帝国兵共は皆、金属製の鎧を着ていたので全身に大火傷を負って撤退していった。



さあ、誰か強い奴は出てくるか?


シーザーの話じゃ前の戦争の時は無名だった強者がいて終戦までに地形が3ヶ所変わったらしい。



炎球を頭上に出しながら帝国側へ歩く。近く奴は火傷を負ってダウン、投げられる武器や魔法は全部蒸発していく無敵状態だ。



そして、歩いて行くとそいつは現れた。


周りを見ると帝国兵の後ろ側に出たらしい。行き過ぎたかと思っていると1人の男が目の前に立っていた。肩に銀色の雷マークの紋章。傭兵団のメンバーか。


その男は背中に長剣を背負っていてその長剣を抜くとその場で50メートル以上離れたあたしに向かって振り下ろした。




気がつくと目の前に剣の鋒があった。慌てて飛び退き長剣を見ると振り下ろされた長剣は刃が分離して鋼線で繋がっており鞭のようになっていた。


「これは、まさか蛇腹剣?それに溶けてないだと?」


思わず笑みがこぼれる。

蛇腹剣は武器としては成り立たない筈だがこれは成り立っているな。それに使われてる金属は耐火のトップの灼銅だ。誰が作ったかメチャクチャ気になる。



こいつは生け捕りにしてみるか。



---

ピコン

:炎魔法がLv10になりました。

:炎熱耐性がLv10になりました。

:炎魔法Lv10+空間魔法+炎熱耐性Lv10+異界天文学+称号:溶岩地帯+美脚+太陽の母により固有スキル、溶岩神の加護≪I have a Bless of Magma≫を取得しました。

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ニヤリ


早速使お。



「溶岩神の加護≪I have a Bless of Magma≫」


炎球の表面が溶岩に包まれて爆発力が上がったか。他にも効果はあるみたいだけど、生け捕りだから今は使わなくても良いか。



「さあ、燃えろ焦げろ溶けろ!!!


死なない程度にミディアムウェルダンに仕上げてやんぞォ!!!」


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